加藤健一の一人芝居『スカラムーシュ・ジョーンズ or(あるいは)七つの白い仮面』2022年8月に上演決定
『スカラムーシュ・ジョーンズ』
2022年8月18日(木)~28日(日)下北沢・本多劇場にて『スカラムーシュ・ジョーンズ or(あるいは)七つの白い仮面』の上演が決定した。
作家・俳優のみならず、演出家・プロデューサー・歌手・オルガニスト等、多岐にわたって活躍中のジャスティン・ブッチャーによる作品。執筆時期は、1999年の最後の数カ月間。当時、オランダでテレビシリーズの監督をしていたブッチャーが、夜の娯楽として「喜劇的で風刺的な千年紀の物語を書く」と自らに課して書いたものである。
作品には、ブッチャーの両親・親族の生まれや人生、そしてブッチャー自身が得てきたさまざまな経験が盛り込まれている。彼が12歳の時に父親に連れられて観た『ゴドーを待ちながら』での衝撃も、“スカラムーシュ”を生み出した要素の一つである。
日本初演の一人芝居となる本作でスカラムーシュ・ジョーンズを演じるのは、役者人生52年目、72歳になった加藤健一。加藤の代名詞となっている一人芝居『審判』初演から42年、日本の演劇史に新たな記憶が刻まれる。
◆STORY
1899年12月31日、十九世紀の終わり、大晦日のカーニバルの中、美しい褐色の肌を持つ女から生まれた小さな赤ん坊は抜けるように白く、何か特別なことのために生まれてきた子だ…と、つけられた名前は道化師を意味する、スカラムーシュ。
生涯で唯一“我が家”だといえる場所を僅か6歳で後にし、たった一日で孤児となり、奴隷となり、流浪の身となり…そしてこれが、これから長く続く波瀾万丈な旅路へのスタートとなる。
時にその光景や匂いに恍惚とし、この世のものとは思えぬ魅力的な音楽と共に旅をした。自身の透き通るような白い肌によって巻き込まれた数奇な運命は、恐怖と喜びに満ちていた。
そして今夜は1999年12月31日、二十世紀のどん尻でありミレニアム・イブ。大きな花火が打ち上がる大晦日にスカラムーシュ―道化師―が己の人生を、仮面を剥がすように語り始める。
1899年12月31日、十九世紀の終わり、大晦日のカーニバルの中、美しい褐色の肌を持つ女から生まれた小さな赤ん坊は抜けるように白く、何か特別なことのために生まれてきた子だ…と、つけられた名前は道化師を意味する、スカラムーシュ。
生涯で唯一“我が家”だといえる場所を僅か6歳で後にし、たった一日で孤児となり、奴隷となり、流浪の身となり…そしてこれが、これから長く続く波瀾万丈な旅路へのスタートとなる。
時にその光景や匂いに恍惚とし、この世のものとは思えぬ魅力的な音楽と共に旅をした。自身の透き通るような白い肌によって巻き込まれた数奇な運命は、恐怖と喜びに満ちていた。
そして今夜は1999年12月31日、二十世紀のどん尻でありミレニアム・イブ。大きな花火が打ち上がる大晦日にスカラムーシュ―道化師―が己の人生を、仮面を剥がすように語り始める。
加藤健一
加藤健一
静岡県出身。1968年に劇団俳優小劇場の養成所に入所。卒業後は、つかこうへい事務所の作品に多数客演。1980年、一人芝居『審判』上演のため加藤健一事務所を創立。その後は、英米の翻訳戯曲を中心に次々と作品を発表。紀伊國屋演劇賞個人賞(82、94年)、文化庁芸術祭賞(88、90、94、01年)、第9回読売演劇大賞優秀演出家賞(02年)、第11回読売演劇大賞優秀男優賞(04年)、第38回菊田一夫演劇賞(13年)、他演劇賞多数受賞。2007年、紫綬褒章受章。2016年、映画『母と暮せば』で第70回毎日映画コンクール男優助演賞を受賞。
公演情報
『スカラムーシュ・ジョーンズ or(あるいは)七つの白い仮面』
■上演日程:2022年8月18日(木)~28日(日)下北沢・本多劇場
■(全席指定・税込)
前売5,500円、当日6,050円、学生2,750円(学生証提示、当日のみ)
■作:ジャスティン・ブッチャー
■訳:松岡和子
■演出:鵜山 仁
■出演:加藤健一