SHADOWS『RUSH BALL 2025』クイックレポートーー「やっとここに辿り着けたんです」キャリアに裏打ちされた圧巻のステージ、最高潮の熱
SHADOWS 撮影=瀧本JON...行秀
SHADOWS『RUSH BALL 2025』
この日の『RUSH BALL』にはラウドロックシーンの第一線を走るアーティストが多く出演し、熱狂のライブパフォーマンスを繰り広げていた。一方ATMCには2000年代のラウドロックの礎を築いた、FACTのメンバーが結成したSHADOWSが初登場。昨年1月にHayato(Ba.Cho)とRyo(Dr.Cho)がサポートから正式加入して5人編成となった。サウンドチェックを終えたメンバーがそのまま板付の状態で和やかに開演時間を待っていると、つい先ほどDragon Ashのステージにゲスト出演していたJESSEが一瞬現れてグータッチ。嬉しそうに笑顔を浮かべるメンバーの様子に、繋がりを感じてジーンとする。
Kazuki(Gt.Vo)、Takahiro(Gt.Vo)、Hayato、Ryoが集まり音を出し始めると、Hiro(Vo)もステージイン。「WALK AWAY」のイントロが聴こえた瞬間、ステージ上でもフロアでも、うねるように波が起こる。Hiroは「今ここに集まってるってことは、わかってんだろうな。俺は好きにしていいって聞いてるから、お前らとっとと来いよ。見せてくれ!」と煽り、爆音のアンサンブルを響かせる。差し込む夕陽も相まって、のっけからクライマックスかのような美しい景色が広がっていった。続けざまに「Senses」「CLIMB」「TIMELINES」と骨太のハードコアサウンドを叩き込むと、言わずもがなでフロアはぐちゃぐちゃの大騒ぎ。Hiroのクリーンな歌声とKazukiとTakahiroのスクリームも熱狂を呼び起こす。
MCでは「『RUSH BALL』初めまして、SHADOWSです。こんな素敵なステージに立たせてもらってありがとうございます。何よりもたくさん集まってくれてありがとう。ずっとビビってました。さっき小便しにいった時、チビってました。それは嘘です」とHiro。Kazukiは「全然チビってないです。俺たち楽勝なんですよ。だってすげえカッコ良いんだもん。あっち(のステージ)はあんまカッコ良くないでしょ?」と愛あるイジり。
観客に「空いてるしこっち来れば? これぐらい(の距離)じゃないとさ、全然顔見えないし。俺、目悪くなっちゃって」と話しかけ、ゆるい老眼トークで笑わせる。Hiroは改めて「こんなじじいになっても、ずっとバンドやってここに辿り着けたんです。ほんとにありがとうございます」と感謝を述べて「BEK」へ。ジャンプでひとつになった「DRIFTING」を経て、Hiroは「初めて出る『RUSH BALL』。そしてこんだけの人数が楽しそうに笑って観てくれてる、こんな幸せなことねえよお前ら。SHADOWSっていいます。これからもよろしくお願いします!」と叫び、ラストは超絶重厚サウンドで「All I Want」「Cold Heart」をぶつけてオーディエンスを巻き込み、最高潮の熱を生み出した。キャリアと実力、余裕も感じさせる、さすがのステージだった。
取材・文=久保田瑛理 撮影=瀧本JON...行秀
(『RUSH BALL 2025』オフィシャルレポートの一覧はこちら)
セットリスト
2.Senses
3.CLIMB
4.TIMELINES
5.BEK
6.DRIFTING
7.All I Want
8.Cold Heart
イベント情報
<シャトルバス>
・料金:¥1,000-
・WEB販売のみ:各日当日0:00〜各公演当日22:00まで
→https://eplus.jp/rb2025-bus/
・発券方法:電子
※シーパスパーク、会場での販売はございません。
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