チェリスト ヨーヨー・マ& ピアニスト キャサリン・ストットによる 2年ぶりの来日公演 全国5都市で開催
ヨーヨー・マ&キャサリン・ストット
チェリスト、ヨーヨー・マと、彼のパートナーとして30年以上共演し続けるピアニスト、キャサリン・ストットによる、2年ぶり14回目の来日公演『ヨーヨー・マ&キャサリン・ストット デュオリサイタル2023』が、2023年10月25日(水)愛知県芸術劇場コンサートホール(名古屋)を皮切りに、京都・所沢・東京・福岡の全国5都市で開催される。
国連の平和アーティストでもあるヨーヨー・マは、2021年3月にはコロナワクチン接種会場で演奏するなど、常に人々を勇気づけ続けている。
2018年からは、世界36カ所で、バッハの無伴奏組曲を演奏するバッハプロジェクトをスタート。音楽を深く親密な社会的コミュニケーション・ツールと位置づけ、2021年11月には、沖縄アリーナでの公演を開催。コロナ禍での開催にも関わらず、クラシックアーティストとしては異例となる、約5,000名の動員に成功した。
また2021年には、高松宮殿下記念世界文化賞(日本美術協会主催)を受賞するなど円熟味を増し、さらなる活躍が期待されている。
■出演者プロフィール
ヨーヨー・マ(チェロ) Yo-Yo Ma, cello
ヨーヨー・マ
チェリスト、ヨーヨー・マの人生とキャリアは、信頼と理解を生み出す文化の力に対する彼の不朽の信念を物語っている。チェロのレパートリーから新しい作品や馴染みのある作品を演奏し、社会における文化の役割を探求するために地域社会や機関と協力し、あるいは予想外の音楽形態に関与しているかどうかにかかわらず、ヨーヨー・マは想像力を刺激し、人間性を強化するつながりを育もうと努力しているのである。ヨーヨー・マは1955年、パリに住む中国人の両親のもとに生まれ、4歳のときに父親からチェロを習い始める。7歳でニューヨークに移り住み、ジュリアード音楽院でチェロを学んだ後、ハーバード大学で教養教育を受けた。これまでに100枚以上のアルバムを制作し、グラミー賞を19回受賞、9人のアメリカ大統領の前で演奏し、最近ではバイデン大統領の就任式で演奏した。全米芸術賞、大統領自由勲章、ビルギット・ニルソン賞など、数々の賞を受賞している。2021年には芸術のノーベル賞とも言われている高松宮殿下記念世界文化賞も受賞した。
2006年より国連平和大使を務め、TIME誌の「2020年最も影響力のある100人」の一人に認定された。ヨーヨー・マの最新アルバムは「3人のためのベートーヴェン」。ピアニストのエマニュアル・アックス、ヴァイオリニストのレオニダス・カヴァコスと録音した「交響曲第2番、第5番」である。
キャサリン・ストット(ピアノ) Kathryn Stott, piano
キャサリン・ストット
5歳のとき、居間にあったアップライトピアノと友達になり、8歳までに若い音楽家のための全寮制学校、ユーディ・メニューイン・スクールに入学。そこで勉強している間に、ナディア・ブーランジェとヴラド・ペルルミュテールという二人の人物から大きな影響を受け、彼らからフランス音楽への大きな情熱に火がつき、特にフォーレは人生の中で最も愛する音楽家であり続けている。
その後、ロンドン王立音楽大学で学び、リーズ国際ピアノコンクールを経て、プロの音楽家としての人生を歩み始める。1978年、まったくの偶然からヨーヨー・マに出会ったことは、人生の中で最も幸運な瞬間のひとつとなり、1985年以来、世界の多くの国を訪れ、それぞれの伝統から多くのことを分かち合う音楽家たちとのコラボレーションを続けている。
現在は年に一度、オーストラリア室内楽フェスティバルの芸術監督として、多くの音楽家を集め、いつもとは違う方法で創造性への挑戦を楽しんでいる。若い音楽家と一緒に仕事をすることに情熱を感じており、現在、オスロの音楽アカデミーでも教えている。また、彼女のために素晴らしい曲を書いた作曲家のグラハム・フィトキンとはとても緊密で楽しい共同作業を行った。