佐藤アツヒロ、殺陣三昧!舞台『デスティニー』が開幕 舞台写真&囲み取材オフィシャルレポートが到着
photo:Kazunori ITO
佐藤アツヒロが主演を務める舞台『デスティニー -アドラメレクの鏡-』が、2025年4月18日(金)に東京・サンシャイン劇場で開幕した。開幕を前に行われたゲネプロ・囲み取材のオフィシャルレポートが到着した。
本作は、2011年に初演、2013年に再演し、合わせて3万人を動員したアクションエンターテインメント集団・30-DELUXの代表作『デスティニー』を、演出家・林明寛氏による新たな視点からのダイナミックアレンジで大復活。
「台詞と殺陣」が融合した“アクションプレイ”として新たなジャンルを確立した30-DELUXの代表作だけあって、殺陣、歌、ダンスといったエンターテインメント要素がたっぷり盛り込まれているのはもちろん、“生きるとは何か”“仲間とは何か”など、戦乱の世ではあるが想いや葛藤なども描かれたヒューマンドラマとしての魅力も感じられる。
18日、初日舞台の直前にゲネプロをマスコミ陣に公開。その後、囲み取材を行い、主演の佐藤アツヒロをはじめ、吉原雅斗、鈴木達央、瀬戸かずや、今江大地、北川尚弥、川上千尋、IMO*T、村瀬文宣、森田晋平、足立英昭、田中精、我膳導、緒月遠麻、清水順二、演出・林明寛が登壇した。
まずは製作総指揮も務める清水が「12年ぶりにこの作品が初日を迎えられて感無量でございます。地方公演もありますので長い期間になりますがケガ無きよう精一杯やっていきますので応援のほどよろしくお願いします」と挨拶。そして、ジン/テムジン役の佐藤、アラン役の吉原、シャイターン役の鈴木、ユミン役の瀬戸、ナルキス役の今江が初日に向けての意気込みを語った。
photo:Kazunori ITO
佐藤アツヒロ(ジン/テムジン役)
今回、『デスティニー』という世界観を皆さんにお伝えしたいという意気込みが一番大きいです。なので、自分が演じているジン/テムジンだけでなく、皆さんのキャラクターが常に『この国をどうしていくか』を考えて行動している中にテムジンがいるだけなので、全員の力を使いながら、この世界観を伝えたいと思っております。
吉原雅斗(アラン役)
この役はすごくシンドくて(笑)。でも、シンドければシンドいほど正解に近づくと言いますか、見てくださる皆さんに伝わるものがあると思いますので、毎公演“限界突破”で頑張っていきたいと思います。
鈴木達央(シャイターン役)
このカンパニーの中では唯一の人外(悪魔)です。メイクをして原型がない状態になってますので、それを逆に楽しんで演じています。“人ならざる者”感というところをテーマに、お客様にまた違うエッセンスを与えられたらいいなと思っておりますので一公演一公演頑張っていきます。
瀬戸かずや(ユミン役)
国を背負う強い“ユミン”を演じさせていただいているので、皆様に負けないように存在を強く打ち出してやっていきたいなと思います。
今江大地(ナルキス役)
僕が演じる役はアツヒロさんが演じるテムジンを尊敬しているんですけど、リアルな僕も事務所の先輩であるアツヒロさんを尊敬しているので、それをそのまま出せたらいいなと思います。
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歌、ダンス、殺陣などが盛り込まれている作品だけに、稽古もじっくりと時間を掛けて行ったという。佐藤は「どれも時間が掛かりましたが、殺陣は事故にも繋がりやすいので一番時間を掛けました。もちろん歌とダンスもしっかりと稽古しましたので、エンターテインメントとして皆さんにお届けできると思っております」と答えた。
