BUCK-TICKを聴きながらお店のステーキを自宅で楽しみ、東京カランコロンのスパイスを味わい本格カレーを作る『聴食の楽しみ方Vol.5』

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2020.7.10
『聴食の楽しみ方』

『聴食の楽しみ方』

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近年、エンタメに対する楽しみ方が多様化している。動画サイトでの配信やSNS上でのコラボ企画など様々。SPICE編集部でも一味違った形でエンタメの紹介をできないかと、「音楽」と「食」を組み合わせた連載を始動! 本企画は京阪神のグルメ最新情報を発信し続け、現在も関西のテイクアウトできるお店紹介などを発信するなど、関西のカルチャー好きから信頼を得る京阪神エルマガジン社の月刊誌『Meets』編集部に協力を頂き、音楽ライターオススメの音楽とともに、その音楽に合うお店をご紹介している企画。今月は自粛生活特別編として、京阪神のライフスタイルマガジン『SAVVY』編集部にも協力を頂き、お店ではなく「自宅でお店の味が楽しめるレシピ」と、それに合う音楽をご紹介! 音楽を楽しみながら、レシピを参考に絶品料理を自宅で味わおう! 

担当ライターその5:黒田奈保子
1982年生まれのライター、編集者。音楽、グルメ、旅、美術に医療と扱うジャンルは幅広で。音楽はビジュアル系を濃いめに、好きなものを好きなだけ取り入れています。
 

①創作カレーツキノワのチキンカレー×東京カランコロン「スパイス」

カレーは料理下手でぶきっちょな私でも手軽に作れる、数少ない料理のレパートリーのひとつ。鼻歌を歌いながらでも作れちゃうので、東京カランコロン「スパイス」でも歌いながら。

2015年に発表されたこの曲はアニメのタイアップということもあって、彼らの魅力のひとつでもある全力のポップミュージックが鳴り響いている。彼ららしい癖のある感じも忘れていない。せんせい(Vo.Key)の華やかな歌声が際立ち、多幸感たっぷりのサウンドに絶妙にハマる。ストレートな歌詞も愛おしくって、「スパイス」というタイトルの通り、カレーを作りながら満面の笑みになれちゃうそんな曲。

2017年にロックレーベルTALTOに移籍した彼ら。マカロニえんぴつやSAKANAMONらレーベルメイトとグッドミュージックを鳴らしていたが、今年に入ってまさかの解散の知らせが。しかも今回のコロナ禍で解散ツアーは開催見合わせ。なんだかモヤっとするんだけど、まだまだ彼らの音楽が多くの人に知ってもらえる時間なのだと思ってこの曲をオススメしたい。

●『Meets』編集部オススメのお店レシピはコチラ●

・創作カレーツキノワのチキンカレー[大阪・堺筋本町]

大阪スパイスカレーを牽引してきたツキノワのガチスパイスカレーを自宅でも。スパイスに加え、ダシを使うのがポイント。スパイスカレーとゆるい音楽で自宅チルアウトも。

 

②西冨家コロッケ店のコロッケ×HARAHELLS「デリシャス倶楽部」

コロッケときたらアニメ『キテレツ大百科』のOP曲「お料理行進曲」も素敵だけれど、私が今大好きなバンド、HARAHELLSを紹介したい。※前述の東京カランコロン「スパイス」のカップリングが「お料理行進曲」のカバー。こちらも秀逸なのでぜひ。

ハラヘルズはラーメン丸(Dr.Vo)と、もろこし亭妹子(Gt.Cho)の2人からなる沖縄産の自称・空腹地獄バンド。彼女たちに初めて出会ったのは今年の2月14日、神戸で開催されたKING BROTHERS企画のライブイベント。

沖縄という土地柄が関係しているのか、ゆるりとしたロックンロールはシンプルながら中毒性があり、シュールな歌詞は一聴するだけで夢中になってしまった。曲タイトルも最高で、「野菜地獄」や「セルライト」「悩んでるネアンデルタール人」に「腹痛行進曲」、「893のおうち」、世界観を想像するだけで楽しくなってくる。

