“超個性的ボーカルグループ”のFYURAが歌を通して伝えたいこと「自分らしさを大切にして生きる人たちの支えになりたい」

インタビュー
音楽
2025.7.2

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歌声などを聴いて「心地良い」と感じる効果をあらわす「1/fの揺らぎ」。この言葉をグループ名の由来とする“超個性的ボーカルグループ”、FYURA(エフユラ)が6月27日(金)にデジタル3rdシングル「BE FREE」をリリースした。同グループは2025年4月7日、Niina、Vivyy、LUNA、k2、Yuki、yuzuの6人でデビュー。ファンク、ソウル、HIP HOP、J-POPなどさまざまなジャンルの楽曲を歌いこなす実力派として、活動規模を広げている。そこで今回はメンバーのNiina、Vivyyに、「BE FREE」の話はもちろんのことグループの個性についても話を訊いた。

『CDTVライブ!ライブ!』出演で話題に。かつての仲間と再会も

Niina

Niina

ーー4月7日に生放送された音楽番組『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)では、錚々たるミュージシャンが登場するなか、FYURAも出演しましたね。反響もかなりあったのではないですか。

Niina:ずっと出たい番組だったので、夢のような時間でした。「テレビで見ていた感じと一緒や!」と感動しましたし、緊張よりも楽しさがあって。出演後はSNSのフォロワーもたくさん増えました。Xでもいろんな感想を目にすることができて、反響の大きさを感じました。

Vivyy:番組スタッフの皆さんもアットホームに接してくださり、安心してパフォーマンスすることができました。あと、HANAさんと共演できたことも嬉しかったです。メンバーのNAOKOさんは、私たちと同じアカデミー出身。だから、番組で再会できたことがすごく嬉しかったです。

Vivyy

Vivyy

ーーFYURAのアーティスト写真の変顔カットもそうですが、個性的な皆さんの姿をテレビ番組で見ることができて、ファンの方々も嬉しかったはず。

Niina:4枚の写真を並べたものをアーティスト写真として使っていますが、実は自分たちでフォトブースに行って撮ったものなんです。4枚のうち3枚は普通にかわいい写真だけど、私が「1枚は変顔を入れたい」と思って。メンバーには伝えず、スタッフさんに「これをアーティスト写真に使いたいです」と提出しました。

Vivyy:ちょっと待って、そうやったん!? 聞いてない!(笑)。でも普段から賑やかな感じなので、この変顔の写真もFYURAっぽい。

ーーなによりグループの自由な空気感が伝わってきますよね。

Vivyy:FYURAは、自由をコンセプトとしているところもあります。楽曲も、そんな私たちの自由な雰囲気をあらわした楽曲が多いんです。

Niina:特にVivyyはキャッチコピーが「オルタナ好きな自由人」で、まさにグループの自由人代表。あと、ほかのメンバーも手に負えないような子ばかり。6人で移動していても、いつも「誰々がおらん!」となりますし(笑)。ただ、そうやって自由に生きることって意外と難しい気もします。だからこそ、FYURAでは自由に生きる大切さを歌で伝えていきたいんです。とは言っても、リーダーとしてこの自由すぎるメンバーをまとめるのは大変です。

Vivyy:意義あり! ちょっと待って、なんか腑に落ちひん。

Niina:でも、それが楽しいねん。そういう子たちが好きやし、このぐちゃぐちゃな感じがおもしろい。それにみんなに私が助けてもらっていることもたくさんあるから。

Vivyy:そうそう。Niinaはしっかりしているけど、でも誰よりも漢字に弱いもんね。たまに……いや、結構、ポンコツ。

「メンバー間でやりたい曲の感じを常に共有し合っている」

ーーそういうFYURAの自由さを象徴しているのが「BE FREE」なのではないでしょうか。曲を聴いて思ったのが、みなさんの音の乗り方の素晴らしさ。リズムの軸をしっかりさせた上で、メンバーそれぞれ、独自のグルーヴが感じられます。とってつけたような音の乗り方では全然なく、ネイティブな感じも受けました。

Vivyy:メンバーそれぞれがなんらかの形でダンスに触れてきたことは、影響として大きいと思います。私も3歳からバレエダンスを習って、それから、ヒップホップ、ジャズ、ガールズヒップホップなどいろいろやってきました。曲調をしっかり捉えた上で、ダンスに落とし込むことを自然とやってきたんです。

Niina:確かに日常会話みたいに勝手に体が動いていることがある。あと「こういう音楽っていいよね」とか、「こんな曲が最近出た」とか、みんなでよくチェックしているんです。そして「こういうノリ方をしたい」って。メンバー間でやりたい曲の感じやアーティストさんの雰囲気を常に共有し合っているから、良い音の乗り方ができている気がします。

Vivyy:Niinaは、ご両親が奄美出身というのも大きいんじゃない?

