昭和スタイルのキャバレーでプロレス開催! 日高郁人が新たな挑戦に懸ける思いを語る『ご縁の国しまねプロレス』が11/13から団体史上初となる3連戦
団体史上初の3連戦となる『ご縁の国しまねプロレス』の11月13日開幕にあたり、思いを語った日高郁人
ショーンキャプチャーの日高郁人&青木いつ希が、地元島根の活性化を目指して活動を続けているプロレス団体『ご縁の国しまねプロレス』。今回、新たな挑戦に打って出る。
11月13日(金)は大田総合体育館、11月14日(土)は津和野町民体育館、11月15日(日)はキャバレー赤玉(益田市)で、団体史上初となる3連戦を開催。それぞれ意味合いの異なる3大会の開催に至った経緯とは。そして、3連戦の先に見据える2027年の展望とは。ショーンキャプチャー代表の日高に新たな挑戦に懸ける思いを聞いた。
第1戦は11月13日(金)に大田総合体育館で開催
来年の世界遺産登録20周年、石見銀山発見500年の記念イヤーに向けた一歩目を踏み出しておきたい!
――ご縁の国しまねプロレス初の3連戦が11・13大田市、11・14津和野町、11・15キャバレー赤玉(益田市)で開催されます。3連戦に挑戦しようと思ったキッカケは?
日高 私の勢いです、おかしいですよね(苦笑)。シティシリーズになる大田市は、僕がフィニッシュホールドで使っている世界遺産・石見銀山がある場所なんです。以前から大田市で大会を開催したいと思っていたんですが、石見銀山が来年で世界遺産登録から20周年、石見銀山発見から500年という節目を迎えるんです。その記念すべき年に向けて、今年一歩目を踏み出しておきたいなという僕の勢いです。
――縁のある土地でもあるんですね。大田市でのプロレス開催自体は久しぶりになるんですか?
日高 現地のひとに聞いたら、何十年か前に豊田真奈美さんの試合を見たとのことでした。
――豊田さんが所属していた頃の全日本女子プロレスが巡業で来ていたと。
日高 全女全盛期のスターだった豊田さんが島根凱旋となったら凄かったんでしょうね。いまもポスターを持って企業とかに挨拶にお邪魔すると、豊田真奈美という名前が出てくるぐらいですから。豊田さんは最高顧問として3月の益田大会には来場していただいてますけど、豊田さんに毎大会来てもらえるようにがんばりたいですね。大きくなっていかないといけないなと思います。
「地元出身の選手が頑張る姿を見ていただきたい。それが地域貢献になる」
――大田市ではウン十年ぶりになるであろうプロレス興行。どんな試合を見せたいですか?
日高 僕たちはご縁の国しまねプロレスとして島根県のロゴをお借りしています。だからこそ、プロレスはもちろん、大会前には夢授業(=島根県内の学校を訪問しておこなう社会貢献活動および交流授業)で回らせてもらって、夢を持つこと、夢に向かって頑張ることを説かせてもらっています。僕たちプロレスラーは何度倒されても勝利にむかって立ち上がるけど、君たちはこれから挫折をしても夢にむかって頑張る姿と一緒なんだよって。リングの上から子どもたちはもちろん、大人のお客さんにも届けていきたい。地元出身の選手が頑張る姿を見ていただきたい。それが地域貢献になると思っているので。
夢授業で熱弁をふるう青木いつ希
――事前PRなどで現地を回っていると思いますが反響は?
日高 ありますね。初めて行く企業さんでも「日高さんのこと、存じ上げてます」って。ありがたいことに、地元の民放やケーブルテレビが学校に行く様子や大会の模様をニュース枠で取り上げていただけているので。
――楽しみにしているファンも多いのでは?
