高畑充希と成田凌が、根本宗子が書き下ろす新作舞台『宝飾時計』で初共演!

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2022.9.22
高畑充希、成田凌

高畑充希、成田凌

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高畑充希成田凌が初共演を果たす。それも映画やドラマではなく、舞台で! 作品は、劇団・月刊「根本宗子」を主宰し、様々なプロデュース公演でも活躍する劇作家・演出家の根本宗子が書き下ろす『宝飾時計(ほうしょくどけい)』―誰か見つけて、本当の私―。高畑は子役から女優として活躍している主人公ゆりか、成田はゆりかを公私にわたって支えるマネージャー役で、働く30代の女性たちの切実な思いをコミカルに描くという。今作について話すのは今日が初めてという二人に、作品に寄せる期待感などを聞いた。

――まずは、今回の企画を聞かれた際のお気持ちから教えてください。

高畑:私はもともと根本さんの作品が好きで、結構前に「ご一緒できたら嬉しいです」と話していたので、それが年月を経て、こうやって実現して嬉しいし、感慨深いです。根本さんの作品は何作品か拝見しているんですけど、毎回ガールズパワーに当てられて劇場を出るという感じだったので、今回もどうなるのかワクワクしています。

成田:デビューして間もない頃だったと思うんですけど、僕も根本さんの舞台を拝見させていただいたことがあります。根本さんが普段の日常で感じたこと、社会に対して思うことが込められているんだろうなと感じて面白かったし、女性の力というのを目の当たりにしました。そんな根本さんと高畑さんが舞台をやると聞いたら、もう「参加させてください」ってなりますよね。自分があの中に入ったらどうなるのか?と思うと、すごく楽しみです。

――お二人は今回が初共演ですね。お互いの印象と楽しみにしている点を教えてください。

高畑:成田くんのことは、モデル時代から拝見していて、どこか憎めないような役がすごく似合う人だなと思っていました。どの作品で拝見しても違った感じを受けるので、どんな役にも真面目に向き合っている方なんだなという印象もあって、「どこかでお仕事したいですね」と話していたんです。でも、まさか舞台でご一緒できるとは(笑)。初共演は絶対にドラマか映画だと思っていたので、今回、成田くんの出演が決まったと聞いた時は、すごく嬉しかったです。

成田:高畑さんの印象は、懐深く器が大きい人。今年初めて舞台をやるので、この『宝飾時計』が2本目になるんですけど、高畑さんとの共演でよかったなと思っています。めちゃくちゃスパルタ指導されるかもしれないけど(笑)、それはそれでいいなと。たぶん今回、根本さんの世界に高畑さんの良さが詰まった、「高畑充希」というジャンルのような作品になると思うんですよ。実際にお会いするとすごく小柄な高畑さんから出てくる迫力というか、パワーを、舞台上で生で間近で見られることが、すごく楽しみですね。

高畑:やめてください、プレッシャーかけるのは(笑)。でも、私もめちゃくちゃ楽しみなんです。今回、私がやるのは女優の役なんですけど、成田くんは彼女のことを全肯定してくれるマネージャーさんの役らしくて。個人的には、色気があって、ダメな人間なのに魅力的に見える成田くんが好きで(笑)、そういう役も見たかったんですけど、どこまでも優しく全肯定してくれる成田くんというのも新鮮で、きっと観に来てくださる女性たちのハートも、すっかり持っていかれるんじゃないかなと。

成田:いや、そんなことは。早くもお互い潰し合ってますよ(笑)。

――成田さんは今年6月に初舞台、その約半年後に2本目と、ここにきていきなり舞台出演が続きますね。舞台の先輩・高畑さんに聞いておきたいアドバイスはありますか?

成田:こういうタイミングになったのは、本当にたまたまなんです。舞台をやりたい気持ちは、この仕事を始めた頃からずっとあったんですけど、どのタイミングかなとか、誰とご一緒すればいいのかなとか思っているうちに、映画やドラマのご縁が続いて。これから初めての舞台なので、まだ何に苦しむかもわからないんですけど……どうやったら上手くできますかね?

高畑:いや、わかりません(笑)。舞台はみんなで作っていくものだし。きっと、これから初舞台を踏んで、思うことがあると思いますよ。

成田:そうですね。めちゃくちゃ心折れて、「舞台、嫌い!」ってなるかもしれないけど(笑)。でもきっと、楽しめるような気はしています。最初であるということは、もちろん弱みでもあるけど、強みでもあると思うんです。漠然とした不安もありますけど、最初ってことで、とりあえず気合いは入っているので、やるだけかなって。

高畑:いいですね。私は逆に、舞台でデビューした人間なんですよね。そこから映像の世界を経験して、そこでまたお芝居の面白さを教えてもらいました。舞台は、お客さんに対する意識の矢印と、相手役との気持ちの矢印の両方があるんですけど、映像では相手役との矢印がすごく密になるような感覚があって。今回は、映像から舞台に足を踏み入れた人ならではの感覚とか、新鮮なものを、成田さんからたくさんもらえるような気がしています。矢印が密なコミュニケーションを一緒に作れるのかなって。

成田:よろしくお願いします。高畑さんは何歳の時にデビューしたんですか?

高畑:14歳です。最初の舞台は私も全然怖いものがなかったから、やっぱり初舞台の独特のパワーみたいなものって、ある気がしますね。もちろん今回も初めて舞台に臨むような真っさらな気持ちで頑張りたいと思っているんですけど、成田くんからそういうパワーをもらいながら、一緒にやれたらいいなと思っています。

――本作品は、自分の存在に意味を見出せない主人公ゆかりが、自身の原点となったミュージカルの記念公演で、かつてトリプルキャストで一緒に主演を務めた女優2人と再会。自分の人生の肯定の仕方を考え始め……という物語になるとか。お二人は、ご自身の仕事や人生に対して、否定的な気持ちになったりすることはありますか?