「デリシャス倶楽部」はラーメンをテーマにした曲なんだけども、歌詞の描写を見ていると、このコロッケ同様お酒が飲みたくなる。また、歌詞にある<好きな仲間と美味い飯あれば それが世界一の絶品料理>の言葉が今のご時世にグッとくるものがある。

コロッケもラーメンも家族や友人、恋人や仕事仲間たちと食べれば、それだけで最高ってこと。とりあえず今は沖縄旅行に行き、彼女たちのライブを観ながらオリオンビールを飲むのが私の小さな夢です。

●『Meets』編集部オススメのお店レシピはコチラ●

・西冨家コロッケ店のコロッケ​[京都・清水五条]

ブルーチーズやレモンピール入りなどさまざまなコロッケで人気。パンチあるコロッケは、テイクアウトして鴨川飲みもOKな”飲めませる”コロッケ店だ。

 

③LE BOOZYのバベットステーキ×BUCK-TICK「堕天使」

誌面に掲載された美しく盛られたステーキの写真はシズル感がたまらない。肉好きの人がよく言う「肉はエロい」がよくわかるメニューだ。「肉=エロい」となると、BUCK-TICK「堕天使」を推したい。

今年で結成35年を迎える彼らは長いキャリアのなかメンバーが変わることなく、未だ進化を続けている。今回紹介する「堕天使」は今年1月に発表された38枚目のシングルなのだが、そこでもまたファンを驚かせる音を打ち出してきた。

エッジを効かせたギターリフが、早々にガツンとテンションを上げてくれるノリのいいロックナンバーで、そこに合わせる櫻井敦司(Vo)の歌声が相変わらず妖艶なんだけど、いつも以上にねっとり感がすごい。

危うげな浮遊感を感じるサウンドに<愛なんてそう幻想>なんて歌われたらもう、ステーキから滴る肉汁のごとく溢れ出る、魅力的な音の蜜にずっぷりと誘われるしかない。その蜜は抜け出せなくなる何かを孕んでいるんだろうけど、そんなこと気にすることなく彼らの世界観に浸っていたくなる。色香たっぷりのミュージックビデオもぜひとも観てほしい。

そろそろ次のアルバムが気になるところに、8月26日にシングル「MOONLIGHT ESCAPE」発売のお知らせが。新しいアー写も披露されていたのだが、これがまさかのメンバー全員が艶やかなマスク姿。ウィットに富んだビジュアルも流石です。

●『SAVVY』編集部オススメのお店レシピはコチラ●

・LE BOOZYのバベットステーキ[神戸・北野]

神戸・北野の人気ビストロ「LE BOOZY」、男子っぽいレトロアメリカンな店内もかっこいい店内では、ド肝を抜くボリューム満点料理が人気。お店の看板メニュー、バベットステーキで夏の活力チャージ!



 

文=黒田奈保子

今回紹介したお店情報

SAVVY 2020年8月号
「素敵なお店のおいしいレシピ&おとりよせ」

定価620円(税込)
https://www.lmagazine.jp/savvy/
 
Meets Regional 2020年8・9月合併号 
「家飲みミーツ。」

定価510円(税込)
https://www.lmagazine.jp/meets/

『聴食の楽しみ方』特集

●江沼郁弥の音楽に浸り、身に沁みるサニーデイの音楽を浴びながらカレーを味わい、フラカンを“聴”いてジビエで猪肉を“食”らうーー『聴食の楽しみ方 Vol.1』  

●晴れた日は乃木坂46を聴き、山崎まさよしの音楽で旅行気分を楽しみ、最高沸点を更新し続けるWiennersと強烈チューハイで悩みを吹き飛ばせ『聴食の楽しみ方 Vol.2』

●Keishi Tanakaを聴いて新風を感じ、TENDOUJIの音楽で身体を揺らし絶品鮨で舌鼓、Yogee New Wavesの音楽と朝ワインで軽やかな1日を『聴食の楽しみ方 Vol.3』

●ジュディマリの鉄板ソングを聴き、自宅に居ながらお店のメニューが楽しめるオススメレシピで夏を味わう『聴食の楽しみ方 Vol.4』

リリース情報

東京カランコロン「スパイス」
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HARAHELLS「デリシャス倶楽部」
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BUCK-TICK「堕天使」
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