井上芳雄・明日海りお・浦井健治・望海風斗、ブロードウェイに負けないクオリティの作品ができたと自信 『ガイズ&ドールズ』会見&ゲネプロレポート
また、それぞれが主演級のキャストが揃う豪華さも見どころのひとつ。4人の関係性を聞かれると、井上は「明日海さん・望海さんとの共演は初めて。僕の妹がお2人の同期だったので気持ち的には妹のような感じでしたが、素晴らしい女優さんになられたと思います。浦井くんのことはあんまりよく知らないですね」と笑わせる。明日海は「芳雄さんも浦井さんも、フラットだけど集中する時はガッと取り組む。ついていくぞという気持ちでしたよね」と望海に訪ね、望海は「そうですね。私たちは宝塚時代と性別が変わっていて、戸惑いもありましたし」と苦労を語る。ハンドバッグの持ち方や手の差し出し方がわからなくなることもあったとのことだが、宝塚OGとの共演も多い井上と浦井が気を配ってくれたそうで、自然体で稽古に打ち込めたと笑顔を見せていた。
『ガイズ&ドールズ』舞台写真
『ガイズ&ドールズ』舞台写真
女優としての芝居に対して、明日海は「自分の中では常に大丈夫だろうかという思いがあった」と言いつつ、「望海とのシーンではあまり意識しすぎず、自然体だけど女性らしくいられた気がします」と話す。望海も「音楽学校時代に戻ったような感覚で、懐かしい気持ちで一緒にお芝居ができました。どちらかというとスカイとサラのシーンでドキドキしました」と、気心知れた仲ゆえの安心感を語った。
井上と浦井の共演も久々。お互いへの印象について訪ねられると浦井が「座長っぷりがすごいですよね。例えば演出のマイケルさんが少し頭の中ごちゃごちゃしてるかなという時、誰も何も言っていないのにパックに包まれたバナナをスッと置きに行くようなケアをしていて。全員に愛を……」と話しだすが、当の井上は「全然覚えてない」と、きょとんとした顔に。井上から浦井に対しては「相変わらず一生懸命で、一生懸命度が増しています。やっぱり経験を積んできたんだと感じますし、稽古場での在り方も共感できるところがあって、やっぱり同志みたいな感じがあります」とこちらも長い付き合いゆえの信頼関係をのぞかせる。