tetoのライブは「Don't think! Feel.」ーー『正義売買 -seigi bye bye-』大阪公演ライブレポート

レポート
音楽
2019.6.27
teto  撮影=小杉歩

teto 撮影=小杉歩

画像を全て表示(5件)

tetoツアー2019『正義売買 -seigi bye bye-』2019.6.22(SAT)大阪BIGCAT

teto全国ツアー『正義売買 -seigi bye bye-』。大阪BIGCAT。6月22日(土)チケットSOLD OUT。ツアーファイナルTSUTAYA O-EAST。6月30日(日)チケットSOLD OUT。今、tetoを取り巻く若者たちの現象については、去年秋のツアーレポートを読んで頂きたいのだが、その現象は相変わらず衰えを知らず、実際に大阪も週末の東京もSOLD OUT。だが、もっともっと多くの人に今のtetoを知ってもらい、今後、tetoのライブを観てもらう為に今回も記録を残したいと思う。

teto  撮影=小杉歩

teto 撮影=小杉歩

去年秋、普段、ライブハウスやフェスで観る面子とは違う若者たちが観に来ていて、どこから来たのであろうと書いた。引き続き、どこから来たのであろう感はありつつも、ようやくライブハウスやフェスで観る面子も見かけるようになった。そう思ったのは、1曲目始まった瞬間の最前に向かう観客の勢いの凄さと、その衝撃で後ろへ人が揺り戻されるような状況を観たから。人の蠢きが、特に2階から観てると強烈だった。ダイブやモッシュも去年のツアーより明らかに増えている。グッチャグッチャのグッシャグッシャ。もちろん怪我だけは気を付けて欲しいが、ようやく、その界隈にも気付かれたかというのが率直な感想であるし、そこに負けずとばかりに1曲目から小池も観客に向かってダイブしてるのには、「やっぱり馬鹿だなぁ!」と笑けてしまった。

4月に4曲入りシングル「正義ごっこ」がリリースされてのツアー。4曲目収録「こたえあわせ」の時のMCで、小池は「29年間、俺は自分なりの正義を持って生きていて、それ以外の安っぽい正義はいらなくて、だからバイバイします!」と言っていた。そっからアップビートで駆け抜ける「こたえあわせ」にいく感じは、まさに”こたえあわせ”をしている感じでかっこよかったし、とにかく自信がついて楽しんでる様だった。前回のツアーは、もう少し生き急いでるというか玉砕覚悟な刹那的美しさがあったが、今回はそれだけでは無い感じがする。シングルは本人たちにとって今年頭に録った事もあり、昔の作品という感覚らしく、もうすぐ次作のレコーディングが終わりそうだという事も告げられた。

teto  撮影=小杉歩

teto 撮影=小杉歩

中盤の「自分の正義がわかんなくなった時、いくらでもtetoを踏み台にして、自分の正義を見つけて下さい! 見つかって、踏み台にしたtetoとまた出逢ったら、『そんな痛い事もあったな!』って乾杯しましょう!」という言葉も印象的だったが、完全に未来へ向かっている勇ましさを感じる事ができた。

「また明日から、みんなの嫌いな学校や会社が始まるけど、ぼちぼち何とか生き延びてやりましょう! 適当にやりましょう!」なんていう押しつけがましくない抜けのあるメッセージも、今の若者たちからしたら気楽なのだろう。でも、ただただ気楽に騒いで暴れてるだけでは無く、しっかりとtetoが、小池が伝えたいところは、じっくり静かに観客たちも聴き入る。今回でいうと、未発表の新曲「コーンポタージュ」は、小池的にバンドを始めた時からの言いたい事が遂に言葉に、メロディーになったという楽曲。この時は、バンドも観客も共にリラックスした状態で分かち合っている感じだった。 

teto  撮影=小杉歩

teto 撮影=小杉歩

まぁ、普段、言葉にできないものが、歌として言葉に仕上がり、メロディーが乗っかっていく。その歌が全てなので、こうやって言葉にするのも、どこか蛇足なのでは無いかと正直考えている。こんな事を言うのもライターとして、どうかしてるとは思うが、tetoなり小池なりのインタビューをする時には、いつも感じてしまう事だ。本人も音楽や楽曲の事を言いたがらないし、その想いも凄くわかる。「年齢を重ねてくると言葉にした方がいい事もあるし、言葉にしないといけない事もあるけど、言葉にするのって面倒臭いし、言葉にするとショボかったりダサい事もある。だけど、この曲は敢えて言葉にしてみました」と明かされた「時代」。その後、すぐに照れ隠しの様に叫ぶMCでかき消そうとしてるのも小池らしかった。

teto  撮影=小杉歩

teto 撮影=小杉歩

この日、先述の「コーンポタージュ」など、小池がアコギを弾く楽曲が見受けられた。本人いわく、電気では無く、右手とピックで弾いたら音になるというのが、生(なま)を実感できるという事らしい。前回のツアーで激しい生感というのは伝わっていたが、今回のツアーを観る事で緩やかな生感が伝わる。アンコールで「音楽に助けも救いも幸せも求めるな。ただ、毎日ドキドキしましょう」と言っていたが、それが生感という事なのかも知れない…、って、こんな言葉がやっぱり蛇足なので、是非tetoのライブは「Don't think!  Feel.」で観て頂きたい。

取材・文=鈴木淳史 

公演情報

teto 2ndシングル『正義ごっこ』
UKCD-1181/¥1,500(税別)
[UK.PROJECT]
 
1. 夜想曲
2. ラムレーズンの恋人
3. 時代
4. こたえあわせ

ライブ情報

"tetoツアー2019 正義売買 -seigi bye bye-"

6月30日(日)TSUTAYA O-EAST *SOLD OUT
[チケット]
前売:¥3,000(D代別)※全公演ワンマン
シェア / 保存先を選択