TOTALFAT『RUSH BALL 2023』ライブレポートーーバンドとオーディエンスの信頼関係による限界突破と灼熱アクト
TOTALFAT 撮影=田浦ボン
『RUSH BALL 2023』TOTALFAT
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2010年の『RUSH BALL』初出場から、今年で8回目となるTOTALFATがATMCに登場。「パンクロックしよう! 自由に俺たちのやり方で! ぶちあがれ!」とShun(Vo.Ba)が口火を切って「DA NA NA」でライブをスタート。初っ端からフロアはもみくちゃになり、続けて「Good Fight & Promise You」ではクラップが巻き起こり、ATMCには次々ともうひとつのステージからオーディエンスが駆け寄ってきて、後方までいっぱいに。
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続けて、Jose(Vo.Gt)の突き抜ける歌とイントロから大歓声が沸いた、晴天の野外にぴったりの「夏のトカゲ」。Bunta(Dr)のお祭りビートでフロアのテンションをぐんぐん上げていき、みんなが好きなバンドのタオルを振り回す絶景が広がる場面も。「安心して飛び込んでください!」の合図で再びATMCは波のようにうねっていた。夏のキラーチューンから、今度は最新のTOTALFATを見せつける新曲「NEW SHIT」も披露。ジャンプ連発の展開から勢いはそのままに、ダメ押しの「PARTY PARTY」で限界突破! からの「Place to Try」で、来年の『RUSH BALL』に想いを繋げてフィニッシュ。
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正午すぎた一番暑い時間に、遠慮なく攻め立てるセットリスト。「もっとくれ!」と言わんばかりについていく、どころか逆にバンドを煽り立てる勢いの屈強なオーディエンス。TOTALFATがオーディエンスを信じているからこそのアグレッシブなステージで、オーディエンスもバンドを信じているからこそ思いっきりライブに身を任せて飛び込める。そんな信頼関係の上に成りたった熱量というのは、これほどまでに天井知らずで上がり続けるのか。終演後のみんなの清々しい笑顔が、この日のステージの全てを物語っていた。
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取材・文=大西健斗 撮影=田浦ボン
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