BOM吉成名高がラジャダムナン王座2階級制覇へ「どの技で倒すのかを楽しみしてほしい」
7月9日(日)に開催される『himizu presents BOM 42』のメインイベントで、ラジャダムナンスタジアム認定フライ級(50.80kg)王者ウェウワー・ウォークリンパトゥム(写真左)に、吉成名高(右)が挑戦する
ムエタイ/キックボクシングイベント『Shimizu presents BOM 42』が、7月9日(日)にSpotify O-EAST(東京都)で開催される。
今大会のメインイベントでは、ラジャダムナンスタジアム認定フライ級(50.80kg)王座戦を実施。王者ウェウワー・ウォークリンパトゥム(タイ)に、タイでは名高・エイワスポーツジムのリングネームで戦う吉成名高が挑戦する。
名高はラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王座(47.63kg)とルンピニーの同級タイトルを獲得し、日本人初のラジャダムナン・ルンピニー統一王者となった。今回勝利すれば、ラジャダムナンの2階級制覇を達成。これはタイ人以外成し遂げたことのない偉業となる。
今回は大一番を前にしたその胸中について、話を聞いた
「フィニッシュブローは無限大!」
――ラジャダムナン王座2階級制覇に向けて調整はいかがですか?
名高 相手をイメージした練習はだいぶまとまっています。最初に相手が決まったときはどう崩そうかなとか不安があったんですけど、こういうふうにしていけばいいと、だいぶ確信に変わり、その通りに戦えれば上手く試合を進められるんじゃないかなと思っているので自信はすごくあります。
――今までにタイトルマッチは何度も体験されてますが、違う緊張感もありますか?
名高 そうですね。どの試合でも自分が一生懸命練習することは同じなんですけど、ラジャダムナンスタジアムの2階級目のタイトルマッチということで、日本人の選手も含め海外の選手もまだ誰も2階級制覇した選手はいません。僕がしっかり成し遂げるべきだと思っているので、そこで気合はより一層入ってます。ここで勝って3階級制覇という自分の夢につなげていくためにも、絶対負けられません。
――チャンピオンのウェウワー・ウォークリンパトゥム選手に関してはどのような印象がありますか?
名高 相手の試合動画はたくさんYouTubeにアップされているので5~6試合見たんですけど、どの試合も判定勝ちしていました。いかにスタミナを使わずに勝つかというのがすごく上手い選手で、自分からガツガツ行くこともなく、相手の攻撃を見て脱力した攻撃を返してそこでポイントを稼いでいくスタイルの選手なので、今までに僕が戦ってきた選手のスタイルとは違うという感じがするので、そこは警戒しています。
――ずっとトップ選手でやっていた選手なんですか?
名高 ここ最近で有名になってきた選手です。1年ぐらい前に、現ラジャダムナンのスーパーフライ級のチャンピオンに判定で勝ってから名前が上がりました。2月のRWSで戦ったパタックシン選手(前オムノーイスタジアム・スーパーフライ級王者)や、4月のソンチャイノーイ選手と比べるとウェウワー選手は攻撃力はそんなにないかなと思うのですが、試合巧者のイメージがあるので攻めづらくて、いざ対峙してみないとわからない強さがある選手なのかなと思っています。
でも実際に戦うのはすごく楽しみです。面白い試合にならないかもしれないですけど、最後に僕が倒せばお客さんは盛り上がってくれると思います。勝つことは大前提で試合するのはもちろんですけど、フィニッシュにつなげられるシーンがあったら、そこは見逃さずに行こうかなと思ってます。逆に、そういう駆け引きする試合で勝って倒し切ることができれば、自信にもつながると思います。今はいろんな選手とスパーもやらせてもらって良い経験になってるので、かなり良いイメージが湧いてます。
――SNSでアップされていましたが、RISEフライ級王者・田丸辰選手ともスパーをやってましたよね。
名高 そうですね。田丸選手も次戦が7月2日のRISEでペッシラーというサウスポーの技巧派の選手で、自分の次の相手もサウスポーの技巧派の選手なんでお互いにサウスポーが相手ということで、ちょうどいいパートナーになるので2、3回スパーリングをやり、良い経験になりました。
――今回見せたい技はありますか?
名高 今回の試合は蹴り合いになると思います。その蹴り合いの中から自分がどう意表を突く攻撃を出そうかと思っているので、そこにちょっと注目してもらいたいですね。
――以前に「『RIZIN』のリングだと倒すことを意識して早く倒しにいくけど、『BOM』のリングだとムエタイのリングなのでフルラウンド戦う意識になる」とおっしゃっていたじゃないですか。今でもその感覚はありますか?
