「相当ハード」なアクション、新展開に期待大! 舞台『COLOR CROW -神緑之翼-』日向野祥・阿部快征・高本学・内田裕也インタビュー
高本学、日向野祥、阿部快征、内田裕也
2022年10月20日(木)~10月25日(火)、東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA にて上演される舞台『COLOR CROW -神緑之翼-』。3月に上演された舞台『COLOR CROW -蒼霧之翼-』、9月に公開された映画『COLOR CROW -緋彩之翼-』の続編として、シリーズ3作目。今作で主演を務める羅生聖護役の日向野祥、蒼田三月役・阿部快征と阿佐美煉役・高本学、椿泰親役の内田裕也の4名にインタビュー。前作までの振り返りや、今作への意気込みを聞いた。
――今作は日向野さん演じる羅生聖護が主人公ですね。
日向野:シリーズとしては、“COLOR CROW”である阿佐美煉、乃木杏莉(設楽銀河)、羅生聖護、蒼田三月の4人が主人公として描かれていると感じています。聖護は全体をまとめるお兄さん役だからこそ、裏側を見せないキャラクターでもある。これまで描かれてこなかったバックボーンに触れ、心情が垣間見える瞬間がたくさんあるので全面に出していきたいですね。各々の関係性もしっかり描けるよう、精いっぱい挑戦していきます。
日向野祥
――聖護のバディである三月も重要な役どころです。
阿部:これまでは聖護の隣にいることはあっても、同じシーンを深く作り上げていくことって実はそれほど多くなかったんです。今回ようやくできるのが楽しみですね。コンビネーションとしても、日頃から日向野さんとは一緒にいるのでやりやすい部分は多いです。
日向野:日向野 "さん" ?
高本:普通に "祥くん" って呼べばいいのに(笑)。
阿部:(笑)。
――脚本を読んで、特に煉は成長や変化も感じる描かれ方をされている印象でした。
高本:『蒼霧之翼』から『緋彩之翼』まで本当にいろんなことがありました。その上で、3作目をやらせてもらえることは本当に嬉しいです。今まで深く描かれてこなかった聖護と三月のバディは二人のどんな相乗効果があるのか、どんな絆が生まれるのかも楽しみ。もちろん煉や杏莉、ほかのキャラクターたちも一人一人の役割を担いながらしっかり作り上げていきたいです。
――中原裕也名義で原作を手掛けている内田さんから見て、前作までの手ごたえはいかがでしょうか?
内田:もともと文章でしかなかった構想から、4人が演じてくれたことによって新しく生まれたものもたくさんありました。後に続くシリーズ作については「こうなっていたらいいな」と想像していくのも楽しかったです。
内田裕也
――前回のインタビューでシリーズ化の展望も語られていました。3作目を迎えた心境は?
内田:皆さんのお力はもちろん、情勢次第でもある状況下ではありますが……3年ほど前から構想があったこの作品を、今の段階でシリーズ化できたことに一安心はしています。とにかく、まだまだこれからの作品です。この3人と(設楽)銀河、“COLOR CROW”を演じる4人の頑張りが伝わらないと次には繋がらない。(取材時点で)これから稽古が始まるところですが、今回もみんなには死ぬ気でやってもらおうと思います。
日向野・阿部・高本:(笑)。
――1作目の舞台『-蒼霧之翼-』はスピード感のあるアクションが印象的でした。やはり、稽古は相当ハードだったのでしょうか?
日向野:アクションが主軸の作品なので、そういう意味では相当ハードですね。
阿部:全体の運動量が本当にすごいんですよ。
高本:『-蒼霧之翼-』の時は、普通の舞台でやるスピード感は捨てようと思ってやってました。基本の見せ方はもちろん意識しつつなんですが、動きをきれいに見せるというよりも、本当に戦っているようなリアルさのほうを重視していたんです。敵と対峙したら、本気で倒すために殴るっていう気持ちでやってたので、そういう生っぽさが迫力にも繋がったんじゃないでしょうか。
高本学
――稽古全体としては、どんな雰囲気でしたか?
高本:細かいことでも自分が思っていることを皆で共有して、演技に反映させていくっていう作業はかなりやりましたね。
阿部:映画とのすり合わせが多かったよね。話の流れとしては『蒼霧之翼』から『緋彩之翼』の順番だけど、映画のほうが先に撮ってたから。どう繋げていこうかって話はすごくしました。映画の時点では前に出していなかった部分でも、舞台の場合は劇場の広さや目の前にお客さんがいるからこそ、何をぶつけていこうかと。
日向野:映画から最初に撮影していたっていう環境も良かったんじゃないかな。普通の舞台だと顔合わせして、稽古して、劇場入りする頃にようやく仲を深められるんですけど、前回は稽古の序盤からスムーズにコミュニケーションが取れる環境でした。すごく順調でしたし、裕也さんも演出の小谷(嘉一)さんも気さくに接してくださって、全員が意見を出し合えたんですよね。
高本:今回も、そういう作業を皆でできることが楽しみです。
阿部快征