オダギリジョー、邦画史上初の快挙 初長編監督作『ある船頭の話』がヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門に正式出品
オダギリジョー監督 (C)2019「ある船頭の話」製作委員会
オダギリジョー監督の映画『ある船頭の話』が8月28日に開幕する第76回ヴェネチア国際映画祭のヴェニス・デイズ部門に選出され、正式出品作品(コンペティション)として上映されることが決定した。
『ある船頭の話』は、オダギリジョーが監督・脚本を担当した初の長編映画。ひとりの少女との出会いをきっかけに人生を狂わせていく、船頭・トイチの姿を描いた作品だ。柄本明はトイチ役で、11年ぶりの主演を果たし、共演に村上虹郎、川島鈴遥、村上虹郎、永瀬正敏、橋爪功らが名を連ねる。また、撮影監督をクリストファー・ドイル氏、衣装デザインをワダエミ氏が担当している。
(C)2019「ある船頭の話」製作委員会
ヴェネチア国際映画祭はカンヌ国際映画祭・ベルリン国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭のひとつ。同映画祭のヴェニス・デイズ部門は、革新性や探求心、オリジナリティー、インディペンデント精神などに優れた作品を紹介することを目的とした部門で、『ある船頭の話』は長編日本映画としては史上初の選出となった。
これまで、オダギリは大友克洋監督の『蟲師』(06年)、青山真治監督の『サッド ヴァケイション』(07年)のキャストとしてヴェネチア国際映画祭に参加してきたが、今回は監督として参加することになる。なお、オダギリ監督は上映に合わせて現地入りをする予定。受賞結果は、映画祭最終日にあたる9月7日(現地時間)に発表される。
正式出品を受けた、オダギリジョー監督、柄本明、川島鈴遥、村上虹郎、永瀬正敏、橋爪功のコメントは以下の通り。
オダギリ ジョー(脚本・監督)
オダギリジョー監督 (C)2019「ある船頭の話」製作委員会
歴史ある映画祭に選んで貰えるなんて、本当に光栄です。
何より嬉しいのが、作家性を重視する部門である事。しかもイタリアの監督協会から選んで貰えた事。
もうイタリアに移住しちゃおうかな、ぐらいな感じです。
この作品を信じて力を尽くして頂いた全てのスタッフ、キャストの方々に心から感謝申し上げます。
柄本明(トイチ 役)
光栄です。
オダギリジョー監督に感謝。
川島鈴遥(少女 役)
初ヒロイン、そして沢山の方に支えていただきながら撮影したこの作品をヴェネチア国際映画祭という世界の舞台で皆さんに観ていただけること、とても幸せです。
作品を撮り始める前、オダギリ監督から「僕はこの作品に賭けている」というお話をいただきました。
その強い思いを今改めて感じています。
そして、この作品の一員として「ある船頭の話」に参加出来たことに感謝します。
村上虹郎(源三 役)
この上なく幸せなお知らせです。
世界最古の映画祭、胸がキュンキュンします。
監督おめでとうございます。
永瀬正敏(マタギの仁平 役)
オダギリ監督の世界が、様々な国の方々に観ていただける機会が拡がる、、、心から嬉しいです。
監督おめでとうございます!!
橋爪功(医者 役)
完成した作品を拝見した時、ああこれは簡単にはコメント出来ないな、と思いました。人の営みに向けるあなたのまなざしが気になって、この映画は時間をおいて何度も見たくなるだろうなと思ったのです。今も様々な想いが頭の中に去来しています。オダギリ君、ありがとう。そして海外も含めお客様の反応を心から楽しみにしています。
『ある船頭の話』は9月13日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開。