名高 そうですね。でも、今は前よりも身体もできて、当てる攻撃でダメージを与えることができていると思うので、フィニッシュにつなげられることができています。今回もムエタイのリズムでやるのはもちろんですが、自分の今までの練習の成果を出せば倒せるんじゃないかなと思ってます。
――ここ数戦はすべてフィニッシュブローが違いますが、今、いくつぐらい倒す技はあるんですか?
名高 もう無限大です(笑)。どんな展開になってもどの技になっても倒し切るという練習をしているので今度の試合もどの技で倒すのかを楽しみにしていてください。
――ここまで結果を残してきて「俺って天才だな」と思うことはないですか?
名高 いや、ないですね(笑)。でも、練習が好きなんだなとは自分自身でも凄く思います。きつい練習ももちろんあって、疲れもたまったりして今日は嫌だなとか思う日もあるんですけど、いざやってしまうと練習は楽しいので、それが毎日練習を続けられる秘訣かな、と思います。
――3階級制覇はいつぐらいにチャレンジしたいですか?
名高 今回勝ったらスーパーフライ級にすぐ階級を上げたいと思います。年内でできれば今度はタイでやりたいですね。タイでタイトルを獲れば、誰も文句のつけようのない記録だと思います。期待していてください。
なお、7月9日(日)のSpotify O-EASTは昼夜連続興行。13:20から『himizu presents BOM 41』、17:30から『Shimizu presents BOM 42』を開催する。対戦カードは以下の通り。
『himizu presents BOM 41』
【メインイベント(第6試合)BOMアトム級(46.26kg)契約】2分5R
サネガン・カムナンチェット・ムアンチョン(タイ)vs 伊藤紗弥(尚武会)
【セミファイナル(第5試合)BOM -78.00kg契約】3分5R
ティムサン・バケシティブランド(タイ)vs 柿沼慶(ポゴナクラブ)
【第4試合 52.00kg契約】3分5R
ハン・ソー・サカリン(タイ)vs 竜哉・エイワスポーツジム(=奥脇竜哉/エイワスポーツジム)
【第3試合 BOMスーパーフライ級(52.16kg)】3分5R
ソンチャイノーイ・ゲッソンリット(タイ)vs ジュライ・ウォーワンチャイ(=石井寿来/ウォーワンチャイプロモーション)
【第2試合 BOMスーパーフェザー級(58.97kg)タイトルマッチ】3分5R
BOMピンサヤーム(タイ)vs 梅沢武彦(フリー)
【第1試合 BOM女子 -54.00kg】2分3R(延長あり)
ノンビュー・トーテップシン(タイ)vs ルイ(クラミツムエタイジム)
【オープニングファイト BOMライト級(61.23kg)】3分3R(延長あり)
力也(WSR 湖北)vs カミ シロ(PHOENIX)
『Shimizu presents BOM 42』
【メインイベント ラジャダムナンスタジアム認定フライ級(50.80kg)タイトルマッチ】3分5R
ウェウワー・ウォークリンパトゥム(タイ/王者)vs 名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム/挑戦者)
ウェウワー・ウォークリンパトゥム vs 名高・エイワスポーツジム(=吉成名高)
【第4試合 ONEムエタイ ライト級(61.23kg)】3分3R
羅向(ZERO)vs ロムイサーン・TIGER REON(タイ/REON Fighting Sports Gym)
【第3試合 BOMスーパーバンタム級(55.34kg)】3分5R
上野賢志(薩摩ジム)vs 知花デビット(エイワスポーツジム/Aimhigh)
【第2試合 BOMウェルター級(66.68kg)】3分3R
ファナンチャイ・ピティサック(タイ)vs 与儀竜也(BOM SPORTS GYM 沖縄)
ファナンチャイ・ピティサック vs 与儀竜也
【第1試合 WMCインターコンチネンタル・バンタム級(53.52kg)王者決定戦】3分5R
桂英慈(クレイン)vs 誓(ZERO)
【オープニングファイト2 BOMスーパーライト級(63.50kg)】3分3R
野原心(アンジャネーア・ムアイ)vs 小野寺楓珂(BOM SPORTS GYM八戸)
【オープニングファイト1 BOMスーパーフェザー級(58.97kg)】3分3R
拳太(MSJキックボクシング)vs 豪之晟(TSK japan)
拳太 vs 豪之晟
(記事提供:BOM)
イベント情報
『himizu presents BOM 41』
日時:7月9日(日)13:20開始
場所:Spotify O-EAST(東京都)
『himizu presents BOM 42』
日時:7月9日(日)17:30開始
場所:Spotify O-EAST(東京都)