丸尾丸一郎初のオリジナルミュージカル、若者たちの葛藤を描いた雑踏音楽劇『ネオンキッズ』が開幕

2022年3月3日（木）座・高円寺1にて、OFFICE SHIKA MUSICAL 雑踏音楽劇『ネオンキッズ』が開幕し、舞台写真が到着した。

今作は劇団鹿殺しの丸尾丸一郎が書き下ろした、初のオリジナル・ミュージカル。若者たちの葛藤を夜の街を舞台にした今作は、ゲストにAKB48より岡部麟、小田えりな、下尾みう、そしてオフィス鹿作品にはかかせない松浦司が出演。ダンス、そして歌という「ミュージカル」の根幹とも言える部分をそれぞれが担い、丸尾丸一郎初のミュージカル作品を底上げしている。

注目したいのは、振り付けと音楽。辻本知彦のダイナミックでありながら物語の細部まで表現した振付と、ヒップホップからバラード、ハウスミュージックまでバラエティに富んだ伊真吾の音楽が絶妙に混じり合い、ネオンキッズの独特な世界観を構築。また、ネオンキッズのキーマン・ミユキを演じる岡部麟は、母親との確執により傷ついた少女を、時に激しく、時に切なく、感受性豊かに演じた。特に、消灯・点滅 両verにおいて全く異なる選択をするミユキのその姿と演技は圧巻だ。

また、女を武器にした元コンパニオン・ミジカを演じる小田えりなの突き抜けた演技と、両親の意向で彼氏と無理やり別れさせられた女子高生・トーコを演じる下尾みうの愛くるしさが、丸尾作品に新風を吹き込むと、鷺沼・浅野・有田ら劇団鹿殺しメンバーが重厚なドラマを見せ、盛り上げる。

さらに、トーキョーの夜とネオンキッズの居場所を表現した舞台美術が、物語の終盤に差し掛かると全く別の見え方になるのも見どころのひとつ。照明デザインと相まって、劇場という空間でしか見ることのできない絵を作りあげている。

今作は劇場公演に加え、3月12日・3月13日に配信公演も実施（終演後1週間見逃しアーカイブ視聴可能）。そしてDVD化が決定し、先行予約受付も開始される。WEB先行特典として、舞台写真ポストカード10枚セット（非売品）が同封されるので、公式オンラインショップを確認しよう。

雑踏音楽劇『ネオンキッズ』の東京公演は3月14日（月）まで座・高円寺1、兵庫公演は伊丹アイホールにて3月18日（金）~3月21日（月・祝）まで上演。