世界初演 一人ミュージカル『BLACK BOX』が開幕 大音智海が4歳から83歳までを熱演~ゲネプロオフィシャルレポート・舞台写真が到着
2026年10月28日(水)、浅草九劇にて、日豪友好50周年記念一人ミュージカル『BLACK BOX』が開幕した。
本作は、ブラックボックス(フライトレコーダー)を発明したオーストラリア人科学者デイビッド・ウォーレンの実話をもとにしたミュージカル。主人公デイビッド・ウォーレン役は大音智海と柴原直樹(New Voice Cast)が公演回ごとに務め、演出・翻訳・訳詞は渋谷真紀子が担当する。
このたび開幕に先立ち行われた公開ゲネプロのオフィシャルレポートならびに舞台写真が公開に。ゲネプロでは大音智海が約100分にわたり、発明に情熱を注いだデイビッドの人生を熱演。脚本・作詞・作曲を手がけたPaul Hodgeも来日し、日本語版の世界初演を見届けた。
ミュージカル『BLACK BOX』ゲネプロオフィシャルレポート
10月28日(水)、浅草九劇にて『BLACK BOX』のゲネプロが行われた。ブラックボックス(フライトレコーダー)を発明したオーストラリア人デイビッド・ウォーレンの仕事と家族、人生での紆余曲折を描いた一人ミュージカルだ。
物語はさまざまな発明品第一号が蒐集されているスミソニアン博物館から始まる。そこでブラックボックスの展示に異を唱えるデイビッド・ウォーレン。そこから時代はぐっと遡り、デイビッドの少年時代へ。デイビッドは父親からラジオをプレゼントされ、ベニー・グッドマンを聴こうと耳を傾ける。次第に父親は仕事が忙しくなり、なかなか会えなくなってしまう。そんな矢先、父親は飛行機事故で帰らぬ人に。所在も不明、原因も不明。その辛苦の体験は、デイビッドを航空事故を起こさないための研究・発明へと駆り立ててゆく。しかし発明はなかなか認められず、邁進すればするほど妻を孤独へと追いやることに……。
デイビッド役の大音智海は孤軍奮闘。パフォーマンスはもちろんのこと、小道具の転換、着替え、客席下りと息つく暇がない。それでも大音は4歳から83歳まで、声や佇まいを変化させつつ鮮やかに歌い、演じ切った。とにかくブラックボックスを認めてもらうために無我夢中。炎がメラメラ燃えているような熱血なデイビッドに魅せられた。声の出演となる周りの人物とのやりとりも多く、相手役を想像する余地があるのも楽しいところだ。
音楽は多彩で、ロックンロール、ポップス、バラードなど耳に残る名曲揃い。繊細な「THE ANSWER」にホロリとし、「UNOFFICIALLY」のウィットにクスッとさせられ、ロックンロール調の「PROVE THE BASTARDS WRONG」でノリノリに!「BLACK BOX」の美しいハーモニーは聴く人の心を鷲掴みにすること請け合い。
この作品は単なるブラックボックスの発明物語では終わっていない。ブラックボックスはフライトレコーダーを指すと共に、人の記憶とも重なっている。過去に縛られて生きる人、過去を葬って進む人。明日からの人生に光を与える、そんな約90分を体感できる。
ゲネ直後に脚本・作詞・作曲のPaul Hodgeを直撃!
「とてもよかったです。英語以外の言語での上演を観るのは初めてでしたが、日本語でも十分にエネルギーを感じることができました。もちろん僕は話の内容を知っていますが、自分が話せない日本語でもちゃんとついていけて、とてもワクワクしました。演出もよかったですね。渋谷真紀子さんはいい仕事をしています。デイビッドという大役を大音智海さんが見事に演じ切ってくださったことにも感動しました。本当に観られてよかった!」と興奮冷めやらない様子だった。
取材・文=三浦真紀(演劇ライター) 撮影=友澤綾乃
公演情報
【会場】浅草九劇(東京都台東区浅草2-16-2 浅草九倶楽部2階)
【出演】大音智海/柴原直樹(New Voice Cast)
【Voice Cast】北川理恵、戸井勝海、ひのあらた、今泉りえ、金子大介、千葉一磨
【脚本・作詞・作曲】Paul Hodge
【演出・翻訳・訳詞】渋谷真紀子
【企画・主催】Luna Hana Theatre Company
【
ファーストクラス:14,000円
ビジネスクラス:11,000円
エコノミークラス:9,800円
※全席指定・税込
公式HP:https://www.makikoshibuya.com/blackbox2026