そして、佐藤は「アイシャも殺陣が大変なんです。すごく頑張ってました」と、アイシャ役の川上千尋の稽古での頑張りを称えると、川上は「アイシャは短い剣を2本使う“二刀流”で、初めての経験だったので稽古中は右か左かちょっと分かんなくなったりしたんですけど、必死に皆さんに食らいついて本番期間をやり遂げたいなと思います」と話し、「アツヒロさんにアドバイスをいただいたりしましたし、皆さんに助けられて出来上がった“アイシャ”だと思っています」と笑顔を見せた。
いろんな要素が盛り込まれた作品。まさしく“新ジャンル”と言える内容ではあるが、あえてジャンル名を付けるとしたら? そんな質問を投げかけてみると、演出の林は「僕は30-DELUXさんに役者として出させていただいて、その時に『こういうジャンルがあるんだ』っていうのを初めて経験しました。ここまでいろんなものを詰め込まれると成立しないんじゃないかって思ってしまうんですが、30-DELUXさんのすごいところは成立させてしまうところです。それをまさか自分が演出させていただけるとは思ってませんでした。ジャンルを付けるとしたら…、ジャンル『てんこ盛り』って感じですかね。 今回、ギュッと凝縮して上質なものに出来たんじゃないかと思ってます」と回答。それを聞いた清水は「歌とかダンスとかいろいろ書き出していくと『ミュージカルアクションエンターテインメント活劇』みたいに長くなってしまうんですよね。この『デスティニー』は佐藤アツヒロくんが少年から皇帝になっていくまでに6,666人を殺さなければいけないというすごい設定で、常に戦っている状態なんです。なのでジャンルは『殺陣三昧(たてざんまい)』といった感じでどうでしょうか」と別のジャンル名を提唱。すると佐藤が「『殺陣三昧エンタメ演劇』ですかね」と清水の案に少し付け足した感じのジャンル名を提案した。
そして最後は、主演の佐藤が「『デスティニー -アドラメレクの鏡-』、4月27日までやってますので、サンシャイン劇場でお待ちしております。そして、福岡、大阪、愛知、埼玉と、東京を入れて5都市を回るので最後まで暖かく応援してください。いろんな劇場で待ってます」とメッセージを送り、囲み取材を締めくくった。
30-DELUX Special Theater 2025『デスティニー -アドラメレクの鏡-』は4月18日(金)から27日(日)まで、東京・池袋のサンシャイン劇場にて上映中。
公演情報
東京 4月18日(金)~4月27日(日)サンシャイン劇場
福岡 5月03日(土)~5月04日(日)久留米シティプラザ ザ・グランドホール
大阪 5月16日(金)~5月18日(日)サンケイホールブリーゼ
愛知 5月23日(金)~5月25日(日)アマノ芸術創造センター名古屋
埼玉 5月28日(水)さいたま市文化センター
出演:
佐藤アツヒロ(主演)
吉原雅斗、鈴木達央、瀬戸かずや、
今江大地、北川尚弥、川上千尋、IMO*T、村瀬文宣、
森田晋平、足立英昭、田中 精、我 膳導、緒月遠麻、
清水順二
演出:林明寛
公式サイト https://30-delux.net/destiny2025/
【ストーリー】
小国「ライカ」は、大盗賊団「ゴンタル」の圧倒的武力により国を率いる王女ユミンを亡命させようとするまでに追い詰められていた。その途中、ゴンタルの副首領グリューンによって取り囲まれるが、ライカの密偵アランの機転により危機的状況から脱することができた。だがグリューンは、対の新顔であるアランに“密偵”ではないかと疑いをかけ、アランはその疑いを通りすがりの男にかぶせ、みんなの前で斬り捨てた。斬られた男の名は「ジン」。生死の狭間でジンは「死にたくないか?」という不思議な声を聞いた。それは悪魔シャイターンの言葉だった。ジンは「俺は、悪魔と契約する!」と決断し、悪魔の力の宿る新たな身体を手に入れ、「テムジン」としてライカの英雄へと上り詰めていく…。