渋谷天外、藤山扇治郎、久本雅美が登壇『初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演』取材会開催
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(左から)藤山扇治郎、渋谷天外、久本雅美
2023(令和5)年1月2日(月・休)~1月9日(月・祝)南座にて『初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演』が上演される。
このたび松竹新喜劇の渋谷天外、藤山扇治郎、そして南座のお正月公演には欠かせない顔となった久本雅美による取材会を実施、レポートが到着した。
ーー今回上演する演目について
天外:『裏町の友情』は日常でもあるような話を題材にしています。ご近所さん同士で喧嘩して、仲が悪くて……と、どこかで聞いたようなお話。でもその心の根っこあるのは友情で、人情芝居のルーツのひとつでもあると思っています。
渋谷天外
扇治郎:『裏町の友情』は何度もさせていただいていますし、とても印象深い演目です。夢の中で天外さんが(劇中の)倉橋役で出てくるくらい。思い入れが強いので、また演らさせていただけるのがありがたいです。
藤山扇治郎
久本:私が出演する『流れ星ひとつ』は女性が主人公で、今まで(の松竹新喜劇の作品)とは少し違ったお話ですが、根底にあるのは松竹新喜劇らしい人情のお話です。女性の愛らしさや恋の切なさが表現されていて、女性目線で共感できるシーンがあります。そこをユーモアもありつつ、うまく表現できたらなと思います。
久本雅美
ーーAプロ、Bプロともに松竹新喜劇を初めて演出する演出家を迎えることについて
天外:以前、製作陣と道頓堀橋で演劇について熱く語りあい、やはり、松竹新喜劇を次の世代につないでいかないとあかんという話になりました。だから、今回は(初めての演出の方に入っていただき、)新しい風を吹かそうと思っています。
ーー来年がうさぎ年なので、飛び跳ねるうさぎにかけて「来年、飛び越えたいこと」(うさぎ型のパネルで披露)
(左から)藤山扇治郎、渋谷天外、久本雅美
天外:「コロナで増えた体重を落として飛び跳ねたい!」コロナを患ってから、すぐ息があがるようになってしまったが、少しずつ回復しているところ。健康第一です。
扇治郎:「松竹新喜劇で日本中を跳び回りたい」今年は(祖父・藤山寛美の)三十三回忌追善でたくさん公演をさせていただきましたが、また地方でも公演できるように、頑張りたいです
久本:「むしろ誰でもいいので、私のところに飛び込んできてほしい」『流れ星ひとつ』もそういったお話ですが、私もそろそろパートナーがほしいなあと……。(小学生新聞の小学生記者に向かって)でも今日運命の出会いを果たせました。笑
笑いが絶えない和やかな取材会で、公演が待ち遠しくなるひとときとなった。
『初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演』では、Aプロ『裏町の友情』、Bプロ『流れ星ひとつ』を上演。各部とも、お芝居の終演後、天外、扇治郎、久本による「新春ご挨拶」を行う。
公演情報
裏町にあるクリーニング屋と炭屋の店主は、親の代から喧嘩ばかりしています 。繁盛するクリーニング屋の一方で、炭屋は時代の波に呑まれて売上が振るいません。息子の急逝に借金も重なり、長年住み慣れた家を売る決意をしました。そうと知ったクリーニング屋の店主はそっとお金の工面をしますが、この「そっと」がうまくいかず、また激しい口喧嘩が ………。
クリーニング店店主・倉橋貞一:渋谷天外
貞一の息子・新治:藤山扇治郎
吾平の娘・妙子:千草明日翔
吾平の妻・お冬:夢ゆかり
宇部燃料店主人・宇部吾平:曽我廼家寛太郎
舘直志 作
堤 泰之 演出
【あらすじ】
小泉庄吉は、お世辞にも褒められた容姿ではありません。そのせいで、女房にも逃げられた始末で、ついに故郷の丸亀に 帰る決心をします。挨拶のために立ち寄った三村家には、母親を早くに亡くし、父親や妹たちの面倒を見てきた 長女の千代子がおりました。婚期はとうに過ぎていますが、なかなか縁談がまとまりません。実は、千代子にはほのかな恋心を抱いている人がいて……。
長女・千代子:久本雅美
袋物師・小泉庄吉:曽我廼家八十吉
錦堂店員・小林:渋谷天笑
四女・とみ子:曽我廼家いろは
理髪店・斉藤:江口直彌
刺繡業・三村竹造:曽我廼家文童
二等席 3,000円
三等席 2,000円