『名探偵コナン ライブ・ミュージアム』　コナンや安室透と一緒に “たったひとつの真実” を暴く新感覚イベントを体験！

4月15日（金）に公開を迎える『名探偵コナン』の劇場版第25弾『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』。同作に繋がる参加型イベント『名探偵コナン ライブ・ミュージアム ハロウィンの贈り物』が2月11日（金）から6月5日（日）まで東京・六本木の六本木ミュージアムで開催されている。ここでは、いち早く本イベントを体験した感想と会場の様子をお届けしよう。

演劇×謎解き×展示による新感覚の参加型イベント

『名探偵コナン ライブ・ミュージアム ハロウィンの贈り物』は「演劇」「謎解き」「展示」という3つの要素を融合し、立体空間の中で『名探偵コナン』の世界観が体感できる参加型イベントだ。場内には作品の中心舞台である米花町（べいかちょう）の街が再現され、今回の劇場版の舞台であるハロウィンの渋谷と交信しながら “ひとつの真実” を明らかにしていく。なお、参加にはLINEのアプリがインストールされたスマートフォンと筆記用具の持参が必須となる。

本イベントとリンクする劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』は、ハロウィンシーズンの渋谷が舞台の物語だ。晴れて結ばれた高木刑事と佐藤刑事の結婚式会場を謎の暴漢が襲撃。新郎の高木刑事が犯人を取り押さえるが、それを見た佐藤刑事の中には、かつての両思いの相手で3年前の連続爆破事件で殉職した松田刑事の姿がよぎってしまう。一方で、時を同じくして、その連続爆破事件の犯人が脱獄。公安警察の降谷零（安室透）が追い詰めるものの、謎の仮面の男によって首輪爆弾をつけられてしまう。2つの事件は単なる偶然なのか、安室の運命は、そして高木刑事と佐藤刑事は無事にハッピーエンドを迎えられるのか。白熱のストーリーが展開される。

なお、このイベントは劇場版と繋がってはいるが、映画のストーリーの核心に触れるネタバレはないので公開を楽しみに待つファンも安心して楽しめる。

毛利探偵事務所、喫茶ポアロなど米花町の風景を六本木に再現

会場に入ると、さっそく右手にはアニメのタイトルロールでおなじみの “あの扉” が！

入場は日時指定制。入場を待つ間に、入り口でもらった「ハロウィン謎解きラリー」のシートに載っているQRコードをスマホで読み取って、LINEの画面に出てくる「ハロウィン掲示板」に友だち登録をしておこう。

扉をくぐると『名探偵コナン』の中心的な舞台である米花町が再現されている。まずは最も多く登場するスポットである毛利探偵事務所と喫茶ポアロが。その隣には、いろは寿司の再現もある。

窓には3人の人影が見える。毛利事務所に映る特徴的な髪型の女の子はおそらくヒロインの……、そしてポアロの窓に映るウェイターらしき人物の影は、今度の劇場版でも重要キャラの一人であるあのイケメン……？

そうして記念撮影を楽しんでいると、左手の壁にオープニング映像が流れはじめ、おなじみのテーマ曲とともにコナンが登場。お決まりのナレーションに続いて今回の「ハロウィン謎解きラリー」の案内をしてくれる。

蝶ネクタイ型の変声機など、阿笠博士の発明アイテムも超エモい

次の空間にはコナンが住んでいる工藤家と巨大化したサッカーボールの展示がある。家の2階にはまたしても何者かの人影が。隣には巨大化したサッカーボールのオブジェもあって、コナンに捕まる犯人の気分（！？）になって写真が撮れる。

続く空間は阿笠博士が暮らす阿笠邸の再現だ。ここでは博士が発明した探偵グッズに注目したい。個人的にエモい感動を覚えたのは、あの蝶ネクタイ型の変声機が再現されていたことだ。左右のダイヤルも原作通りに再現されている。

そしてすぐそばには犯人追跡の強い味方となるスケートボードの展示もあって、コナンファンであれば誰もが憧れるアイテムたちの連続。さらに少年探偵団のパネルも置かれていて、あちこちに写真を撮りたくなるポイントがいっぱいだ。