Niina:意識したことはないけど、それもあるかも。育ちは大阪なのですが、生まれは奄美なんです。私は小さい頃からダンスを習っていたわけではないのですが、お父さん、お母さんが奄美の民謡に慣れ親しんでいて、音が鳴ったらすぐ踊るから、その血が流れている気がします。奄美出身の人たちの集まりがあったりするんですけど、お父さん、お母さんはそこでみんなと一緒によく歌って、踊るんです。そんな姿を見たとき、「私のDNAってここにあるんだな」と感じます。

ーー「BE FREE」には、<誰と誰がどうこう 知らないや興味ないや>という歌詞があります。だけどやっぱり、まわりは気になるもの。この歌詞の境地って年齢を重ねてやっとたどり着けることが多い。そんななか、みなさんの若さで、説得力を持ってこのメッセージを歌えるところにも興味深さを感じました。

Niina:私たちと同世代のアーティストさんの影響が強いと思います。みなさん、すごく幅広い表現をされていらっしゃいます。そして歌だけではなく、ファッションや考え方など、自分たちの意思でいろんなことを発信されている。『CDTVライブ!ライブ!』で共演させていただいた、HANAさんもそう。自分たちらしさを大切にして、活動されています。そういうアーティストのみなさんから、音楽を通して自由というものを教わりました。自分たちの活動にもその影響が生かされています。

Vivyy:あと私個人としては、SNSを見ていても、誰かが誰かを傷つけるような投稿の多さにいろいろ考えることがあります。ルールを守った上で、誰もがありのままに生きていいはず。そうやって自分らしく生きている人のことを、誰もが好きになれる世の中になってほしい。ただ、自分らしさを大切にしているだけなのに、心ないことを言う人はいます。そうなると誰だって傷つき、自分らしさが出せなくなる。だからこそ私たちは、誰かに心ないことを言われて傷ついている人がいたら、少しでも支えになるような歌を歌いたいんです。

ーー8月22日(金)の渋谷WWW(東京)、30日(土)のMusic Club JANUS(大阪)で開催される初のワンマンライブツアー『FYURA 1st LIVE TOUR〜東京だよ!大阪やでぇ!全身集合!!〜』では、そんなメッセージをファンのみなさんに直接届ける場になりそうですね。

Niina:とりあえず「全員集合」してほしい! ツアーという形で、メンバー全員で大阪に歌いに来ることは今回が初めて。だから、来てくださったみなさんに「これからどんどん一緒におもしろいことをやってきましょう」と伝えたい。

Vivyy:たくさんの方に来ていただくのは、難しいこと。それを分かった上で、今回のツアーを「やってみよう」と思いました。今回は参加型のライブにしたい。みんなで、同じ曲を、同じリズムで楽しめるようなパフォーマンスを披露したいです。

取材・文=田辺ユウキ 撮影=松本いづみ

ライブ情報

初のワンマンライブツアー決定!
『FYURA 1st LIVE TOUR
~ 東京だよ! 大阪やでぇ! 全員集合!!~』

・2025年8月22日(金)@東京・渋谷WWW
 open 18:00 / start 19:00

・2025年8月30日(土)@大阪・Music Club JANUS
 open 17:00 / start 18:00


前売り¥3,500 ※別途1drink¥600

リリース情報

「BE FREE」
2025年6月27日(金)配信リリース
【配信サイト】https://orcd.co/fyura_be-free
 
「The Way」
2025年528日(水)配信リリース
【配信サイト】https://orcd.co/fyura_the-way
 
「声は風」
2025年4月7日(月)配信リリース
【配信サイト】https://orcd.co/fyura_koewakaze 
公式サイト:https://www.fyura.jp/
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