前回王者・三菱重工EastとNTT西日本で開幕戦! 8月28日からの『都市対抗野球』の組み合わせが決定

ニュース
スポーツ
2025.7.21
『第96回都市対抗野球大会』は8月28日~9月8日に東京ドームで開催。その組み合わせが7月19日に決まった。 ©︎さいとうりょうこ

『第96回都市対抗野球大会』は8月28日~9月8日に東京ドームで開催。その組み合わせが7月19日に決まった。 ©︎さいとうりょうこ

画像を全て表示(9件)

『第96回都市対抗野球大会』が8月28日(木)~9月8日(月)に東京ドームで開催される。その組み合わせ抽選会が7月19日(土)、一橋講堂(東京都)で行われ、前回優勝の横浜市・三菱重工Eastの開幕戦の相手は大阪市・NTT西日本に決まった。また、前回準優勝の仙台市・JR東日本東北の相手が昨秋の日本選手権優勝の豊田市・トヨタ自動車になるなど、1回戦から目が離せない顔合わせが並んだ。

抽選前に挨拶する主催の日本野球連盟・谷田部和彦専務理事 ©︎さいとうりょうこ

抽選前に挨拶する主催の日本野球連盟・谷田部和彦専務理事 ©︎さいとうりょうこ

抽選を前に、主催の日本野球連盟・谷田部和彦専務理事が挨拶。出場50回以上のチーム、長年にわたって連続出場しているチーム、数年ぶりに本大会に復活したチームなど、多彩な顔ぶれになったことを紹介。「コロナ収束後、お客様が戻り、昨年は33万人に来場いただいた。今年も1人でも多くのお客様にご来場いただきたい」と東京ドームでの観戦を呼びかけた。

その後、全国12地区の代表32チームの、一回戦の組み合わせを決める抽選会がスタート。推薦出場となる前年優勝の三菱重工Eastが規定通りに山型1番の枠に入った後、各チーム代表が抽選封筒を引き、対戦枠を決めていく流れとなった。

特定試合シードチーム代表者の面々 ©︎さいとうりょうこ

特定試合シードチーム代表者の面々 ©︎さいとうりょうこ

最初に、1万人以上の観客動員を条件に事前申請したチームが指定日時に入ることができる「特定試合シード」の15チームが紹介され、試合日時が発表されると、会場からどよめきが上がった。

▶8月29日(金)第3試合=18:00開始
東京都・JR東日本 vs 川崎市・東芝

▶8月30日(土)第1試合=10:00開始
東京都・鷺宮製作所

▶8月30日(土)第2試合=14:00開始
仙台市・JR東日本東北 vs 豊田市・トヨタ自動車

▶8月30日(土)第3試合=18:00開始
大阪市・日本生命 vs 大垣市・西濃運輸

▶8月31日(日)第1試合=10:00開始
福山市・倉敷市・JFE西日本 vs 鈴鹿市・Honda鈴鹿

▶8月31日(日)第2試合=14:00開始
東京都・東京ガス vs 太田市・SUBARU

▶8月31日(日)第3試合=18:00開始
千葉市・JFE東日本 vs 東京都・Honda

▶9月2日(火)第3試合=18:00開始
・広島市・JR西日本 vs 横浜市・ENEOS

ここから、枠のどこに入るかを決めるための試合番号抽選が行われ、15チームが山型に収まった。Hondaが一番外の32枠に入ると、場内からは笑い声も聞こえた。

続いて行われたのは同一企業グループ内の初戦での対戦を避けるための「同一関係企業チーム」抽選。今大会では、JR東日本、日本製鉄、JFE、Hondaの4つのグループがそれに該当することが紹介された。そして、同グループ内で、まだ、枠が決まっていない日本製鉄系4チームの抽選に入った。

登壇したのは、鹿嶋市・日本製鉄鹿島、姫路市・日本製鉄瀬戸内、大津町・Honda熊本で、封筒を引く順を決める予備抽選後に、本抽選という方式で進行した。そして、予備番号順にHonda熊本が17枠、日本製鉄瀬戸内が11枠、日本製鉄鹿島が23枠に決まった。

その後、同一地区連盟内のチーム同士が初戦での対戦を避けるための抽選へ。最初に登壇したのは関東地区で、抽選の結果、日立市・日立製作所が27枠、さいたま市・日本通運が12枠(日本製鉄瀬戸内と対戦)に入った。

続いては東海地区。岡崎市・三菱自動車岡崎、浜松市・ヤマハ、春日井市・王子が抽選に臨んだ。場内から反応があったのはヤマハで、本抽選3番目に18枠を引いてHonda熊本との対戦を決めると、「ホホー」と安堵にも聞こえる声が漏れた。王子は25枠、三菱自動車岡崎は5枠を引き当てた。

