「フェスタサマーミューザ2015」まもなく開幕
ミューザ川崎シンフォニーホールの夏祭り、ことしも開幕
川崎駅から徒歩わずか三分の好立地、サー・サイモン・ラトルを始めとする世界の音楽家たちが絶賛する最高の音響を誇るミューザ川崎シンフォニーホールで、「フェスタサマーミューザ2015」が今月25日に開幕する。
「フェスタサマーミューザ」はホール開館の翌年から、東日本大震災の影響により二年もの休館を余儀なくされながらも開催され続け、今ではすっかり川崎市の夏を彩る恒例の音楽祭となった。独特の形状、世界の音楽家が賞賛する最高の音響で知られる同ホールをメイン会場に、二週間にわたり首都圏の10のオーケストラ、そして川崎市のふたつの音楽大学による演奏会ほか吹奏楽、オルガンやジャズなど数多くのイヴェントが開催される。無料コンサートや、夏休みに最適の「こどもフェスタ」と題されたアウトリーチプログラムも見逃せない。
また、川崎市西部の新百合ヶ丘にある昭和音楽大学のホール「テアトロ・ジーリオ・ショウワ」を会場に「出張サマーミューザ@しんゆり!」としてふたつの名曲コンサートが開催されるのも注目だ。ホール改修時に市内各地で分散するかたちで開催された時期の名残ということかもしれないが、「音楽のまち」をうたう川崎市西部でのコンサートは市民にも喜ばしいところものだ。
国内のオーケストラが同じ会場で近い時期に連続して演奏会を行う、というケースはこれまで日本では例がなく、その点でも「フェスタサマーミューザ」は注目だ。これは期待を込めて言いたいのだが、これから参加するオーケストラが増えていくならそれはそのまま「日本のプロムス」になれる、その器ができあがりつつある。そんな「夏の夜の夢」をつい見たくなる、現在進行形で発展している「お祭り」をぜひ会場でお楽しみいただきたい。
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