TRUE、アーティストデビュー10周年の軌跡と変遷『TRUE the BEST』に込めた自分の歌~「歌う人の生き様がないと、ただのアニソンになってしまう」

2025.2.27
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TRUEがアーティストデビュー10周年を記念したベストアルバム『TRUE the BEST』を発売した。新曲を含むこれまで歌い紡いできた30曲が収められた2枚組だが、そこに込められた思い、そしてこの10年とこれからのTRUEが作り出す音楽とはどういうものになるのだろうか?じっくりと話を聞いた。SPICEとしては実に3年ぶりになるインタビュー、彼女の「ことのは」に耳を傾けていただきたい。


――今回の『TRUE the BEST』はアーティストデビュー10年の軌跡をまとめたベストアルバムになります。

なんかあっという間ですよね。でも会う人に「まだ10年なんですね」って言っていただけるので、みんなからそんなにあっという間でもないのかなと思ったりします。

――最初から総括のような話になってしまいますが、この10年を振り返っていかがでしたか?

本当にいろんなことがあったし、出会いと別れが同じくらいあった10年でした。その度に色々な感情を知って、少しずつ大人になったような気がしています。私がデビューした頃に先輩方が10周年のベストアルバムを出してらっしゃって、10年も活躍されてるってすごいなって思っていたんです。だけどいざ自分が10年経ってみると、何か大きく変化があるわけではなくて。もちろん大きな締めくくりではあるんですけど、あんまり節目っていう感じがしないというか。

――気がついたら、という感じなんでしょうか。

それこそ二十歳になった時って、なにか世界が変わるんだろうなと思っていたんですけど、年齢が変わっただけで、別に劇的になにかが変わったわけじゃない、という感覚に近いような。11年目を迎えたけれども、大きな心の変化はなかったと思っています。

――アーティストデビュー10周年ということで精力的にライブをされていましたよね。

そうですね。『TRUE 10th Anniversary Live Sound! vol.8 ~ANISON COLLECTION~』と題したアニソン縛りライブ、『TRUE 10th Anniversary Live Tour Sound! vol.9 ~TRUE × FALSE~』では同じセットリストでアレンジを変えて、『TRUE 10th Anniversary Live Sound! Final ~集大成~ 』では、初の大型ライブハウスでのスタンディングライブに挑戦しました。感謝の気持ちを伝えると同時に、11年目につながる1年にしたくて、とにかく攻める10周年にしましょうって話をして、新たな試みをたくさんしてみました。

――10周年という区切りでしおりを挟みにいくというよりは、ページを更に早くめくりに行った一年という印象がたしかにあります。

うん、そうですね、そういう一年でした。

――そして改めてベストアルバムのお話を聞かせて下さい。新曲を含む30曲2枚組になっています。

■私の10年の歴史はLantisの軌跡でもある

はい、今回は頭と最後以外はリリース順になっているんです。一曲目の「TRUE」から始まって、最後の曲「DelighT」のTはTRUEのTで大文字にしているんです。TRUEで始まってTRUEで終わる形にしたくて。

――リリース順ということですけど、通して聴くとものすごく気持ちの良い流れの曲順なんですよね。動から静へ、また静から動へ。その中でも感情が動いているのが確かに感じられる。ご自身が曲を作られる中で、少しずつでも変遷や変化のようなものはあったのでしょうか?

今聴くとやっぱり当時の時代感も感じますね。特にデビュー曲「UNISONIA」からの流れって、あの頃のLantisサウンド的なものを強く感じるんです。そこから自分が好きなものを取り入れて、心が動く方へ逆らわず制作していくことで、この気持ちのいい流れが自然とできたのかなって思います。私が生きてきた軌跡みたいなものがあるのかなと。

――「UNISONIA」とかって、ライブでもよく歌われる代表曲の1つだと思うんですが、言い方はよくないかもしれませんが古くささを感じないんですよね。

初期の頃の楽曲、すごく音がいいんですよね。今回30曲を何度もリピートして聴いて新たに気づいたんですけど、私が歩んできたこの10年間の軌跡って、同時にLantisの音楽も10年の変化でもあるんですよね。そういったところでレーベルのファンの方にも楽しんでいただけるんじゃないかなと思っています。

――確かにTRUEを介したLantisベストという見方もあるかもしれないですね。

全然背負っているつもりないし、おこがましいんですけどね(笑)。でも、それこそJAM Projectさんたちが作ってくれた礎みたいなものの上に私は立っているのですが、私の10年の歴史もまたLantisの軌跡の一部なんだなって強く感じました。

