三東瑠璃が主宰するCo.Ruri Mito の新プロジェクト第一弾『TOUCH-ふれる-#1』に森山未來、大植真太郎らが参加
(左から)大植真太郎、三東瑠璃、森山未來
三東瑠璃主宰のダンスカンパニーCo.RuriMito は、新プロジェクト【TOUCH-ふれる-】をスタートする。
#1 は「風」をメインテーマとし、三東瑠璃、森山未來、大植真太郎を主軸に、さまざまなアーティストとコラボレーションしながら領域横断的に展開する長期プロジェクトとなる。
今作は場所を限定せず移動し続け、留まらない、所有されないなど風の動きを読むような、風と共に動いていく作品であり、観客にさまざまな感覚を体感・体験してもらう空間を生み出す。
2022 年2月にすみだパークギャラリーささや(東京)と横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホールにて公開予定。音楽にFUJI|||||||||||TA、美術にULTRASTUDIO、衣装にYANTORと個性的なメンバーが集結。キュレーターに髙木遊、照明にYan Becker、音響WHITELIGHT、が脇を固める。
<三東瑠璃コメント>
三東瑠璃 (C)matron2021
私にとって風とは、
こわいと感じるものです。
気持ちよく感じるものです。
懐かしさを感じるものです。
そして、感傷的になるものです。
触れた(何かが動いた)瞬間に風が吹いている。
風が運んでくるものに、老いと死を感じます。
生きているから感じるものです。
私もあなたも歩き続け、身体を通して体感する。
いろんな”ふれる”を探る旅。
<森山未来コメント>
森山未來 (C)Takeshi Miyamoto
「風の時代」とは、ものを所有する時代からしない時代へと移行するとされる、近年、西洋の占星術の中で使われる言葉である。しかし、そんな言葉を用いなくともインターネットの目覚ましい進化により、他者とのコミュニケーションはより流動的になり、言葉はクラウドの世界に溶けて、今人類が滅亡したとすると、私たちのコミュニケーションの痕跡はどこにも残らない、とさえ言えるほどだ。COVID-19 の流行により、一つの場所に集まることが難しくなり、グローバルだった世界は切り離され、孤立していき、今まで以上に場所というものにとらわれずに生きていく方法を模索することを余儀なくされている。個人と他者が断絶しているかのように感じられる昨今。その狭間を、とどまることを知らず流れ続ける「風」を感じながら、失われつつある「他者との接触=個人(自分自身)に触れる」試みとなるパフォーマンスとなることを志向している。
<大植真太郎コメント>
大植真太郎
周りの言葉とは全く連携もしないが、多分、僕のこの面々での役目はこの文章がここにある感じだと思って書く。最近、コロナの影響か否かそれさえ定かではないがヨットを買った。向かい風でも右に左折り返せば前に進むことを小さな船に教えてもらい、様々な部位が剥き出しになりながらそれでいて木の柔らかな曲線美都温もりに囲まれ生活することで今更ながら生きてきた道を振り返ればもう46 歳、一般的には人生の折り返しみたいだが、日々先人より学ぶこと多しとせっせせっせと船の手入れに修繕に明け暮れている。そんなダンスのだの字もない折に、旧知の仲間に加えて今まであまり関わり合いがなかった音楽、舞台美術に照明の様々な皆さんと仕事するこの機会に巡り合う。まあ、関わる人が増えると良くも悪くも右往左往が多くなるが、終わりを決めず回ごとにどこかへ進んでゆくこの一風変わったパフォーマンス形式はさながら、帆を上げて、風に身任せ、時に争い右へ左へ遠回り、回り回って、、、、コロンブス。__