『IDORISE!! FESTIVAL 2022』2Daysで開催されたシブヤテレビジョンが主催するサーキットイベントから厳選してレポート<Day.1>

レポート
音楽
2022.5.24

DIALOGUE+

DIALOGUE+

DIALOGUE+

DIALOGUE+

DIALOGUE+

オープニングSEからノリノリなフロアが待ち構えていたのはDIALOGUE+の8人。初っ端の「おもいでしりとり」から声の張りがどのアイドルとも違うことがわかる。さすが声優ユニットだ。彼女たちの武器はそれだけではない。曲中のギミックで聞かせる演技も当然ずば抜けている。「好きです」に詰まった想いがストレートに心を貫く。続く、「ドラマティックピース!!」に出てくる「はっ」のような本当に短いひと言でも大きな違いを生み出す。

それだけではない。歌のリズムが全員ピッタリなので、ユニゾンが実に心地よく響く。間髪入れずに突入した「大冒険をよろしく」でもチームワークのよさが伝わってくる。変幻自在なボーカルは「謎解きはキスのあとで」でも光った。明るくポップな曲調に合わせて声がずっと笑っているのだ。田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)をメインに制作される楽曲群もかなり高品質だし、何より彼女たちの声を聴いてるだけで元気が出てくる。卓越したボーカルテクニックがあるため、細かくパート分けされた歌のリレーも見事。もっともっと人気が出てもいいグループだということを再認識した。

#ババババンビ

#ババババンビ

#ババババンビ

#ババババンビ

#ババババンビ

ステージ背後の巨大スクリーンを使ったメンバー紹介で#ババババンビが登場。これまではライブ終盤でスクリーンを使うパターンが多かったので意表を突かれた。これは派手だし、インパクトがある。1曲目は「ばばばばんびずむ~!」。ももクロ「Believe」などメンバー全員の横移動が印象的な曲はいくつかあるが、これはそのひとつに数えられるのではなかろうか。のっけからグッとパフォーマンスに引き込まれる

#ババババンビはデビューから約2年。とはいえ、すでに初々しさはない。プロのパフォーマンスだ。彼女たちはビジュアルの高さに定評があるが(MCでは週刊ビッグコミックスピリッツで2度目の表紙を飾ることを発表)、決してそれだけではないのだ。

パッヘルベルのカノンをモチーフにした「カノン」は原曲とは異なり、激テンションの高いポップチューンに。「Clover」は切ないメロディが持ち味だが、メンバー全員に備わっている体のバネが躍動感のある楽曲へと押し上げている。コロナ禍にデビューしたグループがここまでのし上がってくるだなんて、一体どれだけの努力を積み重ねてきたのだろうか。コロナ禍デビュー組としてはぶっちぎりの実力だし、上の世代のグループもうかうかしていられない。名曲「⻘春ギルティ」を聴きながら、さらなる飛躍を予感した。

わーすた

わーすた

わーすた

わーすた

わーすた

昨年末に坂元葉月が脱退し、4人編成で年明けから素早く再スタートを切ったわーすたは、新曲「ミライバルダンス」の新衣装で登場。しかし、1曲目の「清濁あわせていただくにゃー」の冒頭でいきなり音が途切れるハプニング。だがそこは百戦錬磨のわーすた。慌てることなく余裕の対応を見せる。

4人編成になってまだ3か月も経っていないが、最新シングルのリリイベをとことん重ね、その中で既存曲を続々と4人バージョンに変えている真っ最中。ここで披露していく楽曲もまったく違和感がない。それどころか、「SHINING FLOWER」で聴かせる廣川奈々聖と三品瑠香の歌のパワーがすごい。MCでは会場の熱量に驚きつつ、「もう一回バグるぐらいの熱量でお願いします!」と小玉梨々華が先ほどのトラブルをネタにする。