――ご自身の中でここが転換期だった、みたいな曲ってあるのでしょうか。

色々あるのですが、やっぱり「DREAM SOLISTER」から歌い方がガラッと変わるんですよね。それまではボカロっぽいというか、クールビューティーな感じで淡々と歌ってる曲が続いていて。というのもデビューの頃はそうであるべき、と思って私自身がそういう歌い方を意識していたんです。Lantisが作ってきた歌姫像、みたいなものに自分を一生懸命当てはめようとして、背伸びした表現だったなって。でも「DREAM SOLISTER」と出会うことで、自由に自分を表現するようになれたんです。「綺麗に歌うってことだけが正解じゃない」「もっと自分を表現するってことが、私がアニソンを作る意味にもなるんだ」という感じに変化していって。なので、ボーカリストとしての転換期は「DREAM SOLISTER」だったと思います。あとは本当に世界各国の方に知っていただいたという意味では「Sincerely」ですね。

――「Sincerely」は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』という作品とともに、シンガーTRUEを知る可能性を広げた曲だと思っています。

本当、この曲で世界各国に歌いに行かせていただけるようになって、いろんな方に歌を届けるきっかけになりましたね。

――改めてアルバムの聴きどころ、こういうところに注目してほしいというとこがあれば教えていただきたいです。

全部です!(笑)先ほどお話ししたような、Lantisと10年間歩んできた軌跡や、音楽のブームの流れみたいなものを楽しんでいただけたらいいなって思います。あとは一貫して全曲私が言葉を綴っているので、私自身が発信してきた言葉や込められた想いみたいなものを改めて感じていただけるといいのかな。

――曲調が違っても違和感がないというか、TRUEらしさが失われてないのは、歌だけではなく、歌詞をご自身が紡がれているのも理由の一つですよね。さらに担当されている作品がくっきり浮かぶのがやっぱり素晴らしいと思いました。

嬉しいですね、何より嬉しいです。

■三種の神器に最大限の感謝とリスペクトを込めて作り出した“四つ目の神器”「TRUE」

――エポックになったのは「DREAM SOLISTER」や「Sincerely」とお伺いしましたが、制作時の印象が多い楽曲などもあるのでしょうか?

一番、“私自身だな”と思うのは「MUSIC」ですね。私が10周年記念楽曲を作る時に、皆さんイメージするのがバラード曲だと思うんですけど、以前作った「MUSIC」がもう私自身すぎて、これ以上のミディアムバラード曲でアニバーサリーにふさわしいものは作れないなって思ったんです。

――確かに以前お話聞いた時も「MUSIC」のことはそうおっしゃってましたね。

そうなんです。それなら皆さんに“三種の神器”と呼んで楽しんでいただいた曲に最大限の感謝とリスペクトを込めて、四つ目の神器をデビュー曲の布陣で作るのがいいのではないかと思って。それで制作したのが「TRUE」という楽曲です。

――なるほど、新曲「TRUE」のお話が出たので、新曲についてもお聞きしたいです。最初に聴いた時あまりにも全力全開で笑顔が漏れてしまいました(笑)。

曲タイトルもアーティスト名ですからね、引退するのかと思っちゃいますよね(笑)。

――自身の名前を冠した「TRUE」という楽曲が、初期衝動のままのバキバキのサウンドというのは、改めてTRUEさん最高だな! と思ってしまいました。

今のサウンド感で作るのではなくて、デビューした頃のLantis全開のサウンド感で作りたいなって思ったんです。一曲の中に、これまでリリースしてきた曲のタイトルや、作品のキーとなる言葉、楽曲の中のフレーズとかメロディーを散りばめられているんです。宝探しみたいな曲になっているので、ぜひ皆さんにも探してほしいです。

――勝手に思ったのですが……「TRUE」を作るのは楽しそう、と思いました。

すごい楽しかったです。本当に三種の神器に最大限のリスペクトと感謝をっていう気持ちで作ったし、作曲の桑原聖さんと編曲の酒井拓也さんがすごくお知恵を貸してくださって、ギミックみたいなものは作家さん2人が作ってくれたなと思っています。

――ここまで三種の神器って当たり前に話していますけど、ちょっと説明を入れましょう(笑)。アニソン界では有名になってきましたが、TRUEさんの楽曲の中でも非常に盛り上がる必殺技みたいな扱いの三曲、「UNISONIA」「飛竜の騎士」「Divine Spell」になります。

