渋谷で“世界一おしゃれにお金をかける紳士”の写真展
3月29日~4月10日(日)の期間中、渋谷の西武渋谷店A館で「ザ・サプール ~コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン~」が催される。武器を持たず、着飾ることで平和を願う「世界一おしゃれな紳士たち」の写真展だ。
■ 貴重なな初公開の写真も展示
イベント名の「サプール」とは、コンゴで90年以上継承されるファッション文化を楽しむ人々のこと。おしゃれに生きることを身上とし、「エレガントな装いこそ人生のすべて」という生き方を持ったファッショニスタ集団だ。
サプールが暮らすコンゴでは、1990年代に3度の紛争が起こった。そんな政治的背景を抱え、平均月収3万円の貧困な生活状況の中でも、ファッションを楽しみ、人生を謳歌しているサプール。彼らの粋なマインドと「着飾る日」が日常にある文化と暮らし、アイデンティティを、沖縄在住の写真家・茶野邦雄が撮り下ろした200点以上の写真で紹介する。中には初公開となる作品も多く、写真のほかにもインタビューやダンスシーン、撮影現場の映像なども併せて展示される。
■ アクセサリーや小道具も
写真展は、「サプールであることのルール」を軸にした6つのカテゴリーで構成されており、順を追って彼らを知ることができる。展示には、サプールたちが実際に身に着けているパイプやステッキ、衣装が並ぶ。特別な決まりとテクニックで、色鮮やかで美しくスタイリングされた彼らの姿をよりリアルに感じられる。
■ サプールは街のエンターテイナー
おしゃれに着飾って街を歩く彼らは、市民の憧れの存在。独自のステップで洋服を披露しあうウォーキングや、ポージングを映像で紹介する。
最終入館が20:30までと遅めなので、通勤・通学の帰りに、ぜひ立ち寄ってみては?【東京ウォーカー】