盲目の娼婦と中国人少年が殺人鬼の追跡から逃げ惑う ダリオ・アルジェント監督10年ぶりの新作『ダークグラス』公開が決定
ダリオ・アルジェント監督『ダークグラス』
ダリオ・アルジェント監督の映画『Occhiali neri(原題)』が『ダークグラス』として、4月7日(金)に公開されることが決定した。
『ダークグラス』は、『サスペリア』『サスペリアPART2』『フェノミナ』などで知られるダリオ・アルジェント監督の最新作。82歳のアルジェント監督が2012年の『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』以来10年ぶりにメガホンをとった映画だ。
本作は、アルジェント監督が自身のルーツである「ジャッロ」に立ち返ったイタリアン・ホラー。2000年代初頭にフランコ・フェリーニと共同で脚本を執筆しながら、製作サイドの事情で中止を余儀なくされたという企画だ。ローマを舞台に、盲目の娼婦と中国人の少年が、サイコパスの殺人鬼から執拗に追いかけられ続け、とにかく殺されないよう逃げ惑う物語を描く。
主人公の盲目の娼婦・ディアナを演じたのは、『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』のイレニア・パストレッリ。アルジェントの娘でもあるアーシア・アルジェントがディアナを支える歩行訓練士を演じ、アソシエイトプロデューサーを兼任。音楽は『BPM ビート・パー・ミニット』でセザール賞を受賞したアルノー・ルボチーニが手がけている。
ダリオ・アルジェント(監督)
『ダークグラス』は、数年前に想像したものの、制作することができなかった作品です。
でも頭から離れることはありませんでした。バイオレンスでくだらない作品を求める市場での需要に左右されることが難点でした。一方で、ようやく自分の悪夢との和解を経験することができました。それ故に、私は恐怖の扉を開き、突き進もうと決めたのです。幼少期からエドガー・アラン・ポーに影響を受けていた私にとって、『ダークグラス』は、運命に刻まれた作家としての旅路の集大成です。そして時代が変わったからといって、物語の本質も解釈のスタイルも裏切りたくはないのです。
ダリオ・アルジェント
『ダークグラス』は4月7日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサほか全国順次公開。