『新テニミュ』、やっぱり大人も青春しています!~ミュージカル『新テニスの王子様』Revolution Live 2022 村上幸平、和泉宗兵、進藤 学、岸 祐二インタビュー
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ーー確かに『テニミュ』初期のあの頃、若手の俳優さんは特撮か舞台か、もしくは双方を行き来して……という活動の仕方が目立つようになっていました。そこでは観客側だけでなく、俳優さん自身もそれぞれちょっと意識しあっていたんですね。
村上:そうですね。あとやっぱり現場の共演者の若い人たちがほぼ『テニミュ』出身だったりするのが「いいな」と思ってたんです。共通言語、共通の思い出がある同僚同士というのが。
ーー進藤さんはまさにその『テニミュ』出身者。1stシーズンで六角・黒羽春風を演じ、OBとして『新テニミュ』に戻ってきました。
進藤:僕も25歳の時に特撮番組で俳優デビューさせていただいて、その後の初舞台がテニミュで。僕自身はデビューが比較的大人になってからだったのもあり、そこからはわりと俳優仲間の中ではイレギュラーな生き方をしてきたのかな……と。周りは『テニミュ』から世に出て俳優業をどんどん貫いてってとか、さらに本格的なミュージカル界に行ってという人が多い中、僕はエンターテインメントを続けつつも異色のトレーナー業に進みました。なのでもう一度『テニミュ』に戻ってくることはないんだろうなと思っていた矢先、突然(演出の)上島(雪夫)さんから「『新テニスの王子様』にお前みたいなコーチがいるんだよ!」って連絡があって。僕、すぐ調べたんです。大人はいるけどどれだ? で、柘植を見つけて薄々「これだろうな」って(笑)。でもThe First Stage上演が決まった時に上島さんからまた連絡がきて、「The First Stage、お前出ないみたいなんだ」「そうなんですね」って。じゃあ、このまままた無しなのかなと思ったら……The Second Stageの予定があるということで再びお話が出て。
進藤 学
ーーつまりきっかけは上島さんのひらめきのキャスティング!
進藤:そうなんですよね。僕、最初の『テニミュ』のときも上島さんが「こいつおかしな奴だから使おう」って推してくださっていたらしくて。今回上島さんからは「とにかくセクシーでやってくれ」というオーダーがあったので、まずは「じゃ、セクシーでいきますね」って(笑)。あとは……『新テニミュ』は僕以外にも結構テニミュから再び戻ってきたメンバーがいるんですけど、みんなが自分のスタート地点からここまで成長してきたものをまた新しい『テニミュ』という作品にしっかり還元している。だから僕自身の役割というのもきっとそこですよね。ここまでトレーナーとして世間の皆様の健美を守りつつ生きてきた糧を、このミュージカルのコーチとしてそのままやって伝えていければいいんだなって思いました。
ーーそういえば客席でほぐされる“柘植タイム”もありましたね。
進藤:そうですね。あそこからまた僕は夢が広がったので……しっかり2.5次元作品のお客様たちの健康を守っていくという使命があるなと思ったので(笑)、そういう展開も今後していきたいなと。なので柘植のことを好きな原作ファンの方には「ちょっとキャラ違うんじゃない?」ってなってしまったら本当に申し訳ないなという気持ちでいっぱいなんですけど。