『新テニミュ』、やっぱり大人も青春しています!~ミュージカル『新テニスの王子様』Revolution Live 2022 村上幸平、和泉宗兵、進藤 学、岸 祐二インタビュー
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ーーコーチだけのナンバーも雰囲気があってとても引き込まれたのを覚えています。大人組も岸さんに歌の指導を受けていたんですね。
和泉:少しずつ少しずつ足りないところを聞いて教えていただいて……でも本番始まってからもずっと「まだまだだなぁ」とは思っていたんですけど、ある時、本番もだいぶ過ぎたところで岸さんに初めて「よかったんじゃない」って言われた瞬間、まじで泣きましたね。良い大人ですが、ほんとに泣いた。やっぱり厳しかろうとなんだろうと岸さんがそういうふうに僕らのことを見てくれて、客観的な言葉でアドバイスし続けてもらえて、それでああしてお客様に見せられるところまでいけたんだなぁって。だからね、大人も青春してたのかもですよね。必死に頑張って……お客さんに喜んでもらうためにって。若者たちもいろんなタイプがいましたけど、みんなわからないときは岸さんのところに聞きに来るんですよ。「ここなんですけど……」みたいな感じで。そういう積極的な子もいれば、そういう様子を横目に見て密かに「自分もやらなきゃ」と思ってた子もいただろうし。
和泉宗兵
ーー基本は本人の自主性で。
岸:そこは僕もまんまThe First Stageのストーリーと一緒で「この中のどいつが生き残って、誰が死んでいくかなんか知ったこっちゃねえ」っていう心境。「やらない奴は終わりだ」っていうマインドで、ただもう食らいついて来た子にはとことん教えるぞっていう交流があったのがね、リアルで面白かったなという。
村上:僕はこの現場に関してはたぶんすごく楽をさせてもらいました。The First Stageでは岸さんが全体の歌の指導をがっつりされてて、和泉くんは若者とコミュニケーションをとっていて、僕はそこになんとなく居て。ただ、岸さんが本当に怒りそうになったときだけは自分が止めるぞって、それだけを心がけてました(笑)。
岸:そうそう。僕も怒んないようにまず幸平くんに「あいつあんな感じなの、どうなの?」って、「ちょっと言っといて」みたいな(笑)。
村上:だから岸さんが若者に指導されているときも、僕、一応そっと近くにはいましたよ。
和泉:ハハハッ(笑)。
ーーいいバランスですね。
進藤:僕はThe Second Stageからの参加だったので岸さんとはご一緒できてなかったんですが、やっぱり稽古場でも各セクションにちゃんと年長者が存在してたので……『テニミュ』経験者だったりね。だから幸平さんに近いんですけど、直でなにかやってあげないとなっていうのはそんなになかったですね。フレッシュなキャストを中心にいいバランスで大人や経験者が混ざっていて、キャスティングもさすが上手だなって思いました。あとやっぱり今までの僕はもうずっと稽古場以外のところでコミュニケーションをとってきた人間なので、それがこのご時世でなかなかそういう交流もできず──。
進藤 学
ーー「わいわいご飯でも」の時間が取れないですからね。
進藤:圧倒的にそこですね。もっとみんなと深く関わるタイミングがなかったのはちょっと残念でしたし、これからはご飯やアルコール無しでも深く交流を持てるという新たなスキルを学ばないとな、とも思いました。
和泉:実はね、この4人が揃ったのもこの取材が初めてなんですよ。
岸:うん。僕は明日から稽古に合流するんで。みなさん、よろしくお願いします。
ーーいよいよ稽古も濃密になっていく時期ですね。本編とライブでは内容もかなり変わってくるとは思いますが……幕張メッセ、どんな内容になるのか今はまだちょっと想像がつかないです。
村上:役者が立てるステージじゃないですからね。超一流のミュージシャンしか立てない場所に自分が立てるというのは、本当に『テニミュ』という作品に感謝しかないなと思います。
村上幸平
和泉:いやぁ〜広いよねぇ。どこ見てやったらいいんだろう(笑)。セットの感じとかも今はイマジネーションでやってますけど、現地に行ったら全然違うだろうし、イヤモニもするんですよね。そのへんも全部未知の感じなので、いい経験ができそうです。
岸:僕は衣裳が……格好がどうなるのか不安でしょうがない。
村上:確かに。あのままだったらちょっと寒いかもしれませんよ。
岸:そう、絶対寒いよ〜。
和泉・進藤:(笑)。