バレエの美しき魅力満載「バレエ大図鑑」刊行~"すべてのバレエ愛好家に捧ぐ世界初の画期的図鑑”が凄い!
「バレエ大図鑑」
まさに画期的な書籍が登場した。2019年11月、河出書房新社より刊行された「バレエ大図鑑」は、バレエ芸術の魅力を独自の角度から存分に伝える金字塔だ。B4変形/上製本/360ページ/オールカラーの大作で、原著は2018年に図鑑で定評のあるイギリスのDK社より出版された。バレエの誕生から21世紀までを500点以上に及ぶ写真・図版でヴィジュアルに紹介している。
「バレエ大図鑑」
バレエ史上における70以上の重要作品を紹介。ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー、イーゴリ・ストラヴィンスキーといった作曲家、プティパからバランシン、 マシュー・ボーン、クリストファー・ウィールドンまでの振付家、ヴァスラフ・ニジンスキー、マーゴ・フォンテーン、ルドルフ・ ヌレエフ、シルヴィ・ギエム、吉田都ら名ダンサーにも焦点をあてる。総監修は元英国ロイヤル・バレエおよびKバレエ カンパニーのプリンシパルとして活躍したヴィヴィアナ・デュランテ。日本語版監修は舞踊ライター、ジャーナリストの森菜穂美。
「バレエ大図鑑」
デュランテは以下のように推薦している。
わたしの最大の喜びのひとつは、バレエの楽しさを人に伝えること。
一冊でバレエの全体像を見せてくれる、このすばらしい本を皆様に紹介することも、わたしにとって喜ばしいことなのです。
── ヴィヴィアナ・デュランテ
(総監修)元英国ロイヤル・バレエ、Kバレエ カンパニー プリンシパル
「バレエ大図鑑」
美しい写真・図版の数々に息をのむ(表紙・裏表紙のモデルは英国ロイヤル・バレエ ファースト・ソリストの金子扶生)。バレエ発祥の頃やロマンティック・バレエの時代、クラシック・バレエの様式美の完成期を旅するかのような感興へと誘い、バレエ作品の物語をストーリーライン図で分かりやすく紹介する等の工夫も心憎い。そして解説は詳細にして分かりやすく、索引は作品・人名・バレエ団別等に整理されているので「使える」一冊でもある。
「バレエ大図鑑」
バレエ芸術のエッセンスが詰まっているといっても過言ではなく、バレエを見る人、踊る人、教える人、誰にとっても有益なのは疑いない。"すべてのバレエ愛好家に捧ぐ世界初の画期的図鑑”という惹句に偽りはなく、ぜひ手元に置いて大切にし続けていきたい宝物である。
「バレエ大図鑑」
文=高橋森彦
書籍情報
■体裁:B4変形(301mm×252mm)/上製本/360ページ/オールカラー
■発行日:2019年11月18日
■定価:13,800円(税別)
バレエの誕生【1550~1830年】
ロマンティック・バレエ【1830~1860年】
クラシック・バレエ【1860~1905年】
モダン・バレエ【1905~1945年】
バレエの国際化【1945~1975年】
今日のバレエ【1975年~現在】