日高 いつも大会を応援してくれていて、青木いつ希ファンの女の子がいるんです。その子とお父さんが学校側に(ご縁の国しまねプロレスのことを)伝えてくれて、夢授業に行かせてもらったんですけど、そこでまたビックリするご縁があって。
青木と一緒に現地に行ったら、青木が担当の先生に「もしかして、◎◎先生ですか?」って。青木の小学校時代の恩師だったんです。その先生と話をしていたら、青木が「隣のクラスだった××先生はどうしてるんですか?」って聞いたら、「あの先生は松江市の教育委員会にいるんだよ」って。12月に夢授業で松江に行くんですけど、その担当の先生も青木とつながりがあったようです。
――そんなご縁が。
日高 夢授業をさせていただいた時も大田市のぎんざんテレビという局が取材に来てくれて。行く先々で「ぎんざんテレビ見ました」って言ってくださったり。これは言っていいのかわからないんですけど、夢授業をやった時、(会場の)2階の奥のほうに人影が見えたんです。父兄参観がOKだったので、父兄の方かなと思ってたんですけど。
そのあと僕たちの活動をリクエストしてくれたお父さんから連絡があって、実は一時期学校へ通うことが難しくなっていた子が、プロレスラーがくるということで興味を持ってくれて学校に来たらしいんです。離れた場所だったから運動を一緒にはできなかったんですけど、2階から参加してくれて、翌日から登校するようになったみたいで。すごく嬉しいことだなって。
――そういう話を聞くと、やりがいにつながりますね。
日高 ホントに嬉しかったですね。
「島根だからこそ対戦できる、日高vs鈴木で闘っていける」
――そういうなかで開催される大田市大会、対戦カードは?
日高 メインイベントは日高郁人&藤田ミノルvs鈴木みのる&”brother”YASSHIです。
――またしても対角に鈴木選手が。
日高 島根だからこそ対戦できる、日高vs鈴木で闘っていけるという思いがありますから。
――10・4松江大会ではタッグ戦ながら鈴木選手から3カウントを奪いました。
日高 高津川という僕のオリジナルの丸め込みで3カウントは奪いましたが、まだ1対1で倒したわけではないですし、タップを取ったわけでもないので。エンドレスで闘い続けたいなと思ってます。
松江大会ではタッグ戦ながら鈴木みのる(下)から3カウントを奪った日高郁人
――隣には藤田選手がいます。
日高 松江で闘った時はCIMA選手と初めてタッグを組んだんですけど、藤田ミノルという信頼がおけるパートナーと組んで2vs2で鈴木みのると闘うのは初めてです。鈴木みのるは一瞬でペースを変えてしまう力を持っているし、向こうには"brother"YASSHIがという気心の知れたパートナーがいる。お互いいい状態で対戦がしたいですね。
――松江大会で勝利したことで変化した部分はありますか?
日高 プロレスは3秒、肩をつければ勝利をつかめます。ただ、だからといってそれが完全勝利になるわけではないので。完全勝利を狙いたいし、それを狙って闘い続けたいですね。
――大田市のファンは日高さんの完全勝利を期待すると思いますが?
日高 そうですね。来年の石見銀山世界登録20周年に向けて、ご縁の国しまねプロレスと日高郁人が高め合って、その記念べき年を迎えられるように頑張りたいと思います。
フィニッシュ・ホールドは「石見銀山しかない」。技の名には大田市長のお墨付き
――フィニッシュを狙う技は?
日高 石見銀山しかないですよね。石見銀山を使い始めた頃、当時の溝口善兵衛島根県知事に「私が言うのもなんですが、いいですよ」と石見銀山の使用許可をいただいているんですよ。ただ大田市でやる以上、大田市長にも許可をいただかないといけないと思って先日行ってきて、市長に実際に映像を見ていただきました。
楫野弘和大田市長(右)からお墨付きをもらった日高郁人
――さすが行動力ありますね(笑)。
日高 はい(笑)。応接室のモニターに映像を写していただいて「市長、いかがでしょうか?」と。第一声で「これは自分のヒザも痛いんじゃないでしょうか」と言われて、「ニーパットがズレたりすると痛い時もあります」とかお話させていただきました。「市長、これからも私は石見銀山、使ってよろしいでようか?」と聞いたら、「でも、ずっと使ってらっしゃるんですよね?」と。「はい、そうです」と答えたら、「どうぞ使い続けてください」と言っていただきました。
――市長からもお墨付きをいただいたと。
日高 お墨付きをいただいた以上、何十年かぶりの大田市でのプロレスの試合を石見銀山で締めくくります。プロレスにしかないロマンですよね。それを成し遂げたいな。
大田市大会ではシマネリオ・ガールが産声を上げる
――マスクウーマン、シマネリオ・ガールが大田市大会でデビューします。
日高 いままでショーンキャプチャー所属として私と青木とシマネリオの3人でやってきましたが、ショーンキャプチャー所属の女子プロレスラー、シマネリオ・ガールが産声を上げると。(青木と)一騎打ちで闘うか、タッグで組むべきかと考えて、まずタッグで組ませることを決めました。
シネマリオ・ガール
――どんな選手なんでしょうか?
