劇団ツクネル tsukuneru、「『あなたのための演劇』創作・上演プロジェクト」としてクラウドファンディングを開始

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「京都若手劇団＜ツクネル tsukuneru＞『あなたのための演劇』創作・上演プロジェクト」

劇団ツクネル tsukuneruが、本日2020年8月20日（木）より、短編演劇作品上演の資金を調達するためにクラウドファンディングを開始させた。

劇団ツクネル tsukuneruは、京都を拠点に活動する、作って（つく）寝る（ねる）だけの生活を夢見る団体。2018年に演出家・劇作家・役者の西井桃子が立ち上げ、主に既存の日本戯曲を上演する演劇活動を行い、現在は各々のスキルアップや劇団の軸（テーマ）を獲得するために、演劇公演だけではなくコンテンポラリーダンスやラジオ配信など興味のある表現にチャレンジしている。

そんな彼らが今回行うのは、「京都若手劇団＜ツクネル tsukuneru＞『あなたのための演劇』創作・上演プロジェクト」。年2～4回のペースで作品を発表していたツクネル tsukuneruは、今年企画していた作品発表がコロナウイルスの影響で中止となった。その中止になった企画の一つが、9月に人間座スタジオで上演する演劇公演（第2回本公演）だ。「ツクネル tsukuneru にとって初めての人間座スタジオでの公演だったこと」、「人間座スタジオが2020年12月末日をもって公演のためのスタジオ貸出を一旦中止すること」ということを受け、ツクネル tsukuneruはスタジオのレンタルはキャンセルせずに、今私たちができることはないかと思案し、本プロジェクトを行うことを決断した。

ツクネル tsukuneru 番外公演『わが星』より　作：柴幸男　演出：西井桃子　スタジオヴァリエにて

■プロジェクトの背景
私たちが最初に思い浮かべたのは、
いつもツクネル tsukuneruを気にかけてくれる、
劇場に会いに来てくれる、
そしてこれから私たちと出会うはずの、
“あなた”のことでした。
今までは私たちが劇場で公演を行い、“あなた”が劇場へ来てくれることによって、私たちは共に作品と時間を共有し、演劇を楽しむことが出来ました。
今は劇場に足を運ぶことも、これまでと同じ形で作品を上演することも難しい状況です。
私たちと“あなた”は以前のように気軽に繋がることが出来なくなってしまいました。
でも私たちはやっぱり、“あなた”に聞いてほしいことがたくさんあります。そして“あなた”に聞きた
いこともあります。
これからのことを一緒に考えたいし、そのためにまた演劇を楽しめる場を作りたいと思いました。
そして、今しかできない、より濃密な繋がり方にチャレンジしてみよう！
そんな思いで生まれたのが『あなたのための演劇』創作・上演プロジェクトです。

代表西井桃子メッセージ

「演劇」をどうにかしなければ……そんな思いに駆られながらも全く動くことの出来なかったこの数か月を思います。あの時期、というか正直なところ今もまだ、私は生きることに精一杯で、足元はぐらぐらとぐらつき、「演劇」よりも自分の人生をどうにかせい！という状況であります。
しかしそんな状況であっても、やらねばならぬ時というのが来るもので（本当か？）。私はとにかく今、“あなた”と繋がりたい！ただその一心で、ひいひい言いながらこの文章を書いております。
皆さんもぜひ、今だからこそ、今出来る範囲で、今やりたい方法で、ツクネル tsukuneruのチャレンジに乗ってみていただけないでしょうか。
私たちには絶対に“あなた”が必要です。どうかご支援・ご協力のほど、よろしくお願いします！

なお、プロジェクトの目標金額は10万円で、集まった資金はコロナ対策費用や、創作費用などに充てられるとのこと。リターンとして「1ステージ1人～5人限定の観劇」や「台本・上演記録映像 DVDプレゼント」、また「劇中のセリフを考える」「物を舞台に登場させる」など、様々な作品との繋がり方を用意しているそうだ。公演のライブ配信も予定しているので、期待しておこう。