天心が“RIZINラストマッチ”でレジェンド・五味隆典と対戦! 大晦日 埼玉大会にて
年齢差20歳、体重も約15kgの差がある那須川天心と五味隆典の対戦が決まった
『Yogibo presents RIZIN.33』が12月31日(金)、さいたまスーパーアリーナ(埼玉県)で開催される。その追加マッチが発表され、RIZINラストマッチとなる那須川天心が五味隆典と対戦することが決まった。
記者会見に登壇した五味は、天心と来年6月に対戦が決まったばかりの武尊のお面をつけて登場。榊原信行CEOが「(お面を覗き込み)……武尊選手ですかね? どなたですか?」と話しかけると武尊のお面を外し、榊原CEOが「RIZINラストマッチの対戦相手は、五味隆典!」と五味の名前を読み上げた。
会見にはなんと五味が武尊のお面をつけて登場
せっかく武尊のお面をつけてきたが、名前が表示されていた
お面を脱いで顔を明かした五味
榊原信行CEOは天心のRIZINラストマッチとして「武尊選手がRIZINに出てくれば大晦日の可能性はあったが、中立な舞台が天心×武尊戦の大きなテーマだったので、RIZINの中では実現ができなかった」と断念。
続いて、「次のキック界を託していけるよう思いを伝えられれば」と、1年前から吉成名高にオファーをしていたことを明かすも、「12月5日に彼は試合をして、当然大晦日の試合受けてくれるよねと思っていたが、悩みに悩んで彼から『受けれません』と(返事が来た)」とこちらも諦めざるを得なかった。
そこで「最後に躍動する姿を見せよう。誰か闘いたい相手はいないのか?」と天心に聞いたところ、「五味さんとだったらワンチャンあるかな、面白いんじゃないかな」との返答があったため、五味にオファーしたという。
五味は「えー!(試合まで)2週間っすよ」と当初は難色を示したが、榊原CEOが「勝負論ももちろんあるが、それ以上にメッセージとして思いが伝えられるドラマチックな試合には五味隆典が必要だ、やってくれと」と話すと、「分かりました」と、その場でほぼ受けてくれたと、天心と五味の対戦が決まった経緯を明かした。
五味は元PRIDEライト級王者、元修斗世界ライト級王者の総合格闘家。天心とは年齢差20歳という“レジェンド”だ。体重差も15㎏以上ある中で、KO、TKO決着のみのスタンディングバウト特別ルールで対戦する。
那須川天心 vs 五味隆典戦はKO、TKO決着のみのスタンディングバウト特別ルールで行われる
■スペシャルワンマッチ
RIZINスタンディングバウト特別ルール
那須川天心 vs. 五味隆典
「ようやく1年終わったなと。飲みに行こうとしたところで、天心とのエキシビションが決まった」と語る五味隆典
五味隆典は「ようやく1年終わったなと飲みに行こうとしたところで天心とのエキシビションが決まった。エキシビションは難しいが、20年近く前の動きに少しでも近づけられれば、またリングで披露する機会もいただけるだろうし、そうでなければ声がかからなくなる。なのでできる限り一生懸命練習します」とコメント。
「自分のやってきた思いを全て、RIZIN最後の試合、五味さんにぶつけたい」と語る那須川天心
一方の那須川天心は、「相手が見つからない、オファーを断られるのはちょっと悲しくなった。そういった時に五味さんがオファーを受けて下さって、まさかRIZINでPRIDEを体験できると思っていなかったので、非常に興奮しています。自分のやってきた思いを全て、RIZIN最後の試合、五味さんにぶつけたい」とコメントした。
憧れていた五味へのオファーということで、どういうところに憧れていたのかという質問には、「パフォーマンスや、動きもそう。僕がKOしたときにロープに上がるのは五味さんのマネ。『いい試合したらやっていいよ』と言われた」と、これまでの那須川のパフォーマンスに五味の影響があったことを明かした。
言わば“憧れの格闘家”とのマッチメイクが決まった那須川天心。RIZINラストマッチへの想いが大晦日にぶつけられる。