東京交響楽団ソロ・コンサートマスター 大谷康子が契約期間満了に伴い退団

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クラシック
2016.3.17
東京交響楽団 公式サイトより

東京交響楽団 公式サイトより

東京交響楽団ソロ・コンサートマスターの大谷康子が、2016年3月31日付で契約期間満了に伴い退団することが東京交響楽団の公式サイトで発表された。

大谷は1995年4月、東京交響楽団ソコンサートマスターに就任。2007年4月からはソロ・コンサートマスターとして計21年間活躍した。確かなリーダーシップでオーケストラを率い、歴代コンサートマスターの中で最も長い期間を務め、ソリストとしても東京交響楽団主催公演へ計28回出演した。その功績を称え、楽団としては初の「名誉コンサートマスター」の称号が贈られることとなった。大谷康子は退団後、4月23日の大阪シンフォニーホールでのリサイタルを皮切りに、ソリストとして国内外のオーケストラとの共演や、ソロ・リサイタルが予定されている。

大谷はオフィシャルFacebookで「作曲家による様式の違いなどはこの活動を通して、自然に<引き出し>が増えたように感じています。すばらしい仲間や才能豊かな指揮者からは、私の音楽観が大いに触発されました。そして今、音楽で伝えたいことを、自分自身明確に発信していくことに時間をかけたい!と思うようになりました」と語っている。

デビュー40周年だった昨年はジャズピアニスト山下洋輔との演奏会や、パティシエの鎧塚俊彦と共にスイーツの素晴らしさを語り尽くす、ユニークなリサイタルを行うなど「クラシックに無縁の人に興味を持ってもらおうと、新しいことに挑戦」した年となった。また、今年は歌舞伎の松本幸四郎との共演が決まっているなど、クラシックの魅力を多くの人に伝える活動が続いていく。

なお、東京交響楽団の主催公演への最後の出演は、2016年3月26日(土)第638回定期演奏会、2016年3月27日(日)川崎定期演奏会第54回となっている。26日はすでに完売しているが27日の川崎定期演奏会は若干枚だがが残っている。

イベント情報
東京交響楽団 第638回 定期演奏会/川崎定期演奏会 第54回

■日時:2016年3月26日(土) 18:00開演/2016年3月27日(日) 14:00開演
会場:サントリーホール(26日)/ミューザ川崎シンフォニーホール(27日)
■出演者:
指揮ドミトリー・キタエンコ
ヴァイオリン成田達輝
コンサートマスター大谷康子
管弦楽:東京交響楽団
■曲目:
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニ・オネーギン」~ポロネーズ
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番 ニ短調 作品47
■公式サイト:http://tokyosymphony.jp/​

 

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