柳亭小痴楽×春風亭正太郎『第二回ぎんざ木挽亭おんらいん 柳亭小痴楽の会 by TOKYO KOBIKI LAB.』開催レポート
第二回ぎんざ木挽亭おんらいん(左より柳亭小痴楽、春風亭正太郎、中村壱太郎) 提供:松竹 TOKYO KOBIKI LAB.事務局
2020年7月23日(木・祝)、イープラスStreaming+において、無観客の落語ライブ配信イベント『第二回ぎんざ木挽亭おんらいん』が東京・銀座の特設会場にて開催された。
ステイホームが推奨される中、豊かな“おうち時間”を過ごしてもらうべく始動した本イベント。主任の柳亭小痴楽と春風亭正太郎による古典落語2席、そして特別ゲストとして歌舞伎俳優の中村壱太郎も登場したアフタートークまで、“笑い”の絶えない時間が、全国へ配信された。
来春の真打昇進と九代目春風亭柳枝襲名が決まった正太郎は、勢いに乗る華やかな語り口で、旬の噺「船徳」を熱演。続く主任の小痴楽は、今月、東京・新宿の定席寄席末広亭で初主任デビューを果たし、落語界の次代を確かな実力で牽引する若き真打。「自身が落語家を志すきっかけは八代目春風亭柳枝の『花色木綿』だった」と話し、正太郎の柳枝襲名へのはなむけとして愛嬌たっぷりに口演した。
中入りを挟み、アフタートークに特別ゲスト出演した壱太郎は「同世代の落語家さんと話す機会はなかなかないので嬉しいですし、じっくりと落語を拝見することがあまりなかったので勉強させて頂きました」と声を弾ませ、「諸先輩方が取り組まれていらっしゃるように、是非とも落語演目を題材とした新作の歌舞伎を上演したい」と目を輝かせた。
また、自身の襲名について問われた正太郎は「先代柳枝が亡くなって60年余りが過ぎ、大名跡を継ぐことになりました。周囲から自分は柳枝に合っていると言われとても嬉しい。小痴楽さんが、様々な高座で先代のことを尊敬していると話してくださっていることは、先代のご遺族もとても喜んでいる」と語り、小痴楽も「大好きな正太郎さんがこの名跡を襲名してくれて嬉しい。彼はまさに柳枝にぴったり」とエールを送った。
落語と歌舞伎の互いの世界での芸の磨き方、女方の演技の秘訣など話は尽きず、事前に視聴者からSNSで寄せられた質問に答えるコーナーでは、選ばれた質問者に出演者のサイン入り色紙が贈られる。
本配信の視聴は7月30日(木)20時までイープラスにて販売中で、アーカイブ視聴は7月30日(木)23時59分までとなっている。
なお来月8月下旬には、小痴楽が主任を務める最終回、『第三回ぎんざ木挽亭おんらいん 柳亭小痴楽の会 by TOKYO KOBIKI LAB.』の開催を予定しており、詳細は決まり次第、公式サイトにて発表される。
柳亭小痴楽 提供:松竹 TOKYO KOBIKI LAB.事務局
春風亭正太郎 提供:松竹 TOKYO KOBIKI LAB.事務局