ローマ歌劇場 2023年日本公演　公演日程の変更や会場の決定　指揮者など出演者も発表

公益財団法人日本舞台芸術振興会（NBS）は2023年9月にローマ歌劇場を招聘し、G.ヴェルディ『椿姫』と G.プッチーニ『トスカ』の2演目を上演する。この度、公演日程の変更や会場の決定、また、『トスカ』の指揮者およびスカルピア役の歌手が発表された。

コロナ禍の3年間途絶えていた本格的な海外歌劇場引越公演が、今回、4年ぶりに復活する。ローマ歌劇場は2022/23シーズンから音楽監督にイタリア・オペラ界を担う俊英ミケーレ・マリオッティが就任し、オープニング公演『カルメル会修道女の対話』を成功裡に終わった。来秋の日本公演で上演する『椿姫』と『トスカ』は、ソフィア・コッポラとフランコ・ゼッフィレッリという、映画で著名な監督たちによる洗練された豪華な演出や美術が大きな見どころとなるが、音楽監督のマリオッティがその両演目で指揮を振る。

これらの2演目に主演するソリストには、すでに発表の通り、今を時めくスター歌手たちが揃っている。『椿姫』ヴィオレッタ役には新世代の歌姫として勢いのあるソプラノ、リセット・オロペサ、アルフレード役に世界で最も引く手あまたのテノール歌手のひとり、フランチェスコ・メーリ、ジェルモン役は柔らかい美声が魅力の気鋭のバリトン、アマルトゥブシン・エンクバート。『トスカ』は、今年7月に初来日してその豊かな歌声を余すところなく披露、本作が自身の代名詞ともなっているソニア・ヨンチェヴァと、輝かしい美声で人気を博しているヴィットリオ・グリゴーロ。またスカルピア役には、ローマ歌劇場芸術監督が「傑出したバリトン」と推すロマン・ブルデンコが務める。

すでに公演日程が発表されていたが、近年の国際情勢と不安定な経済状況の中で交渉及び調整を重ねていく過程において、公演日程を変更せざるを得ない状況となったとのことで、両演目の新たな公演日程が決定した。

『椿姫』は、2023年9月13日（水）・16日（土）・18日（月・祝）東京文化会館にて上演。『トスカ』は9月17日（日）神奈川県民ホールにて、9月21日（木）・24日（日）・26日（火）東京文化会館にて上演される。（2023年1月26日現在）