前田敦子・成海璃子・塩野瑛久が共演 おかざき真里『かしましめし』の実写ドラマ化・放送が決定
左から、成海璃子、前田敦子、塩野瑛久 (C)「かしましめし」製作委員会
ドラマ『かしましめし』がテレビ東京ほかで4月10日(月)より放送されることがわかった。
『かしましめし』は、『FEEL YOUNG』(祥伝社)で連載中のおかざき真里氏による同名漫画を実写ドラマ化したもの。美大を卒業後、同級生の自死をきっかけに再会した男女3人が、それぞれの人生に悩みながらも、にぎやかに“おうちごはん”を囲み、やがてともに暮らしていくようになる姿を描いた作品だ。監督を務めるのは、WOWOW『連続ドラマ Wフェンス』やドラマ『デザイナー渋井直人の休日』『きょうの猫村さん』などの松本佳奈氏、映画『おいしい家族』や『ずっと独身でいるつもり?』のふくだももこ氏。脚本は、映画『そばかす』『僕の好きな女の子』などの玉田真也氏、『しょうもない僕らの恋愛論』の今西祐子氏が手がける。
アラサーの男女3人の主人公を演じるのは、本作が民放ドラマとしては事務所独立後初めての主演作となる前田敦子、映画『無伴奏』などの成海璃子、『HiGH&LOW THE WORST』シリーズなどの塩野瑛久(劇団EXILE)。
漫画『かしましめし』より (C)おかざき真里/祥伝社フィールコミックス
前田が演じる千春は、自死した同級生の元カノで、上司からのパワハラにより心が折れて退職し、気分転換の方法としての“料理”に活路を見出したデザイナー。また、成海が演じるナカムラは、自死した同級生が所属していたラグビー部の元マネージャーで、古風で堅い家庭で育ったため「結婚はするもの」という意識が強いが、同じ部署の婚約者から突然婚約破棄されてしまう女性だ。塩野が演じるのは、自死した同級生の元カレ・英治。英治は、「ゲイを親にカミングアウトするときは、最後まで“楽しい人生”を演じ続ける覚悟がなきゃダメ」という先輩の信条を胸に生きる男性という役どころ。
また、本作では、「包まない餃子」や、串揚げ大会の「串揚げ」、「手巻き寿司」、「チュクミサムギョプサル」など、原作中同様のレシピをドラマでも再現。ドラマ『今夜すきやきだよ』『ごちそうさん』や映画『かもめ食堂』『川っぺりムコリッタ』などのフードスタイリスト・飯島奈美氏が料理を監修している。
漫画『かしましめし』より (C)おかざき真里/祥伝社フィールコミックス
漫画『かしましめし』より (C)おかざき真里/祥伝社フィールコミックス
前田、成海、塩野、原作者・おかざき氏、テレビ東京・藤田絵里花プロデューサーのコメントは以下のとおり。
前田敦子(小田千春 役)
脚本の玉田真也さんとは度々ご一緒しているのですが、本作のオファーをいただいた頃、映画のイベントでお会いした時に「かしましめしは素敵な作品ですよね」という話もして、とてもご縁を感じたので、すんなりと「やりたいです」とお答えしました。みんなでお喋りしながら毎回おいしいごはんを何品も食べるので、どんなメニューが出てくるのか楽しみです。
3人が出会うのと同じ春にスタートするドラマなので、現実世界と同時進行で3人が生きているかのように身近に感じてもらえたらと思います。友達同士で集まってみようかなとか、おいしいごはんを食べるために仕事頑張ろうとか、このドラマが日常の中で自分が少し幸せになるものに繋がるきっかけになってくれたら嬉しいです。
成海璃子(中村聖子 役)
最初にお話を聞いた時は、友人と暮らすのって楽しそうで憧れるので、作品の中で擬似体験できることが嬉しかったです。自分と同世代の等身大な役を演じることも楽しみです。
原作はじめ脚本にも良い言葉がたくさんあり、共感できるものが多かったです。それぞれ抱えている事情はあるけど、ほどよい距離感で寄り添いながら、一緒に美味しいごはんを食べる三人の関係性が素敵だと思いました。一人じゃなく、誰かと分かち合って食べるのっていいものだなと思いました。
塩野瑛久(雨海英治 役)
台本を読んでいく中で刺さる台詞達はどれも押し付けがましくなく、それぞれの生き方を物語る象徴が散りばめられているように感じました。生きてきた環境が違えば抱える想いも違うから、仕事に人間関係、様々な形があると思います。それでも我々が日々口にする食事だけは同じ時間を共有できる唯一の環境なんじゃないでしょうか。
僕はこの「かしましめし」という作品に携われて本当に"運がいい"です。日々強く、そして繊細に生きる全ての皆さまに届いて欲しい作品だと思っています。この作品も、より多くの人が共有できる。そんな作品にできるよう全力で向き合おうと思います。
おかざき真里(原作者)
『かしましめし』はマイペースにかなりゆっくり、ひっそり連載しているお話です。役者さんみなさまそれぞれバックボーンを持っていてかつ華やかで、彼・彼女らの口から出る台詞を一刻も早く聞きたくなりました。脚本も原作をとても大事にしていただいて、さらにテンポよく一歩踏み込んで面白くなっていて、期待しかありません。まして「食べ物ドラマ」で評判の高いテレ東さんです、自分が普段作っているメニューなのに視聴したら夜中にお腹が空くこと必至です。テレビの前のみなさまに、温かい気持ちになったりお腹が空いたり、明日もちょっと生き延びようと思ってもらえますように。
藤田絵里花(プロデューサー/テレビ東京)
はじめてこの原作を読んだ時、ちょうど自分もこの3人と同じ年齢でした。「30 歳を目前に控えたこの煮え切らない空気感、わかるわかる!」とページを捲る手が止まらず、同時にこの3人の関係がとても羨ましくなりました。干渉しすぎず、でも支え合いながら共に生活をするこの関係が、とても繊細で美しく、尊いものに見えたからです。
また、この3人を優しく包み込む“おうちごはん”も、毎度魅力的です。劇中には“人と分かち合うからこそ、楽しくて美味しい”。
そんなごはんの数々が沢山登場します。一週間の始まりの月曜日、美味しいごはんとともに、優しい時間を共有できればと思います。テレビ東京が贈る「孤独じゃないグルメ」、ご期待ください!