ミュージカル『スクルージ』初出演の相葉裕樹にインタビュー「市村正親さんから俳優としての姿勢を学びたい」
――市村さんとは2度目の共演となりますが、初めて共演された『ラ・カージュ・オ・フォール』(2015年)はいかがでしたか?
『ラ・カージュ・オ・フォール』は僕にとって初めてのグランドミュージカルだったんです。そのときも歴史ある作品に僕がポツンと一人で加わる形だったので、ずっと緊張していました。今回も状況は一緒なので、きっと緊張するんだろうなあと思います。けれどあれから7年が経っていますし、出来ることも増えているんじゃないかなという自分への期待もあるんです。市村さんの現場での居方を見ることができるのが楽しみですし、今回もたくさん学びたいと思います。
――市村さんから今回はどんなことを学びたいですか?
お芝居はもちろんそうなんですけど、やっぱり“俳優としての姿勢”ですね。あれ程のキャリアを持って第一線で活躍し続けている方なのに、決して「これぐらいでいいや」という及第点で終わらせないところ。表現を探求し続けるという、俳優としてのあるべき姿を体現されているのが市村さんなのだと思います。前回共演させていただいたときは自分のことでいっぱいいっぱいで余裕がなかったので、感じ取れない部分もあったかもしれません。もちろん一緒にお芝居や歌を歌うことを通して、市村さんの優しさ、器の広さ、愛情は感じていました。でも、今の僕だったら当時見えなかったものも見えるのかなあなんて思います。
――他にも特に共演が楽しみな方はいらっしゃいますか?
愛原実花さんとは、『ラ・カージュ・オ・フォール』でジャンミッシェルとアンヌとしてペアを組んでいたので楽しみですね。今回、愛原さんはクラチット夫人と過去の精霊という役なので、ガッツリお芝居で絡みがあるわけではないんですけれど。女優さんとしてとても素晴らしい方であると同時に、友人としてもめちゃくちゃ面白い人なんですよ。『グレイト・ギャツビー』の現場でもご一緒だったのですが、「僕と同じ匂いを感じるなあ」って(笑)。戦友としても信頼しているので、またご一緒できるのは嬉しいですし、頼りにしています。
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