辻井伸行、日本人では2人目となるコンセルトヘボウ「ピアノ・リサイタルシリーズ」に出演

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クラシック
2019.12.27
辻井伸行

辻井伸行


2019年12月15日(日)、オランダのアムステルダムにあるコンセルトヘボウで、世界中の一流ピアニストを招いて行われる「ピアノ・リサイタル・シリーズ」に辻井伸行が出演した。30年以上の歴史がある同シリーズで、日本人ピアニストとしては内田光子に続く2人目となる。

辻井の出演はブラジル人ピアニストのネルソン・フレイレの代役ではあったが、熱心な音楽ファンで同夜のリサイタルはほぼ満席状態。この日のために辻井が選んだプログラムは、ショパンの代表作の一つと言えるバラード全4曲とスケルツォ全4曲。
辻井はコンセルトヘボウ名物である2階客席からの32段の階段を降りて登場すると、前半バラード4曲が終わると同時に、聴衆からは割れんばかりの大歓声があがった。演奏会後半がまだあるにも拘わらず、まるで演奏会が終わったかのような熱狂的な雰囲気となった。

後半はスケルツォ。高い技巧を求められるこの4曲において、辻井は完璧なテクニックで圧巻の演奏を披露していった。4曲目の最後の和音はこの瞬間を待ちわびた聴衆からの大歓声に変わり、スタンディング・オベーションで辻井の偉業を称えていた。

聴衆は興奮気味に同夜の演奏会を「Nobuはショパンの魂を見事に私たちに伝えてくれた」と評し、言葉ではなく音を通じて聴衆とコミュニケーションを取りたいと言う辻井にとって、この上ない賛辞であった。大成功を収めた辻井のオランダ・コンセルトヘボウ・デビュー公演、早くも再演を望む声が聞こえているというとのこと。

辻井は、年明けには同夜演奏されたバラード全曲がプログラムに含まれる日本ツアー(全14公演完売)が始まり、年末年始にはドキュメンタリー番組も放送される。また、medici tv .JAPANでは、「辻井伸行コンサート日記」にて、貴重な映像も視聴することができる。

公演情報

大和証券グループ presents
辻井伸行『日本ツアー2020 “バラード”』 ※全て完売
 
日程:2020年1月8日(水)
会場:<府中>府中の森芸術劇場 どりーむホール
 
日程:2020年1月10日(金)
会場:<水戸>ザ・ヒロサワ・シティ会館(茨城県立県民文化センター)大ホール
 
日程:2020年1月24日(金)
会場:<北九州>アルモニーサンク北九州ソレイユホール
 
日程:2020年1月26日(日)
会場:<山口>スターピアくだまつ 大ホール
 
日程:2020年2月1日(土)
会場:<川口>川口総合文化センター・リリア メインホール
 
日程:2020年2月5日(水)
会場:<高知>高知市文化プラザかるぽーと 大ホール
 
日程:2020年2月7日(金)
会場:<倉敷>倉敷市民会館
 
日程:2020年2月9日(日)
会場:<大阪>ザ・シンフォニーホール
 
日程:2020年2月12日(水)
会場:<東京> サントリーホール
 
日程:2020年2月14日(金)
会場:<東京> サントリーホール
 
日程:2020年2月16日(日)
会場:<鳥取> 倉吉未来中心 大ホール
 
日程:2020年2月22日(土)
会場:<新潟>りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
 
日程:2020年2月26日(水)
会場:<横浜> 横浜みなとみらい ホール
 
日程:2020年3月1日(日)
会場:<札幌>札幌コンサートホールKitara 大ホール
 
出演
辻井伸行(Pf)
曲目・演目
※演奏者の意向により前半の演奏曲順が事前に告知をしていたのものから以下に変更となりました。
曲目の変更はございません。
 
シューベルト:4つの即興曲 Op.90, D899
第1番ハ短調/第2番変ホ長調/第3番変ト長調/第4番変イ長調
スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第5番 嬰ヘ長調 Op.53
(休憩 20分)
ショパン:4つのバラード
第1番ト短調Op.23/第2番ヘ長調Op.38/第3番変イ長調Op.47/第4番ヘ短調Op.52
 

放送情報

「奇跡のピアニスト辻井伸行 ~最高峰まで響け!盟友と挑んだ全記録~(再放送)」
放送局:【BS朝日】2019年12月31日(火)よる9:00~10:54
https://www.bs-asahi.co.jp/tsujii2018/
 
「奇跡のピアニスト辻井伸行~至高の旋律 新時代の調べ~」
放送局:【BS朝日】2020年1月1日(水)よる9:00~10:54
https://www.bs-asahi.co.jp/tsujii2019/

【medici tv.JAPAN】https://medicitv.jp/

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