ゆず「TOWAに歌い続けます」ツアー締めくくる500回目ライブで宣言

レポート
音楽
2016.1.19
ゆず「SPECIAL LIVE LAWSON presents YUZU ARENA TOUR 2016 TOWA」1月17日公演の様子。(写真提供:有限会社セーニャ・アンド・カンパニー)

ゆず「SPECIAL LIVE LAWSON presents YUZU ARENA TOUR 2016 TOWA」1月17日公演の様子。(写真提供:有限会社セーニャ・アンド・カンパニー)

ゆずが昨日1月17日に東京・国立代々木競技場第一体育館にてスペシャルライブ「YUZU ARENA TOUR 2016 TOWA」の最終公演を行った。

1月13日に最新アルバム「TOWA」をリリースしたゆず。彼らは昨年10月より、「TOWA」収録曲を披露する全国ツアー「YUZU ARENA TOUR 2015-2016 TOWA -episode zero-」を実施しており、アルバムリリース後にその集大成として今回のスペシャルライブを国立代々木競技場第一体育館にて3公演行った。最終日となったこの日は、ゆずにとって、を要する公演としては500回目のライブ。ツアーファイナルかつ記念すべき節目のこの日、2人は11トントラック36台で運んでいたという巨大セットの中で「TOWA」の世界を盛大に披露していった。

場内が暗転すると「キャッスル・オブ・トワ」と呼ばれる城をモチーフにしたステージに、案内人である“時の番人”DANGOと、“エンドレスシスターズ”と名付けられたシスターたちが登場。DANGOは「Shall we dance?」と観客に呼びかけるとアコーディオンでラジオ体操のメロディを奏で始め、いつもとは違う展開に驚きつつも立ち上がる観客へ、ゆずのライブ恒例のラジオ体操を促した。

そしてDANGOが「これから『TOWA』なる時の旅が始まる」とこの日のライブのコンセプトを説明。「It's time see to the world!」と呼びかけると、城に色とりどりの照明や映像が映し出される。すると城の前にスモークに囲まれた北川悠仁と岩沢厚治が登場。2人は伸びやかな歌声が印象的な「かける」でライブをスタートさせた。

北川によるテンション高めのMCのあと、2人は「T.W.L」「少年」といったアップチューンを投下。「T.W.L」ではファンが掲げるツアーグッズのシンクロライトで場内がカラフルに彩られ、「少年」では2人がフロート車に乗ってアリーナ席中央まで進み、ファンに囲まれる形でパフォーマンスした。そのまま2人は客席内でMCに突入。北川はツアーが今日で終わることを嘆き「1曲1曲大切に歌います」と意気込みを口にする。そして「今年1年の願いを込めて一緒に歌ってください」と呼びかけ、弾き語りで「栄光の架橋」を披露。会場内には大きな合唱が広がった。

メインステージに戻った2人は、事前にファンから募集していた質問のうち「ツアーを終えて一番やりたいことは?」について、ツアーが年末年始を挟んで行われていたことから「正月らしい正月してないね」「大掃除しました?」「マネージャーにピザを頼んでおいたから終演後、一緒に食べよう」などと言い合いながら、城の中に設置されたエレベーターに乗り込む。そして城の3階に着くと、椅子に腰掛け「いつもの病気」「いっぱい」を軽快に歌唱。続く「みそら」では北川が城の屋根の上で、体を揺らしながら優しく歌い上げた。

DANGOの呼びかけから城が古びた色に染められ、ライブは後半戦へ。北川がステージに現れた恐竜と格闘するなど、ダイナミックなパフォーマンスが繰り広げられた。2人が一度ステージから捌けると「新曲をみんなで育てたい」という思いで行われた「YUZU ARENA TOUR 2015-2016 TOWA -episode zero-」の映像がスクリーンに映し出される。すると赤いスーツに着替えた2人が再度姿を現し、アルバムのタイトル曲「TOWA」をパフォーマンス。壮大なサウンドとパワフルな2人の歌声が響き渡り、会場はさらにヒートアップする。2人は岩沢のハイトーンなボーカルが広がった「ポケット」、北川の弾き語りから始まる「二人三脚[Album Session]」など、“ツアーでファンと育てた”アルバム曲群を届けていった。

「夢の地図」の間奏で行われたマジックショーでは北川の扮装をした“北川小悠仁”が現れ、2人が再びフロート車で客席内に進んだ「OLA!!」では観客による「OLA YUZU TOKYO」というシンガロングが広がるなど、場内のテンションはますます上昇していく。興奮冷めやらぬ様子で2人は最後のMCヘ。北川は「大げさではなく心から俺たちは命がけで音楽と向き合っています。ちょっとでも命がけの思いがみんなに届いていたらいいなと思ってます」と真摯に語る。続けて「俺たちの音楽は“TOWA”にみんなのそばにあり続けます。“TOWA”に鳴り響きます。そのために“TOWA”にゆずを続けます」と宣言し、ファンからの大きな拍手を浴びた。

そして2人は「最後の曲」と言い、「終わらない歌」をプレイ。カラフルなオブジェがステージに登場し、加えて金テープが噴射されるなど、ライブはにぎやかにフィナーレを迎えた。かと思いきや、2人はバンドメンバーが去ったステージにみたび姿を現し、ツアーファイナルでしか披露しない「ツアーおつかれさまのうた」、アルバムの最後を飾る「終わりの歌」を笑顔で届けてステージをあとにした。

なおこのステージ上で2人は11月26、27日に東京・東京ドームにて弾き語りライブ「ゆずのみ」を開催することを発表した。の発売日など詳細はオフィシャルサイトにて後日アナウンスされる。

ゆず「SPECIAL LIVE LAWSON presents YUZU ARENA TOUR 2016 TOWA」
2016年1月17日 国立代々木競技場第一体育館 セットリスト

01. かける
02. LAND
03. T.W.L
04. 少年
05. 栄光の架橋
06. シュビドゥバー
07. いつもの病気
08. いっぱい
09. みそら
10. た Ri ナ ぃ
11. 逢いたい
12. TOWA
13. ポケット
14. 二人三脚[Album Session]
15. 夢の地図
16. アゲイン2
17. 夏色
18. OLA!!
19. 終わらない歌
20. ツアーおつかれさまのうた
21. 終わりの歌

ゆず 20周年突入記念 弾き語りライブ 「ゆずのみ」

2016年11月26日(土)東京都 東京ドーム
2016年11月27日(日)東京都 東京ドーム

音楽ナタリー
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