「鬼平、歌舞伎座に見参!」~松本幸四郎主演の『鬼平犯科帳 血闘』特別ビジュアル・告知映像が公開
令和7年7月歌舞伎座 松竹創業百三十周年『七月大歌舞伎』特別ビジュアル
2025年は、松竹創業百三十周年の節目として、歌舞伎座では1月より意欲的な公演が行われ、毎月賑わいを見せている。『七月大歌舞伎』夜の部、松本幸四郎主演『鬼平犯科帳』の上演は発表されると同時に大きな話題を呼んでいる。
この度、『鬼平犯科帳』主演の松本幸四郎が歌舞伎座に君臨する特別ビジュアルが公開された。併せて、歌舞伎座を闊歩する“鬼平”の告知映像も公開となった。
『鬼平犯科帳』火付盗賊改方長官の長谷川平蔵に扮した松本幸四郎の姿が、誰もいない歌舞伎座の客席を背景に浮かび上がる“かつてない撮影”が敢行された。公開された特別ビジュアルに映し出されるのは、歌舞伎座に君臨する“鬼平”松本幸四郎。舞台上から撮影された写真には、物語のクライマックスで登場する“鬼平”の扮装の幸四郎。その後ろには歌舞伎座の座紋「鳳凰丸」の赤い提灯が煌めく。さらに告知映像では、歌舞伎座に姿を現し、花道を闊歩する“鬼平”の姿が…。
歌舞伎座「七月大歌舞伎」夜の部『鬼平犯科帳 血闘』告知映像
撮影・アートディレクションは、BOØWY や布袋寅泰の撮影・アートワークをはじめ、数多くのアーティストのクリエイションを手掛ける永石勝。これまでにも『伊達の十役』や三谷かぶき『月光露針路日本風雲児たち』、『裏表太閤記』など幸四郎が挑む意欲的な作品のビジュアルを手掛けている。
時代小説の大家・池波正太郎が生み出した『鬼平犯科帳』は、実在した火付盗賊改方長官の長谷川平蔵を主人公に、江戸の市井に生きる人々を情感豊かに描き出した時代小説の傑作。“鬼の平蔵”と恐れられ、放火や強盗、殺人などの凶悪な盗賊一味を取り締まる“鬼平”が活躍する魅力的な物語は、昭和42(1967)年の発表以来、累計発行部数3,000万部を超え、長きにわたり愛されてきました。昭和44(1969)年には原作者である池波正太郎の強い希望により、初代松本白鸚(当時 八代目松本幸四郎)主演で映像化。その後、平成元(1989)年からは二代目中村吉右衛門が“鬼平”こと長谷川平蔵を平成28(2016)年まで当り役として演じ続けた。
そして、池波正太郎生誕100年記念の新シリーズとして、令和6(2024)年に松本幸四郎主演で新たな『鬼平犯科帳』が誕生。ドラマ・映画版が公開され、好評を博している。7月の歌舞伎座『七月大歌舞伎』夜の部では、幸四郎主演の『鬼平犯科帳』を上演。祖父、叔父から継承した十代目幸四郎の“鬼平”が歌舞伎座にお目見得する。さらに劇場版でも「血闘」を演じた幸四郎は、今回の歌舞伎座での上演では、構成・演出も手掛ける。
ドラマ・映画版に続き、『鬼平犯科帳』で主演を勤める松本幸四郎は、自身のブログ(4月10日付)で、「叔父・吉右衛門によって歌舞伎化された作品はありますが、今回、私の鬼平が歌舞伎化されることに大きな喜びとプレッシャーを感じています。鬼の平蔵と呼ばれる悪から恐れられている存在。同心、密偵そして江戸の人々と情熱的に向き合う平蔵の男意気が時代を超えて愛され続けています。既に準備は進んでおります。是非とも歌舞伎座初見参の鬼平をご覧いただきたいと願っています」とコメント。
歌舞伎座に初見参の幸四郎“鬼平”を楽しみにしよう。
公演情報
■会 場:歌舞伎座
二代目中村吉右衛門に捧ぐ――
池波正太郎 作
松本幸四郎 構成・演出
戸部和 久 脚本・演出
『鬼平犯科帳 血闘』
主な出演:松本幸四郎、市川染五郎
市川團十郎、市川中車、坂東巳之助、市川門之助、市川高麗蔵、中村又五郎、中村雀右衛門
松本白鸚
■一般前売:6月14日(土)午前10時より電話予約・WEB 受付開始