そうですね。

――改めて確認なのですが、これ三種の神器という言い方はファンからの発信なんですよね。

三種の神器という名称はファン発信ですね。それを私とかスタッフの方が見つけて、私も公言しだしたらアニメロサマーライブの齋藤(光二)Pが面白がってくださって、より広まっていったみたいな感じです。

――そのあたりのフランクな所もTRUEさんらしいですよね。ライブでもお客さんとの距離も近いし。ビジュアルだけだとちょっと近寄りがたい美人かと思ったりもしますが(笑)。

ナイフとか持ってないんで大丈夫ですよ!(笑)

――TRUEさんの人柄の結実みたいな曲ですよね。ノンタイアップ曲ですが絶対盛り上がる一曲。

そうだと嬉しいですね。実は私はタイアップって呼ぶのはあまり好きじゃないんです。作品との出会いがあって、一緒に曲を作って、何十曲も楽曲という宝物が増えていったんですけど、リリースした当初よりもライブを続けていく中で曲が育っていくことがあまりに多くて。例えば「Another colony」はコロナ禍で「負けちゃいけない」っていうフレーズがたくさんの人の心に寄り添うことができて、私が当初制作の時に描いてた以上に大きな意味を持つ楽曲に成長しました。三種の神器もライブを続けていく中で、パフォーマンスがお客さんと私の中で相乗効果的に広がっていって、気づけば私のライブの中でも超強い3曲みたいになったし。それがすごく面白いなって思いますね。この曲もそうなるんじゃないかな。

■等身大の女性として表現したいものは「バラード」なんだと思う

――TRUEさんの進化という意味では、もう一曲の新曲「Unsung ballad」を聴いても、ものすごく柔らかい歌い方を使っているなと思いました。TRUEさんがメロディーに乗せて紡ぐ言葉を感じられると言うか。

ありがとうございます。歌い上げるのではなくてお話をするみたいに、言葉を一つ一つささやくように歌えたらいいなって思いながら制作をしました。

――それはやっぱりボーカリストとしての成長ですよね。そういう進化、成長というものをご自身の中で感じられているのでしょうか?

成長……そうかもしれない。あんまり意識してなかったですけど、歌い上げなくなっていったっていうのはある意味、一つの正解というか進化なのかもしれない。そういった表現を身につけたのは、実は「rebind」という楽曲からで、それまではやっぱり心の赴くままに歌い上げている曲が多かったんです。例えば誰かに悩みを相談する時に「聞いて!!」って言わないじゃないですか。誰かと心を通わせたりする時って、こうやってお話しするくらいの温度感と声のトーンで、お互いに言葉を重ねていく。人に寄り添う歌を歌いたい時に、歌い上げないことが正解の一つなのかもしれないって、気付きがこの曲を作った時にあって。

――そうだったんですね。

実はこの曲からグッとキーを下げたんです。レコーディングも座りながら、一つ一つ置いていくように話しかけるように歌ったんですけど、「rebind」で得たものってすごく大きかったと思います。とはいえ私はアニソンシンガーなので、そういった表現だけを続けていくわけではなくて、その時々の自分の心を受けて手段は変わっていくと思うんですけど、ここで新たな自分の表現を身につけたとは思っています。

――改めて10周年を超えて、目指すべき方向はご自身の中で見えていたりするんでしょうか?

作詞家として自分の書くコアにあるものは、これまでもこれからも言葉を綴ることだと思っています。そこに歌が寄り添って私は表現をしているので、まずは言葉を伝えることを大切にしていきたいなと思っています。自分自身に嘘をつかないで、自分が思っていないことはこれからも書くつもりがないし、自分の中から生み出る言葉を歌として伝えていきたいというのがまず第一前提ですね。

――そこは変わらない部分で有り続ける。

はい、これまでの10年間も私はあまり抗うことなく年齢を重ねてきました。そこから生まれたものが「rebind」「Unsung ballad」に表現していることでもあるんですけど、歳を重ねていく中で自分の琴線に触れるものとか、自分が耳にしたりして心地いいものってやっぱり変わってきたと思っていて。誤解を恐れず言うと、今の等身大の一人の女性として表現したいものっていうのは、やはり今後もバラードだろうなと思うんです。今の自分に寄り添える、今の自分が一番表現したいものを、無理なく音楽にしていけたらいいなって思ってます。