日高 実力者ですね。僕自身が、初代タイガーマスクに憧れてプロレスラーになりましたから。スピーディかつしっかりしたレスリングができる選手、そこに応えてくれる選手だと思っています。シマネリオも島根県でしか試合をしないんですけど、毎回グッズはバカ売れしてます。シマネリオ・ガールも額に島根県章が入っていて、見るからに島根県という選手を地元の子どもが応援してくれたとしたら、それもプロレスならではの地域貢献だと思いますので。
――青木選手のライバルになるんでしょうか?
日高 デビュー戦次第だとは思いますが、ライバルになっていくかもしれないですね。いつか日高郁人&青木いつ希vsシマネリオ&シマネリオ・ガールみたいなカードも組めたらいいなと思ってます。
――岩﨑永遠&阿部史典vs関本大介&宮本裕向という濃いめのカードも組まれましたが?
日高 僕的にはメインでもいいと思うぐらいのカードになったと思います。
岩﨑永遠
――この強力な3選手のなかで岩﨑選手がどんなファイトを見せるかにも期待が集まります。
日高 永遠に勝ってほしいですね。大田市は永遠の地元、江津市の隣なので。僕は鈴木みのると対戦をしていってますけど、永遠は宮本裕向と対戦するなかで、より自分自身をランクアップさせてほしいですね。
今回の3連戦、阿部史典が参戦してくれるんです。プロレス界的にも人気も実力もある選手ですし、僕自身も相席タッグを組んだり、練習も一緒にしたり、すごく信頼のおける選手なんです。そんな阿部とのタッグで、永遠に勝利をつかんでほしいなと思いますね。
津和野町大会では地元出身MMA選手、森本健介がエキシビションマッチ
――大田市大会の翌日14日には津和野町大会が開催されます。どんな町なんでしょうか?
日高 益田市からさらに南にいった町で、山陰の小京都と呼ばれています。源氏巻というあんこを包んだ地元の銘菓が有名で僕も青木も大好きなんですけど、そんな津和野町での『ご縁の国しまねプロレス』は昨年に続く2年連続の開催になります。
去年の試合後、「来年も来てくださいね」というお声をたくさんいただいていて。今回の大会に向けて企業回りをしていると、「今年も応援します」と言って券売のほうで応援してくださるお客様がいたり。ホントにありがたいです。
第2戦は11月14日(土)に津和野町民体育館で開催
――津和野町民体育館という響きからローカルな会場というイメージを抱きますが?
日高 ローカルです(笑)。津和野町大会はタウンシリーズという形になるんですけど、津和野町大会のポスターに出ている吉田くん(※アニメ『秘密結社 鷹の爪』の登場人物で、島根県のPRを担う「しまねSuper大使」)がまだら模様なんです。これはなぜかと言うと、錦鯉のまだらなんです。
――錦鯉…!
日高 はい。殿町通りというところにお堀があって、そこで鯉が泳いだりしてるんです。
――そういう町なんですね(笑)。
日高 そういう町なんです(笑)。あと地元出身のMMAの選手、森本健介選手にエキシビションマッチをやっていただこうと思ってます。去年は普通に来場してくれてたんですけど、試合をしてほしいなと思ってジムにも連絡して。山口県の毛利道場の所属なんですけど、その代表の毛利さんとはZERO1時代にトリオを組んだことがあって。これもご縁だなと思って今回参戦してもらうことになりました。
――日高さん&青木さんは?
