こんな日本アーティストがパリで活躍中 【第5回】
パリで活躍中の日本アーティスト
「アクセサリーアーティスト・ヘアメイク 原口朝美」
今回はフランスの蚤の市で見つけた者を、新しいアクセサリーに蘇らせるアクセサリー作家の方のインタビューです。ありそうで、どこにもない、パリ発信のクリエーションを覗かせてもらいました。
――アクセサリーを作り始めたキッカケを教えてください。
原口:私がパリに来たのは、料理人の夫がパリで働くことになったからでした。実は私自身、海外は苦手な方なんですが、予期せず移住したパリで「一体、自分にはなにができるんだろう?」と悩む中、出会ったのが蚤の市でした。もともと日本でヘアーアクセサリーの販売の仕事をしていたこともあり、蚤の市で発見した古いアクセサリーのパーツなどを使って、自分なりにアクセサリーを作り始めたというのが始まりです。今ではウェディングのヘアメイクとしても仕事をしながら、アクセサリーを作っています。
原口さんの作品
原口さんの作品
――どんなテーマでアクセサリーを作っているのですか?
原口:ブランド名は「Câline」と言って、フランス語で「愛でる」という意味です。私の作るアクセサリーはいつも、蚤の市で見つけたヴィンテージの様々なパーツなどを使った作品が多いのですが、そうした古いものを「愛でて欲しい」という思いがあります。
蚤の市で出会うこの世にたった一つしかない美しいパーツを見つけて、自分なりに「これを、こうやったらまた誰かに使ってもらえるようになるんじゃないか?」という 創作意欲が湧いてくるんです。
原口さんの作品
原口さんの作品
――パリで創作をする上で、なにか特別なことはありますか?
原口:まず蚤の市との出会いがパリだからこそだったように思います。蚤の市に行くと「こんなもの、一体だれが買うんだろう?(笑)」というくらい、驚くようなものがたくさん売られていますし、それだけフランスではモノを捨てずに大切にする文化があります。
私は一から何か新しいものを作りだすより、そうした骨董の中から、壊れているものを探し出してリメイクすることにワクワクした気持ちと使命感のようなものを感じるんです。
最近では、蚤の市で見つけたものに限らず、家具職人の知り合いからもらいうけた立派な木目の端材を使って、蝶ネクタイを作ってみたりということもチャレンジしています。
原口さんの作品
アクセサリーブランド「Câline」 HP:http://caline-paris.com/wp/
アクセサリーブランド「Câline」 instagram:https://www.instagram.com/calineasamin/
原口さんのパリ・ウェディングのヘアメイクの依頼はこちらから:www.iris-blanc.com