『のだめカンタービレ・クラシック・フェスティヴァル in KYOTO』開幕直前! 各プログラムを徹底紹介《Vol.1》5/4(土・祝)オーケストラ編

コラム
クラシック
2024.4.29
(C)二ノ宮知子/講談社

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「Kiss」(講談社)にて2001年から2010年まで連載された『のだめカンタービレ』は、天才的なピアノのセンスを持つ「のだめ」こと野田恵と、指揮者を目指す青年・千秋真一が繰り広げるラブコメディ。単行本全25巻が刊行され、2006年にはTVドラマ化、2007年にはTVアニメ化され人気を博した。連載20周年を記念して、2021年には全13巻で新装版が刊行、2023年には配信フェスとミュージカルも大好評のうちに終了した。

そして、ついにリアルなフェスティヴァル形式での公演が決定。『のだめカンタービレ・クラシック・フェスティヴァル in KYOTO』と題し、2024年5月3日(金・祝)~5月5日(日)の3日間、ロームシアター京都にて行われる。本企画について、各プログラムの詳細が明らかとなったので、改めて紹介していく。(文=神山薫)


まずは5月4日(土・祝)のプログラムから。この日は、作中登場したクラシック音楽の数々を、メイン・ホールでは『のだめカンタービレ』の音楽監修を担当した茂木大輔指揮によるオーケストラ曲、サウス・ホールではピアノ曲や室内楽曲を中心に楽しめる。

1時間弱のプログラムが合計5つ用意されて、一日どっぷり『のだめカンタービレ』の音楽に浸れるわけであるが、ここではまず、メイン・ホールで開催される、『のだめカンタービレクラシックコンサート オーケストラ編』の3つのコンサートをご紹介したい。

第1部「青春名曲編」では、“桃ケ丘音楽大学”のコンサートをテーマに、ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」を石井琢磨が演奏し、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」より第1楽章をBudoが演奏する。

石井×茂木のコンビでの「ラプソディ・イン・ブルー」はすでにおなじみであり、茂木氏も石井琢磨のジャズ・センスを褒め称えており、名コンビ感も漂う。一方のBudoは、YouTubeのフォロワー数が10万人に近づき、8月のサントリーホール公演は完売、全国ツアーも発表するなど今乗りに乗っているが、実は協奏曲にトライするのは今回が初めて。フレッシュな演奏は、千秋真一のような若さと勢いを感じさせてくれることだろう。

第2部「オペラ&レア曲編」では、コミックのオペラ編で登場した、モーツァルトの歌劇「魔笛」の名曲ハイライトを序曲も含めてお届けする。リアル・トラウムの高島健一郎、鳥尾匠海、杉浦奎介らテノール陣、バリトンの堺裕馬とソプラノの鈴木玲奈の歌で、オペラの中でもっとも有名なアリアと言える「夜の女王のアリア」も含めて、コミックを彩った音楽の数々が登場する。

さらに、作中、ブラジルで演奏会の仕事を依頼された千秋が指揮する、ミヨーの「スカラムーシュ」。ブラジルの音楽のフレーバーに満ちた本曲は、なかなかクラシックのコンサートでは聴く機会がないもの。上野耕平のサックス・ソロとオーケストラで届ける。

第3部「ベト7全曲編」では、コミックで重要な曲であり、ドラマのオープニングテーマとしても一躍有名になったベートーヴェン「交響曲第7番」の全曲を堪能できる。第1部で協奏曲を弾いてくれた石井琢磨とBudoが「ラデツキー行進曲」の連弾ヴァージョンでフェスの楽しさを盛り上げ、ラストでは、コミックでもラストシーンを彩った、今年没後100年となるイタリアのオペラ作曲家=プッチーニの名作、歌劇『ジャンニ・スキッキ』からアリア「私のお父さん」を第2部で夜の女王を歌った鈴木玲奈が歌ってくれる。

このように、『のだめカンタービレ』に登場したクラシック音楽のハイライトをオーケストラとソリストたちの演奏でたっぷりお聴きいただける3プログラムとなっている。

公演情報

『のだめカンタービレ・クラシック・フェスティヴァル in KYOTO』
 
■開催日程:2024年5月3日(金・祝)前夜祭、5月4日(土)・5日(日)
■会場:ロームシアター京都
 
■公演日程:
◆5月3日(金・祝)
ロームシアター京都 サウスホール
「のだめカンタービレクラシックコンサート前夜祭」
 
◆5月4日(土・祝)
ロームシアター京都 メインホール
「のだめカンタービレクラシックコンサート オーケストラ編」
〈第一部〉青春名曲編
〈第二部〉オペラ&レア曲編
〈第三部〉ベト7全曲編ロームシアター京都
 
ロームシアター京都 サウスホール
「のだめカンタービレクラシックコンサート 室内楽編」
〈第一部〉ピアノ・ソロ&DUO編
〈第二部〉難曲編
 
◆5月5日(日・祝)
ロームシアター京都 メインホール
「クラシカルLEGENDコンサート」
〈第一部〉ドビュッシー 愛と炎編
〈第二部〉ラフマニノフとスクリャービン 炎の青春編
「躍るクラシック・コンサート 2024編」
 
ロームシアター京都 サウスホール
「ピアノの祭典」
「クラシック紅白歌合戦」
※演目は変更になる場合がございます。
 
料金(全席指定・税込)
5月3日(金)
【前夜祭】 6,000円
 
5月4日(土)・5日(日)
【2日通し券】(5月4日&5日) 30,000円
【1日通し券】(5月4日or 5日) 16,500円
【各公演券】メインホール 5,000円、サウスホール 4,000円
※3歳未満のお子様のご入場はお断りさせていただきます。
※客席を含む会場内の映像・写真が公開されることがあります。
※出演者の変更に伴う払い戻しは致しません。
※ご購入後の公演回変更、払い戻しや再発行等はできません。
 
主催・企画:のだめカンタービレ・クラシック・フェスティヴァル IN KYOTO 実行委員会
制作:Style KYOTO/ライブエグザム/ティーエーエヌジー
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