武者、猫、妖怪など約200点、6つの顔で魅せる没入型展覧会『浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展』京都で開幕

2026.4.17
ニュース
アート

画像を全て表示(8件)

2026年7月18日(土)~9月23日(水・祝)の期間、京都市京セラ美術館にて開催される『浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展』の展示構成や紹介作品の詳報が発表された。

「本朝水滸伝豪傑八百人一個 天眼礒兵衛 夜叉嵐」天保2年(1831)頃 個人蔵

江戸時代後期に活躍した浮世絵師、歌川国芳(1797~1861)は、「武者絵の国芳」「大の猫好き」「風刺とユーモアに富む絵師」として知られる。一方で、美人画では粋で生気あふれる女性像を、役者絵では個性を捉えた人気役者を、風景画では西洋画の技法を取り入れた斬新な景観表現を手がけるなど、多彩な才能を発揮した。

江戸っ子の感性に応えるエンターテインメント性を追求し、どのジャンルを描いても一級品を生み出したその仕事ぶりは、“浮世絵界のスーパークリエイター”と呼ぶにふさわしい。

■全6幕で迫る‟国芳ワールド”

同展では、「相馬の古内裏」「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」「其まゝ地口猫飼好五十三疋」といった代表作をはじめ、約200点を6つのジャンルに分けて紹介。さまざまに繰り広げられる国芳ワールドはもちろんのこと、当時の人々の暮らしや時代背景にも触れながら、国芳の人物像に迫る。また、イマーシブ(没入型)アート映像でもその多才な表現世界を体感できる。同展は、映画や芝居を見るように、スーパークリエイター・歌川国芳の世界を楽しめる全6幕で構成される。

■第1幕:KUNIYOSHI’s アクション!

「宮本武蔵と巨鯨」弘化4年(1847)頃 個人蔵

文政10年(1827)頃に発表した「通俗水滸伝豪傑百八人之一個(一人)」、その後の「本朝水滸伝豪傑八百人一個」などの連作によって圧倒的な人気を得て、武者絵は国芳の最初にして最大級のヒットジャンルとなった。同展では「宮本武蔵と巨鯨」や「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」など3枚続きの『続絵(つづきえ)』も多数展示。画面いっぱいに広がる映画のような迫力を楽しめる。

■第2幕:KUNIYOSHI’s モンスター!

「相馬の古内裏」弘化2-3年(1845-46)頃 個人蔵

武者絵にも敵役として度々登場する怪物や妖怪は、国芳が好んだ主題の一つ。西洋の解剖図を参考にしたと思われる骸骨など、卓越した描写力が際立つ。また、当時の幕府の政策を批判したとされる「源頼光公舘土蜘作妖怪図」のように、現世の窮屈さをモンスターに託して打ち破ろうとする、江戸っ子・国芳の気概を感じることもできる。

■第3幕:KUNIYOSHI’s ビューティー!

「十賢女扇祇園梶」弘化元-4年(1844-47)頃 個人蔵

国芳の特徴の一つが『オールラウンダー』であること。武者絵にとどまらず、役者絵や風景画も手がけた。国芳の美人画には動作が大きく、健康的かつ爽やかな色気が特徴的な町娘が多く描かれる。染物屋に生まれた背景を反映し、着物の柄にもこだわりが見られる。

■第4幕:KUNIYOSHI’s ハンサム!

「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」弘化元-2年(1844-45)頃 個人蔵

国芳の師匠・豊国の影響を受け、役者絵でも優れた作品を残した。役者の表情や特徴を的確に捉えた描写に加え、「野晒悟助」など、強きをくじき弱きを助ける侠客や男伊達を武者絵で培った筆力を生かし、色気たっぷりに描き出している。

■第5幕:KUNIYOSHI’s ヴィジョン!

「東都名所 佃嶋」天保初期(1831-33)頃 個人蔵

「名所絵」とも呼ばれる風景画は、街道が整備されるようになった江戸時代後期に生まれた比較的新しい浮世絵のジャンル。国芳と同い年で同じ歌川派の広重がこの分野の大成者として知られるのに対し、国芳は独自に西洋画を学んだ成果を存分に発揮し、より写実的な江戸の風景を描いた。

■第6幕:KUNIYOSHI’s アイデア!

「猫の当字 ふぐ」天保末(1841-43)頃 個人蔵

国芳の真骨頂ともいえる戯画。人を集めて人に仕立てたり、猫が集まって文字を作ったりと、様々なバリエーションを展示。洗練された表現でカラフルに生き生きと描写する表現力が際立つ。

はイープラスで販売中。

イベント情報

『浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展』
会 場:京都市京セラ美術館 本館 北回廊1階
会 期:2026年7月18日(土)~9月23日(水・祝)
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休 館 日 :月曜日 ※ただし7月20日(月・祝)、9月21日(月・祝)は開館
料金:一般1,900円(1,700円)、高大生1,400円(1,200円)、小中生700円(500円)
※()は前売・団体料金
主 催:関西テレビ放送、産経新聞社、京都新聞、京都市
企画協力:アートワン
公式サイト:http://www.ktv.jp/event/kuniyoshi/

■前売ペア券 3,000円(税込)(2枚1組での販売。1枚ずつでの使用可)
1,000組(2,000枚)限定販売
販売期間:~予定枚数終了まで。
  • イープラス
  • 歌川国芳
  • 武者、猫、妖怪など約200点、6つの顔で魅せる没入型展覧会『浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展』京都で開幕