登壇した近畿地区3チームの代表者。右端がNTT西日本の代表 ©︎さいとうりょうこ

登壇した近畿地区3チームの代表者。右端がNTT西日本の代表 ©︎さいとうりょうこ

2枠を引き当てたNTT西日本の代表

2枠を引き当てたNTT西日本の代表

さらに、近畿地区の大阪市・NTT西日本、大阪市・大阪ガス、門真市・パナソニックがステージへ。その抽選結果に、会場が大きくどよめいた。本抽選1番目の大阪ガスが19枠を引いた後、同2番目のNTT西日本が2枠を引いた瞬間だった。前回優勝の三菱重工Eastとの対戦が決まり、「アーッ」という大きな声が場内のあちこちからあがった。その後、パナソニックが26枠を引いて王子との対戦が決まった。

最後は3チームがステージ中央に並んで本抽選封筒を開けた。 ©︎さいとうりょうこ

最後は3チームがステージ中央に並んで本抽選封筒を開けた。 ©︎さいとうりょうこ

続いて、東北地区のにかほ市・TDKが10枠(鷺宮製作所と対戦)、九州地区の福岡市・西部ガスが28枠(日立製作所と対戦)に入った後、残った3チームの抽選に入った。札幌市・JR北海道硬式野球クラブ、長野市・信越硬式野球クラブ、高松市・JR四国で、恒例に従い、3チームがステージ中央に並んで一斉に本抽選封筒を開けた。

信越硬式野球クラブが20枠(大阪ガスと対戦)、JR北海道硬式野球クラブが24枠(日本製鉄鹿島と対戦)、JR四国が6枠(三菱自動車岡崎と対戦)に入り、32チームの枠組みが決まった。

その後、連戦を避けるための試合日時抽選が行われ、第96回大会の組み合わせが確定した。

2年ぶりの若獅子賞に期待した毎日新聞社野球委員会:藤野智成事務局長 ©︎さいとうりょうこ

2年ぶりの若獅子賞に期待した毎日新聞社野球委員会:藤野智成事務局長 ©︎さいとうりょうこ

閉会に際し、主催の毎日新聞社野球委員会:藤野智成事務局長が「組み合わせを見て、5つ勝つのはたいへんだと思いました。緊迫感がひしひしと伝わってきました。各チームからどんなヒーローが誕生するのか楽しみです。2年ぶりの若獅子賞に誰が輝くか注目しています」と話すと、会場から大きな拍手が上がった。

抽選会後には、対戦チーム代表同士の写真撮影が行われ、有力チーム監督が囲み取材に応じた。

<有力チーム監督のコメント>

互いの健闘を誓って握手する三菱重工East:佐伯功監督(左)とNTT西日本:河本泰浩監督 ©︎さいとうりょうこ

互いの健闘を誓って握手する三菱重工East:佐伯功監督(左)とNTT西日本:河本泰浩監督 ©︎さいとうりょうこ

■三菱重工East:佐伯功監督
「しっかり頂点までのイメージを持って、準備していきたいです。相手(NTT西日本)は2年前に対戦して(1回戦で三菱重工Eastが2-1で勝利)、投打とも充実していると思います。今年も都市対抗制覇に向けてチャレンジしていきたいです。全てにおいて昨年以上にレベルアップ目指してやってきましたので、それを発揮したいです」

笑顔で握手を交わすJR東日本東北:西村亮監督(左)とトヨタ自動車:藤原航平監督 ©︎さいとうりょうこ

笑顔で握手を交わすJR東日本東北:西村亮監督(左)とトヨタ自動車:藤原航平監督 ©︎さいとうりょうこ

■トヨタ自動車:藤原航平監督
「この1カ月が大事。ピーキングを大切にして、万全で臨みたいです。都市対抗で(優勝する)という気持ちは、私も選手も持っています。4年連続(全国大会)日本一というところを強く思っています。投手は増居(翔太)と補強2選手、打線は北村(祥治)と佐藤(勇基)、熊田(任洋)が要になると思います」

 

昨年の第95回大会では、三菱重工Eastが決勝でJR東日本東北に3-1勝ち、悲願の初優勝を飾った。チームが発足した2021年には「社会人野球日本選手権」で準優勝していたが、4年目で全国大会制覇の偉業を果たした。

この2チームに加え、一昨年第94回大会優勝のトヨタ自動車など有力チームが多くひしめく都市対抗。今年は、どのチームが社会人野球の頂点に立つか、1回戦から決勝まで、手に汗握る試合の連続を期待したい。

シェア / 保存先を選択