そして、ここを越えたところで壁に「謎解きスタート」の文字を発見。ついに謎解きエリアに突入だ！

知恵と足を存分にはたらかせて、たったひとつの真実を暴き出せ！

劇場版とリンクしてハロウィン色に染まった米花町の再現空間には、コナンたちが通う帝担小学校をはじめ、米花図書館、黒ウサギ邸など、作中のどこかに登場してきたスポットが点在。作品世界に入り込んだかのような感動を覚えるだけでなく、それらの場所で起こった犯行の数々を思い出させる。まるで “聖地探訪” を疑似体験しているような気分になる。

謎解きには先ほど友だち登録した「ハロウィン掲示板」が必要。掲示板にスタート地点でわかる「合言葉」を入れると渋谷にいるコナンたち「渋谷組」と連絡を取れるようになり、会場にいる我われ「米花町組」と渋谷組が力を合わせて謎の解決に挑むことになる。いくつかの謎を解いていくと、最後の謎の答えがゲットできるという流れだ。

ネタバレはよろしくないので詳しいことは書かないが、再現空間を目いっぱい使って数々の謎が散りばめられていて、場内にはうーんと唸りながら立ち止まる姿があちこちに。大人の頭ならば簡単に解けるだろうと思うなかれ、これはむしろ頭の中身が柔軟な子どもたちの方がラクに解いていけるような気もする。ちなみに、こうした謎解きが昔から不得手な私自身は「コナンは『小さくなっても頭脳は同じ』と言うけれど、こちらは大きくなっても頭脳は同じだな」と自分の非力さを痛感したのである（笑）。

なお、この空間には高木刑事と佐藤刑事の結婚までのなりゆきを紹介した「恋のハイライト通り」と、安室と警察学校同期のメンバーを紹介した「警察学校メモリアル通り」の展示もある。ここも両刑事と安室透がキーパーソンとなる劇場版を見る前に絶対に見逃せないポイントだ。

頭と目と足を動かしながら推理をはたらかせてトリックを暴いていく体験は、本当にコナンたちが活躍している世界そのものだ。スマホにはコナンや少年探偵団のみんなからメッセージが送られてくる。コナンが「すごい！」なんて言って褒めてくれるのは喜びの極みといえる。それでも難問の数々に直面して心折れそうな場面があるかもしれないのだが、これだけはしっかり伝えておきたい。どんな謎も「真実はいつもひとつ！」であると。

安室透と一緒に答え合わせした後はショップとカフェもお楽しみ

最後の謎が解けたら米花駅からエンディングショーのゾーンへ。このショーでは作中から飛び出してきた安室や高木刑事たちと一緒に謎解きの答えを明らかにしていく。やはりここでも冴え渡る安室の推理力。果たして自分の謎解きの答えは合っているだろうか。名探偵になれるか否かの分かれ道にちょっとした緊張感を味わうことになる。はたして真実は…。

答え合わせを終えてスッキリした気分になった後にはオリジナルグッズ満載のショップが待っている。ここで売られているグッズは本イベントでしか手に入らない限定品ばかり。今度の劇場版にちなんだ高木刑事&佐藤刑事のグッズや降谷ら警察学校組のグッズは特に注目！

さらにコラボレーションカフェ「喫茶 ハロウィンの贈り物」にも注目。人気キャラクターたちに見つめられる空間で、「警察学校組の青いブルーベリーシフォンケーキ」（1540円）、「コナンと蘭の甘い苺のパンケーキ」（1380円）、2種類の「カップル苺ミルクラテ」（770円 ※限定スーベニアカップ付きは1,580円）など劇場版にちなんだユニークなグルメが味わえる。フードトラックでも「安室の爽やかパッションヨーグルト」（740円）などのテイクアウトメニューを販売しているので、「演劇」「謎解き」「展示」とともにグルメにも心満たされて帰ろう！

「名探偵コナン ライブ・ミュージアム ハロウィンの贈り物」は、6月5日（日）まで東京・六本木の六本木ミュージアムで開催中。新感覚のイベントに参加して君も名探偵になろう！

取材・文・撮影＝Sho Suzuki　写真（一部）＝オフィシャル提供
(C)2022 青山剛昌／名探偵コナン製作委員会