『忍たま乱太郎』の世界が南座で動き出す――高山みなみ&田中真弓「泣きそう」と感情あらわに、劇場版をオーケストラで味わう贅沢空間
乱太郎役の高山みなみ(左)と、きり丸役の田中真弓 撮影=福家信哉 160
劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師 シネマコンサートの段 in京都南座 2.21(SAT)~2.23(MON)京都・南座
『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師 シネマコンサートの段 in京都南座』
京都・南座で2月21日(土)~23日(月・祝)に開催された『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師 シネマコンサートの段 in京都南座』。日本最古とされる劇場を舞台に繰り広げられた、新しい形のライブエンターテインメントの模様をばんちゃんこと私、FM802DJの板東さえかが体験してきました!
大阪のラジオ局、FM802で『FLEEKLOUNGE』(毎週火曜24:00〜27:00放送)、『SATURDAY AMUSIC ISLANDS -MORNING EDITION-』(毎週土曜7:00~12:00放送)のDJを担当。
上映作品は、昨年興行収入30億円を超えるヒットを記録した『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』。30年以上続く長寿テレビアニメ『忍たま乱太郎(以下、忍たま)』の劇場版第3作目が、南座を舞台に3日間限定で上映されました。
南座の正面玄関に登場した描き下ろしの一文字看板
会場に到着すると、南座の正面玄関にはイベントのために描き下ろされたイラストをあしらった一文字看板が登場。特別な演出に出迎えられたファンはグッズとともに記念撮影を楽しみ、作品の世界観ぴったりな着物姿で足を運ぶ人の姿も見られ、熱気を感じました。友人同士はもちろん、親子で参加しているファンも見かけ、作品が幅広い世代に愛されていることがひしひしと伝わってきました。
かく言う私も『忍たま』を観て育ったひとり。乱太郎、きり丸、しんべヱの三人組のバランスには憧れを抱いたし、くの一のユキ、トモミ、シゲには自分や友人の関係を重ねていました。日常のふとしたシーンで、食堂のおばちゃんの「お残しは許しまへんでー!!」という声が脳内再生されることもしばしば。子どもから大人へと成長する時間に寄り添ってくれた作品です。
スクリーンで映画を上映しながら、劇中の音楽をフルオーケストラが演奏
そんな『忍たま』が広く深く描かれた劇場版を、オーケストラの生演奏とともに味わえるのがこのシネマコンサート。スクリーンに上映される映画を観ながら、目の前で繰り広げられるフルオーケストラによる大迫力の生演奏を楽しめる贅沢な鑑賞スタイルで、近年世界的にも人気を集めています。セリフや効果音はそのままに、劇中に流れる音楽を生演奏で再現。映像にぴたりと合わせるためのタイミングや強弱、音色の調整など、演奏家の職人技を五感で味わうことができます。
感情が揺さぶられるオーケストラの生演奏
指揮を務めた佐々木新平 103
演奏を担ったのは、国内外で活躍する演奏家約60人で構成されるグランドフィルハーモニック京都。指揮は、オーケストラを中心に吹奏楽、合唱、オペラ、バレエなど幅広く活動する佐々木新平さんが務めました。
観る者の感情を揺さぶるきり丸
映画の物語は、笑いと学び、成長、仲間との絆といった普段の『忍たま』らしさに加え、シリアスな展開も見どころのひとつ。同作では特にきり丸に焦点が当てられ、テレビシリーズではなかなか見られない一面を見せてくれています。物語の鍵を握る土井先生との信頼関係が胸を熱くさせ、そんな場面に寄り添うオーケストラの生演奏にはさらに感情を揺さぶられました。
そしてなんといっても、おなじみの『忍たま』のテーマ曲「勇気100%」を生演奏で聴けたことは感動ものでした! キャラクターたちの心の機微や奥行きを改めて感じ、『忍たま』の新たな魅力に出会えた劇場版。そして映像と同時進行で音楽の温度が加わっていくフルオーケストラの生演奏。この場でしか味わえない特別な映画体験となりました。
高山みなみと田中真弓による豪華声優陣トークショーも
「忍たま乱太郎」の思いを語る声優の高山みなみ(左)と田中真弓 206
鑑賞後のお楽しみは声優陣によるトークショー。3日間の公演には乱太郎役の高山みなみさん、きり丸役の田中真弓さん、しんべヱ役の一龍斎貞友さん、土井半助役の関俊彦さんが回替わりで出演。私が参加した21日夜の部には、高山みなみさんと、田中真弓さんが登場しました。MCのお笑いコンビ・アメリカザリガニ柳原哲也さんが、シネコンの余韻に包まれながら呼び込むやいなや、おふたりは軽やかなステップを踏んでステージへ。高山さんが「だったら行こう! 土井先生を取り返しに!」、田中さんが「ドケチ忍法! 聞き耳頭巾!!」とそれぞれ劇中のセリフを披露し、会場を大いに沸かせます。
MCアメリカザリガニ柳原哲也(左)と楽しいトークを繰り広げる高山みなみ(右)と田中真弓(中央) 188