――歳を重ねていくっていうのは、変わらないものと変わっていくものが同居することのような気はたしかにしますね。

勿論今後もロックも歌っていくと思うし、新曲も作っていくのですが、きっとそういった楽曲においても言葉の選び方だったり、温度感みたいなものだったりが変化していくんじゃないかなって思うんです。そういう自然な変化に抗わずに今の自分を受け止めながら音楽を作っていけたら、それでいいかもしれないですね。

――そういう意味では、歌詞を読みながらベストアルバムの全曲を聴いていくと、作詞家・唐沢美帆の言葉の変遷みたいなものも感じられるかもしれないですね。

そうですね。それは普通のアーティストの10周年とまた違う面白い見方になりそうですね。ただアニソンを作っていく時代は終わったと思っていて、シンガーとしても、きちんと私という人の生き様が毎回作る曲に乗らなければ意味がないと思うんです。私にとってはアニメの曲も、アルバムの曲も違いはないというか、どれも私の一部だし、どれも自分の生き様をきちんと込めた楽曲だし、生きてきた証というか。歌う人の生き様がないと、ただのアニソンになってしまって、ある意味キャラクターソングになってしまうので、その時の自分自身を言葉にして曲にしていけたらいいと思っています。

■「タイアップという言葉があまり好きではない」理由

――この流れでお聞きしたいと思ったんですが、さっきおっしゃっていたのが気になったので……「タイアップという言葉があまり好きではない」という理由をお聞きしたいです。

これは勝手に自分の受けている印象かもしれないけど、私は対等であるべきだと思っているんです。作品側もアーティスト側もタイアップをいただいて曲を作るっていうと、その作品ありきなだけで曲を作ることになる。それは“ただのアニソン”だし、そこに私という存在は必要ないから、それならキャラクターソングでいいのでは? って思ってしまうんです。アニメーション作品があって、私っていう人がいて、お互いにそこまで歩んできた軌跡と人生があって、それが合わさるからこそ曲が生まれる。もちろん実際にはタイアップを頂いているわけなんですが、私の感覚としては頂いたっていうよりも、一緒に作ったっていう気持ちがすごく強いのかもしれないですね。特に『響け!ユーフォニアム』シリーズの楽曲たちはそうです。

――その考え方は素敵だと思いますし、京都アニメーションとTRUEさんの取り組みはそういう一緒に作り上げていると感じる曲が多い印象が確かにあります。

「Sincerely」に関しても、ヴァイオレットのためだけに曲を書いたわけじゃありません。ヴァイオレットが見たり感じたりしていること、私自身が言葉と向き合いながら感じていること、それを曲にして歌詞にしています。だからヴァイオレットのための曲であり、私自身のための曲でもあるんです。それでいいんだよ、って教えてくれたのが『響け!ユーフォニアム』であって、私自身がもっと音楽を楽しんで、もっと私自身が感じてきたことを言葉にしていいんですよって教えてもらった気がしているんです。そこから「ただアニソンを作って歌う人になるのはやめよう」って思って、自分のために曲を作るようになりました。

――それをちゃんとやりきるには、リスペクトと愛情、そして歌唱、作詞のスキルがないと難しいのではと思います。

お互いの歩んでいく道が交差した時に、一緒に曲を作っているような感覚というか。例えば『響け!ユーフォニアム』とは10年間一緒に歩んできてるけど、ずっと一緒にいるわけではなくて、私は自分の人生を歩んでいて、それがたまたま交差して「DREAM SOLISTER」「サウンドスケープ」「Blast!」っていう曲を生み出すことが出来た、そこにはきっと、様々な必然があるんじゃないかって思うんです。

――交差、っていい言葉ですね。お互いが歩んでないと交差しない。お互いが前に向かって歩いてるから交わる瞬間が生まれるっていうのは素敵だなと思いました

そして同時に、こうやって私の楽曲に手を伸ばしてくださるファン方たちの人生も交差していくんですよね。これからも何よりもそういった出会いを大切にしていきたいです。そのためにも私自身がきちんと自立した歌手でいないと思っています。作品ファンの方だけに歌を届けていくアーティストではなくて、私自身を経由して作品を知ってもらうアーティストになっていかなきゃいけない。だからもっと私自身が自立して、強くなっていかなきゃいけないって思ってます。

――10年前デビューした頃にはその意識はなかった?