日高 僕は青木いつ希とのタッグで大会に臨みたいと思います。
昨年の津和野大会に出場した日高郁人(左)と青木いつ希
――師弟タッグで。
日高 はい。去年の津和野町大会も青木と組んで試合をしたんですが、体調を崩してしまって青木に頼ってしまった試合でした。万全の状態で青木との師弟タッグを見せたいなと。もう一回ミクストタッグをもってこようと思いました。
――リベンジですね。
日高 そうですね。去年が本当に悔しかったので、万全の日高&青木組で津和野町のお客さんを満足させたいと思います。
最終戦は日本に4店舗しかない昭和スタイルのキャバレー赤玉で開催
――3連戦の最終戦、キャバレー赤玉という異色の会場での大会になります。
日高 ダンスホールがあって、周りにボックス席があってっていう昭和スタイルのキャバレーは、日本に4店舗しかないみたいです。
昔、新宿歌舞伎町にクラブハイツという会場があって、電撃ネットワークの南部虎弾さんプロデュースの新宿プロレスというイベントがあったんです。そこでみちのくプロレスとバトラーツがいつも参加していて。そこが赤玉さんよりももっと大きな巨大キャバレーで、ダンスフロアもあり、シャンデリアもありで、そこにリングを組んで。キャバレーの雰囲気とプロレスがマッチしたすごいいい空間だったんです。
最終戦は11月15日(日)に益田市のキャバレー赤玉で開催
――キャバレー赤玉でもそういう大会を見せたいと。どういう経緯で決まったんでしょうか?
日高 5月31日に益田市のお祭りで試合をしたんですが、リングの設置場所が屋外で。雨天の場合どこにリングを組むかという話が実行員会さんから出ていて、その候補にキャバレー赤玉さんも入っていたんです。
そうしたら赤玉さんのほうから「ウチでやるんだったらちゃんと大会としてやったほうがいいのでは?」と言われて。そこで赤玉に初めて行ったんですけど、ダンスホールがあってすごくよくて。すぐに「ここで試合がしたい!」って思ったんです。支配人に話を聞いてもらって、快くOKしていただいて。大人に対してはお酒の提供もありますし、お酒を飲みながら普段とは違う雰囲気の『ご縁の国しまねプロレス』を見ていただきたいなと思っています。
――普段とは違う雰囲気のなかでもしっかり試合で魅せると?
日高 はい。この日のみ、名無しが初参戦します。我々のプロレスでお客様を満足させます。そして、キャバレー赤玉という昭和13年つまり戦前からある益田市の文化遺産を知っていただきたいですし、こういうところがあるんだって。「ここでプロレスやるなら見たいな」でもいいですし、「飲みに行ってみたいな」でもいいと思いますし、多くの人に知ってもらうきっかけになればいいなと思ってます。
――地域貢献の一環ですね。
日高 そうですね。キャバレー赤玉でプロレスを見て、お酒を飲んで、益田市の駅前商店街に繰り出していただけたら、また嬉しいなと思いますね。
「島根県内のライブハウスとか劇場とか、いろんなところを掘り起こして、プロレスを見せていけたら」
――そんな3連戦を経て2027年に向かう形になりますか?
日高 毎年恒例の益田は3月にまたやりたいですし、赤玉大会もそれとは違う位置づけで来年以降もやりたいです。島根県内のライブハウスとか劇場とか、いろんなところを掘り起こして、プロレスを見せていけたらなとも思います。僕も行ったことがない場所がまだまだあると思いますので。
――2026年の大会数は?
日高 お祭りもカウントするなら9大会ですね。10はいきませんでしたが、島根県内で9大会ですから。勢いで決めましたけど、この3連戦を乗り越えたら来年また違う可能性が見えてくると思ってますので、必ずいい形でやり遂げたいなと。来年は石見銀山をバックにとか、(大田市)大森地区の昔ながらの建物でやるとか、“世界遺産プロレス”と銘打てる形でやりたいなと思っているので。失敗できないですし、いい形で3大会終えたいですね。
「いい形で3大会終えたい」と意気込む日高郁人
――最後にファンに向けてメッセージを。
日高 今回3連戦でそれぞれの大会のコンセプトが違うし、お客さんの楽しみ方も違う大会になると思います。声を大にして言いますが、見るなら3つ全部見たほうが良いと思います。
イベント情報
日高郁人 ショーンキャプチャー主催興行
『ご縁の国しまねプロレス』3連戦
日時:11月13日(金)18:30開始
場所:大田総合体育館(島根県)
日時:11月14日(土)18:00開始
場所:津和野町民体育館(島根県)
日時:11月15日(日)15:00開始
場所:キャバレー赤玉(島根県益田市)