「いいセトリ持ってきた」とMCで松田美里が胸を張っていたが、たしかにセトリは強かった。「アンバランス・アンサーズ」はタイトルコールからどよめきが起こり、新曲「ミライバルダンス」もすっかり馴染んでいる。お肉を焼きまくった「大志を抱け!カルビアンビシャス!」で声なしのコールアンドレスポンスを楽しんだあとは、安定感ばっちりの「プリティー☆チャンネル」で締め。客席に向かって丁寧に手を振って、ひとりひとり頭を下げてステージを去っていった。

STU48

STU48

STU48

STU48

STU48

巨大スクリーンに映し出される<STU48>の文字。この日のトリを飾るのは彼女たちだ。「overture」が鳴り響く中、ステージ中央に整然とスタンバイしたのは、石田千穂・岩田陽菜・高雄さやか・中村舞・福田朱里・立仙百佳の6人。そして、淡く光る照明に照らされる中、歌い出した、<夢力出そうぜ!>と。軽やかな躍動感と良質な楽曲で観客の心を掴んだあとは、彼女たちの地元・瀬戸内を歌った「STU48(瀬戶内ver)」の哀愁漂うメロディや、弾けるように明るい「STUフェスティバル」のパフォーマンスなどで緩急をつける。

MCを挟み、「暗闇」「思い出せてよかった」「僕らの春夏秋冬」と続くのだが、このブロックもいい曲だらけ。さらに、繊細に移り変わっていく照明がその魅力を増幅させていく。何より、その中で浮かび上がる6人の優しげな微笑み、上品な所作、ふわりと舞う衣装は、まるでスローモーションを見ているかのように美しく映え、場内を得も言われぬエモさで包み込んでいくのだった。

MCでは、メンバーそれぞれが「スクランブル交差点を渡りたい」など、こちらが思っていた以上に微笑ましい東京エピソードを披露しトークでもSTU感をたっぷり味わったあとは「ヘタレたちよ」へ。ラストは、<さぁ。一度くらい 何がなんだかわからないまま本気出せ!>と満面の笑みで背中を押され大団円を迎えたのだった。


取材・文=阿刀"DA"大志 撮影=真島洸

セットリスト

『IDORISE!! FESTIVAL 2022』<Day.1> 2022.03.12(sat) 渋谷6会場

フィロソフィーのダンス
01.ドント・ストップ・ザ・ダンス
02.サンフラワー
03.シスター
04.テレフォニズム
05.ライブ・ライフ
06.ダンス・ファウンダー
 
Devil ANTHEM.
01.OMONPAKARU
02.ミッドナイトドライブ
03.あなたにANTHEM
04.Fever
05.絆という羽
06.by your side
 
クマリデパート
01.あみだ☆ふぉーちゅーん
02.ウダガワ・ヨッキュー
03.サクラになっちゃうよ!
04.シャダーイクン
05.極LOVE浄⼟
06.限界無限ケン%
 
Jams Collection
01.絶対必勝ラブゲーム
02.アイニー
03.あの日のメリーゴーランド
04.最先端フォーミューラー
05.ストーリーハイライト
06.NewEraPunch!!
 
DIALOGUE+
01.おもいでしりとり
02.ドラマティックピース!!
03.⼤冒険をよろしく
04.謎解きはキスのあとで
05.はじめてのかくめい︕
06.僕らが愚かだなんて誰が⾔った
 
#ババババンビ
01.ばばばばんびずむ~!!
02.なんたって冒険中︕
03.カノン
04.Clover
05.⻘春ギルティ
06.キスしてほしい
 
わーすた
01.清濁あわせていただくにゃー
02.SHINING FLOWER
03.アンバランス・アンサーズ
04.ミライバルダンス
05.⼤志を抱け︕カルビアンビシャス︕
06.プリティー☆チャンネル
 
STU48
01.夢⼒
02.STU48(瀬⼾内ver)
03.ペダルと⾞輪と来た道と
04.STUフェスティバル
05.暗闇
06.思い出せてよかった
07.僕らの春夏秋冬
08.ヘタレたちよ
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