【訃報】ピエール・ブーレーズさん死去

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クラシック
2016.1.7

20世紀音楽の巨星墜つ

フランスの作曲家であり指揮者でもあったピエール・ブーレーズさんが1月5日、居住するドイツのバーデンバーデンで死去したことを家族らが1月6日、声明で発表した。90歳だった。現時点で死因は不明だが、病気療養中だった。

1925年、生まれ。パリ国立音楽院で作曲家メシアンらに師事、1950年代以降は20世紀音楽を代表する作曲家、音楽理論家として活躍、さらに指揮者として旺盛な演奏活動を繰り広げた。作曲では「ル・マルトー・サン・メートル」、「プリ・スロン・プリ」「レポン」などの作品を残した。最先端の現代音楽を研究するフランス国立音響音楽研究所IRCAMを創設し、初代所長を務めた。

指揮者としては、ニューヨーク・フィルハーモニック、BBC交響楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団など世界の名だたるオーケストラの指揮者を務め、冷静知的な演奏スタイルを特長としつつ、自作を含む20世紀音楽の紹介にも努めた。演奏では過去7回来日している。また、多岐に渡る音楽界への功績により高松宮殿下記念世界文化賞、京都賞を受賞している。

なお、SPICEでは後日、改めてブーレーズ追悼記事を掲載する。

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