綾野剛&杉咲花が韓国・釜山国際映画祭のレッドカーペットに登場 「映画は国境や国などを超える力を持っている」
左から、杉咲花、綾野剛 第24回釜山国際映画祭レッドカーペットにて
10月3日(木)、韓国の釜山シネマセンターで行われた第24回釜山国際映画祭のレッドカーペットに、映画『楽園』キャストの綾野剛、杉咲花、メガホンをとった瀬々敬久監督が参加した。
『楽園』は、『悪人』『怒り』などで知られる作家・吉田修一氏の小説『犯罪小説集』のエピソードをもとに、綾野剛主演、杉咲花、佐藤浩市らの共演で制作された映画。ある地方都市で起きた少女失踪事件をきっかけに、容疑者とされる青年、失踪した少女の親友、妻を亡くした孤独な男の物語を描く。メガホンをとったのは、『64 -ロクヨン-』などの瀬々敬久監督。
今回初めて釜山国際映画祭のレッドカーペットを歩く綾野は「非常に興奮しています。初めての釜山ということもあるんですけど、映画は国境や国などを超える力を持っていると思います。その中で日本の映画を世界に届けられるということは心から素晴らしいことだと思います」と喜びをあらわに。綾野は、2016年のモントリオール国際映画祭以来となる国際映画祭への参加となった。
一方、釜山国際映画祭には2度目の参加となる杉咲は「昨年に来たときも感じましたが、会場の熱気が凄く、映画を愛している方が沢山いらっしゃって、本当に素敵な映画祭だなと感じていたので、またこうして来ることができて光栄です」とコメント。
左から、杉咲花、瀬々敬久監督、綾野剛
また、綾野は「この作品は非常に慈愛と希望に満ちていますが、本当に苦しい貧困についても描いています。その中で皆さんに何を感じていただけるのかを釜山国際映画祭を通して多くの方に託したいと思います」と海外での上映について期待を語る。杉咲は「観て下さったお客様がこの映画をどのように感じるのかが気になりますね。とにかくみなさんの感想が楽しみです」とこれに続いた。
会場に3人が姿を現すと、大きな拍手と歓声が巻き起こり、レッドカーペットを歩く3人を捉えるため多くのフラッシュがたかれていた。レッドカーペットを歩き終えた感想を聞かれると、杉咲は「凄く空気感が優しくて、歓迎してくれているのを感じることが出来て嬉しかったです」とコメント。瀬々監督は「私にとってのスター、イ・ジャンホ監督、ぺ・チャンホ監督と一緒に歩くことが出来て感動しました」と語り、憧れの監督とともにレッドカーペットに参加できたことを喜んでいた。最後に、綾野は「これだけ日本の作品を歓迎していただけて、心から感謝の気持ちですし、今回釜山国際映画祭に参加できて本当に良かったです」と感謝の言葉を述べた。
左から、杉咲花、綾野剛、瀬々敬久監督
映画『楽園』は、2017年カンヌで急逝したキムジソク釜山国際映画祭副執行委員長を偲び、同映画祭に新たに設けられたキム・ジソク賞にノミネートされている。10月4日に行われる本作の公式上映後には、瀬々監督が上映後Q&Aに参加する予定だ。
映画『楽園』は10月18日(金)全国公開。