全然なかった! アニソンを歌えるだけで幸せで、アニソンシンガーになれた!ハッピー! みたいな感じでしたね。(笑)

――それは人間としての成長ですよね。

楽曲を通して私を知ってほしいし、感じてほしい。同時にライブ会場やSNSを通して皆さんのことを教えてほしい。そうやって、楽曲を通して心を通わせていきたいなって思っています。それこそ京都アニメーションの方たちとは、もう10年間の付き合いになりますが、最初はよそよそしかったのが、今では一緒に旅公演を回ったり、凄く仲良くさせていただいております。メールのやりとりをして、曲を作って、はい終わりじゃなくって、せっかく知り合ったんだからお互いの人生もっと重ね合いませんか? って私は思うので。だからファンの皆さんも感じていることをもっと聞かせてほしい。これからもそういった人との繋がりをを大切にしていきたいなって思います。

■11年目最初のツアーは「初心に返る」ものになる。

――そんなファンとの交流の場所でもあるライブが5月に開催されます。

はい。

――『TRUE Live Tour PLAY! vol.1 -ReCoda-』大阪、宮城、東京と3公演なりますが、どのようなものにしていくのでしょう。

今回は初めてホールツアーを行うんです。これまで東京以外の場所はライブハウスなどでしかやったことがないので、めちゃくちゃ気合が入っています。10周年は本当にたくさんのご祝儀をいただいたと思っていて、皆さんからおめでとうの言葉と共に、たくさんライブに足を運んでいただきました。皆さんからいただいたものを糧に、11年目からもしっかり一つ一つのライブを成功させていくことが今後の自分にもつながっていくんじゃないかなと思っています。初心に返るじゃないですけど、ファーストライブをやった時のバンド編成で、丁寧に曲をアレンジして、お届けできたらいいなと思ってます。

――10周年はかなりコンセプチュアルなものをやられていた印象がありましたが、改めて初心に返るというのも感慨深いですね。

ストリングスが増えたり管楽器が増えたり、いろいろと編成を変えていったんですけど、改めてもう一回、バンドだけでできる表現を突き詰めていこうと思っています。

――それでまた新しいものが見つかるかもしれないですしね。最後に記事をご覧の方に一言いただければと思います。

まずは10年間、本当にありがとうございました。今回のアルバムは、私にとって、自分の人生を音楽でたどる軌跡のような一枚になりました。同時にきっと皆さんにとっても、私と共にある作品や、楽曲と歩んできた歴史があると思うので、改めてこの10年間のご自身の人生をたどる旅になったらいいなって思っています。そしてこれで終わりではないので! 11年目からもまだまだ私の活動は続いていきます。これから企画している新しいライブたち、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います!

インタビュー・文=加東岳史

リリース情報

TRUE『TRUE the BEST』

2025年2月26日(水) 発売
【初回限定盤】LACZ-10260~1 (CD2枚組+BD2枚組+グッズ) 19,800円(税込)
https://lnk.to/LACZ-10260
【通常盤】LACA-19058~9 (CD2枚組)3,850円(税込)
https://lnk.to/LACA-19058
 
<CD>
全30曲収録
<Blu-ray>
「TRUE Live Sound! vol.6 ~Encount~」2023/2/12(日) @NHKホール
「​さよなら中野サンプラザ音楽祭TRUE Live Sound! vol.7 ~アンサンブル~」2023/6/2(日)@中野サンプラザホール
※初回限定盤はアニメイト・A-on STORE・A-on STORE Powered by A!SMARTでの限定販売商品です。

イベント情報

『TRUE the BEST』発売記念イベント

2025年3月20日(木・祝) 開演時間:13:00~ [優先観覧エリアご入場開始:12:45]
あべのキューズモール 3Fスカイコート

 
2025年3月20日(木・祝) 17:00~
アニメイト大阪日本橋 5階イベントホール

2025年3月23日(日) 17:00~ [優先観覧エリアご入場開始:16:40]
お台場 ダイバーシティ東京 プラザ 2Fフェスティバル広場

ツアー情報

TRUE Live Tour PLAY! vol.1
-ReCoda-

2025年5月6日(火・祝) 17:00 開場 / 18:00 開演
大阪・NHK大阪ホール
 
2025年5月17日(土) 17:15 開場 / 18:00 開演
宮城・Sendai PIT
 
2025年5月23日(金) 17:30 開場 / 18:30 開演
東京・昭和女子大学 人見記念講堂
 
[料金]
全席指定:¥8,500 (税込)
U-25(後方):¥3,900 (税込)
※営利目的の転売禁止 ※転売入場不可 ※オークション等への出品禁止 ※迷惑行為一切禁止
※開場・開演時間、出演者は諸事情により変更になる場合がございます
 それに伴う代・交通費等の払戻しはいたしません。あらかじめご了承ください
  • イープラス
  • TRUE
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