ラトルに見出されたヴァイオリニスト&アルゲリッチが絶賛したピアニスト――エーベルレ&三浦謙司≪奇跡のデュオ≫、10月に待望の開催!

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クラシック
2025.9.22

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クラシック界の巨匠がこぞって絶賛する実力派二人のリサイタルが、ついに東京で実現する。サイモン・ラトルの熱烈な推薦を受け、16歳でベルリン・フィルに鮮烈なデビューを飾ったヴァイオリニスト、ヴェロニカ・エーベルレ。そして、アルゲリッチが審査員長を務めたロン・ティボー国際コンクールで優勝し、その繊細かつ大胆な音楽表現で聴衆を魅了し続けるピアニスト、三浦謙司。まさに“奇跡のデュオ”と呼ぶにふさわしい今をときめく二人の共演がいよいよ近づいてきた。

エーベルレは、ザルツブルク音楽祭でのベートーヴェン協奏曲の名演をはじめ、ロンドン交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ニューヨーク・フィルなど、世界の一流オーケストラとの共演で確固たる地位を築いてきた。現在、ラインホルト・ヴュルツ音楽財団より貸与された1693年製ストラディヴァリウス「リース」を使用。豊かな響きと深い音楽性で聴衆を魅了している。

ヴェロニカ・エーベルレ (c) Louie Thain

ヴェロニカ・エーベルレ (c) Louie Thain

一方の三浦謙司は、ロン・ティボー国際コンクールでの優勝を機に一躍国際的脚光を浴び、以降ウィグモアホールをはじめ世界各地での公演に招かれるなど、注目のキャリアを積み重ねている。2022年にはアルバム『アイデンティティ』を発表し、その独自の音楽世界を広く示した。今や日本を代表する実力派ピアニストの一人だ。

三浦謙司 (C)Harald Hoffmann

三浦謙司 (C)Harald Hoffmann

今回のプログラムは、20世紀の音楽にはじまり、古典派~ロマン派と回帰する、異なる時代を超えた三つの名作が揃った。
バルトーク「ヴァイオリンとピアノのための狂詩曲 第2番」は、東欧の民謡を素材とした作品だ。緩急の楽章が一対になる構成で、ゆったりとして情緒豊かな前半と力強い舞曲のリズムにあふれた後半のコントラストに、聴衆は惹き込まれる違いない。
続くベートーヴェン「ヴァイオリン・ソナタ第9番《クロイツェル》」は、ヴァイオリン・ソナタの最高傑作と称される大作。ベートーヴェンならではの激情と詩的な歌心が織りなす名曲中の名曲だ。ヴァイオリンとピアノが対等であることが特徴であり、ともに高度なテクニックと表現力が求められる。エーベルレと三浦の二人にしか紡げないドラマティックな「クロイツェル・ソナタ」に期待したい。
ラストを飾るシューマン「ヴァイオリン・ソナタ第2番」は、ロマン派ならではの豊かな情感と繊細な詩情に満ちた名曲だ。ヴァイオリンとピアノが互いに語り合うように絡み合い、夢見るようなロマンティックさと随所に情熱的な旋律が交錯する。内面の喜びや葛藤を映す物語性が際立ち、エーベルレと三浦の繊細な表現と呼吸が響きあう、本リサイタルを締めくくるにふさわしい演奏となるだろう。

時代も国境も超えて響き合う。エーベルレと三浦の出会いが生み出す音楽は、唯一無二の体験になるに違いない。

本公演は、上野の東京文化会館 小ホールにて、10月17日(金)に開催。は好評発売中。

公演情報

『ヴェロニカ・エーベルレ&三浦謙司 デュオ・リサイタル』
 
日時 2025年10月17日(金)開演19:00~(開場18:30~)
会場 東京文化会館小ホール (東京都)
 
出演
ヴェロニカ・エーベルレ(ヴァイオリン)、三浦謙司(ピアノ)
 
曲目・演目
バルトーク:ヴァイオリンとピアノのための狂詩曲 第2番 BB96a/Sz.90
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 op.47「クロイツェル」
***
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ短調 op.121
 
(全席指定・税込)
S席:6,000円
A席:5,000円
25歳以下:3,000円
※25歳以下は公演日当日25歳以下の方がご購入頂けるです。 当日、年齢を証明できる身分証明書をお持ちください。
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