高畑:私は、女優さんのお仕事をしている自分に対してはちょっとネガティブで、どこか「なんてダメなんだ」と思っているところがありますね。色々な方が褒めてくださっても、それを素直に受け止めきれない自分がいたりして。でも人間としては、すごくポジティブで楽観的だと思います。友達が褒めてくれた言葉も素直に受け止められたりするので、仕事とプライベートでは感覚が違うのかもしれないです。

成田:僕は、反省はしますけど、否定的ではなく、プラスに切り替えます。たぶん高畑さんより、勢いで飛び込んできていると思います。何かを決める時も、「いっちゃおう」みたいな感じです。今までさせていただいたお仕事でも、大切にしたい出会いがたくさんあったので後悔にもならないんですよね。

高畑:あ、でも私も決断をする時は、意外と感覚とかノリで決めているかもしれない。「正解だな」と思う時もあれば、「やっちゃったな」と思う時もありますけど、やっちゃっても、それで何かを知れたらいいかなって思う。その辺に関してはネガティブじゃないかもしれないです。

――本作品のサブタイトル「―誰か見つけて、本当の私―」というようなことを、思われたことはありますか?

高畑:私は全然思わないです。むしろ、見つけないで欲しい(笑)。役があってこそ、人前に立てると思っているので、普段のコミュニティで知っている人が何人かいてくれたら、十分です。

成田:僕は思ったことありますよ。「私を見つけて」と思って飛び込んだのが、『メンズノンノ』という雑誌だったので。そこでたくさんの出会いがあり、いい経験をさせてもらいました。お陰でこの仕事もできているので、本当によかったなと思います。考えることも大事ですが、飛び込んでみることも大事だなって。もちろん、そこには責任が伴っていくわけですけど、だからこそ、入り口くらいは軽くてもいいのかなって思いますね。

――ありがとうございます。最後に、読者の皆さんに向けて、意気込みとメッセージをお願いします。

高畑:私にとっては念願の、根本さんとご一緒できる舞台。根本さんは、アラサーの苦悩とかフラストレーションといった、激しい心の動きを書きたいとおっしゃっていたので、それがユーモアを交えてどんなふうに描かれるのか、すごく楽しみです。もちろん、成田くんの2本目の舞台でご一緒できるのも楽しみですし、音楽や衣裳に携わってくださるスタッフさんも刺激的なメンバーが集まると聞いています。きっと、観た後、元気になってもらえるパワフルな舞台になると思うので、ぜひ劇場で一緒に体験していただけたら嬉しいです。

成田:舞台を観たことがない人にも、観て欲しいなと思っています。きっと観やすいと思うんです。僕もこの仕事を始めた直後くらいに根本さんの舞台を観に行かせてもらったんですが、すごく楽しくて、「舞台、もっと観に行ってみよう」と思ったので。30代女性の揺れ動く気持ち、暴れまくる心を見て、笑うのか、怒りたくなるのか。それは誰にもわかりませんが、「これからこういう時が来るのか」と思われる世代や、「こんな時もあったな」という世代の方も楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。根本さんの劇世界に、高畑さんがいて、素晴らしい音楽もあって……その中に自分がどう存在できるかなと想像して、今からワクワクしています。ワクワクして劇場に来ていただけたらなと思います。

【コメント到着】高畑充希:舞台『宝飾時計』

【コメント到着】成田凌:舞台『宝飾時計』

取材・構成・文=岡崎 香

公演情報

舞台『宝飾時計』
 
<東京公演>
期間:2023年1月9日(月・祝)~1月29日(日)

会場:東京芸術劇場プレイハウス
主催:ホリプロ/博報堂DYメディアパートナーズ
共催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
企画制作:ホリプロ
 
<大阪公演>
期間:2023年2月2日(木)~6日(月)
会場:森ノ宮ピロティホール
主催:キョードーマネージメントシステムズ
お問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(平日・土 11:00~16:00)
https://kyodo-osaka.co.jp/search/detail/4996
 
<鳥栖公演>
期間:2023年2月10日(金)~12日(日)
会場:鳥栖市民文化会館大ホール
主催:九州朝日放送/インプレサリオ/鳥栖市/鳥栖市文化事業協会
後援:鳥栖市教育委員会
お問合せ:インプレサリオ info@impresario-ent.co.jp(092-985-8955)
 
<愛知公演>
期間:2023年 2月17日(金)~19日(日)
会場:東海市芸術劇場 大ホール
主催:中京テレビ放送
お問合せ:中京テレビクリエイション TEL:052-588-4477(平日11:00~17:00)
https://cte.jp/houshokudokei2023/
 
<長野公演(上田)>
期間:2023年 2月25日(土)、26日(日)
会場:サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)大ホール
主催:上田市(上田市交流文化芸術センター)/上田市教育委員会/NBS長野放送
お問合せ:上田市交流文化芸術センター 0268-27-2000(休館日を除く9:00~19:00)
https://www.santomyuze.com/
NBS長野放送長野放送事業部 026-227-3000(平日10時~17時)
 
<スタッフ>
作・演出:根本宗子
衣裳:神田恵介(keisuke kanda)
衣裳協力:DOUBLE MAISON(やまと) familiar BEAMS
 
<キャスト>
高畑充希
成田 凌
小池栄子
伊藤万理華
池津祥子
後藤剛範
小日向星一
八十田勇一
 
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