南座という特別な空間でのシネコンについて、高山さんは「新鮮でステキ」と笑顔を見せ、田中さんは連続して出演していた昼の部を振り返りながら「ついさっきのことが思い出せない……。君は覚えているか?」と客席に呼びかけ、笑いを誘います。
MCアメリカザリガニ柳原哲也(左)と楽しいトークを繰り広げる高山みなみ(右)と田中真弓(中央)
レコーディングの裏話では、乱太郎たちが在籍する一年は組のキャストのチームワークの良さにも話題が及びました。高山さんが「は組は仲が良いので、一緒に言うセリフは一発でOKが出る」と自信を覗かせると、すかさず「みなみちゃんの指揮がいいんですよ。きり丸としんべヱだけじゃ合わなかった」と田中さん。は組の声優陣10名が息を合わせて収録している様子を再現し。『忍たま』の世界から飛び出してきたかのようなおふたりのやりとりに、終始ファン心をくすぐられました。
乱太郎、しんべヱ
劇場版の好きなシーンについて尋ねられると、高山さんは「きりちゃんが何か隠し事をしているのがすごく辛かったんですよね。乱太郎が心をほぐして聞き出そうとする縁側のシーンが好き」とコメント。田中さんも乱太郎のセリフ「きりちゃん、言ってよ。一人で抱え込まないで……」に言及し「セリフはないんだけど、おでんを食べてるところのあのふたり(乱太郎としんべヱ)の表情がね」と続けます。高山さんは、長い寮生活を共にする仲間だからこそ、「言わなくても分かるよ、っていうシーンが好き」と演じられた目線で見どころを語ってくれました。
きり丸と土井先生
また、物語の重要人物である土井先生についても話題に。田中さんは「セリフがない場面がいいんだよね」と語り、高山さんも「きり丸と土井先生には二人だけの独特の世界があるじゃない? そこには乱太郎でも踏み込めない部分がある」と作品の奥行きを語ります。劇場版では忍者としてのアクションも見どころで、「テレビシリーズではあまり見えない忍者らしい姿がしっかり描かれていて、今まで思ってなかったけど"土井先生カッコいいじゃん"って思いました」(高山)、「アクションすごかったよね」(田中)、「六年生もみんなカッコよかったもんね」(高山)と振り返りました。30年を超える長寿作品に携われていながらも、劇場版だからこそ感じられた新鮮さがあったようです。
立派な忍者として活躍する六年生
トークの最後にはなんと、アンコールでフルオーケストラ版の「勇気100%」が演奏されるというサプライズが! 再編集された映像とともに響く音楽に、高山さんも田中さんも「泣きそう」と感動した様子でした。
アンコールに応え、「勇気100%」を演奏するグランドフィルハーモニック京都
最後に田中さんは「『忍たま乱太郎』がこんなに長く続いて、こんな経験までさせてもらって……まだまだいけるんじゃないかな。私は長生きします!」と会場を沸かせます。高山さんも「素晴らしい演奏と皆さんの笑顔を見られて、本当に“100%勇気”をもらいました。できる限り長く続けていきたいので、これからも応援よろしくお願いします」と呼びかけ、私たちに続編への期待を膨らませてくれました。
「みやこめっせ」で関連グッズも販売
京都市勧業館「みやこめっせ」のグッズ売り場 撮影=SPICE編集部
イベントに合わせて、京都市勧業館「みやこめっせ」では関連グッズの販売も行われました。オーダーシート方式でスムーズに購入でき、ファンはスタンディパネルと記念撮影をするなど、ここでも思い思いに全力で楽しんでいました。
作品への愛や解釈をさらに深めてくれる特別な催しとなった今回のシネマコンサート。京都・南座という歴史ある劇場で生まれた新たなライブ・エンターテインメントに、次回開催への期待も高まります。
取材・文=板東さえか 撮影=福家信哉
(C)尼子騒兵衛/劇場版忍たま乱太郎製作委員会
イベント情報
内容:キャストトークショー付きシネマコンサート
公演日:2026年2月21日(土)、22日(日)、23日(月・祝)
2月21日(土) 14時の部・・・開場13:00/開演14:00、18時の部・・・開場17:00/開演18:00
2月22日(日) 14時の部・・・開場13:00/開演14:00、18時の部・・・開場17:00/開演18:00
2月23日(月・祝) 14時の部・・・開場13:00/開演14:00、18時の部・・・開場17:00/開演18:00
※イベントの開場、開演時間は変更になる可能性がございます。あらかじめご了承ください。
会場:京都 南座(京都市東山区四条大橋東詰)
出演:高山みなみ、田中真弓、一龍斎貞友、関俊彦
2月21日(土)
14時の部・・・田中真弓・一龍斎貞友
18時の部・・・高山みなみ・田中真弓
2月22日(日)
14時の部・・・高山みなみ・一龍斎貞友
18時の部・・・田中真弓・一龍斎貞友
2月23日(月・祝)
14時の部・・・田中真弓・一龍斎貞友・関俊彦
18時の部・・・田中真弓・一龍斎貞友・関俊彦
※各回で登壇キャストは異なります。また、登壇者は予告なく変更する場合がございます。
指揮:佐々木新平
管弦楽:グランドフィルハーモニック京都
編曲・オーケストレーション:海沼みきな、湖東ひとみ、庄司燦
◆イベント公式HP:https://www.shochiku.co.jp/pj/event/nintama-movie-minamiza/
◆公式X
@nintama_eiga
@shochikucollabo
(c)尼子騒兵衛/劇場版忍たま乱太郎製作委員会