TVアニメ『不機嫌なモノノケ庵』梶裕貴さん、前野智昭さんが体験した“怖ーい”出来事とは……!?
梶裕貴さん、前野智昭さんがコンビ! 相棒としてお互いの印象は?
2016年7月より放送開始予定のTVアニメ『不機嫌なモノノケ庵』ですが、先日メインキャストが発表!芦屋花繪を梶裕貴さん、安倍晴齋を前野智昭さんが演じ、妖怪が潜む現代を舞台に活躍していきます。
そこで今回、メインキャストのお二人にインタビューを実施! 作中では相棒、現場では同期というお二人に、作品の見どころから、過去に経験した不思議な体験まで語っていただきました!
■ 同期として、相棒として演じた2人のメインキャラクターとは
――初めに原作を読んだ率直な感想をお願いします。
芦屋 花繪 役・梶裕貴さん(以下、梶):絵はもちろん、お話も非常に丁寧に作られている作品だと感じました。登場人物に誰一人として悪者がおらず、読んでいて気持ちがとてもほっこりする作品だなと思いました。
安倍 晴齋役・前野智昭さん(以下、前野):本作は妖怪を扱うお話なんですけど、僕がイメージしていたオドロオドロしい妖怪とは異なり、愛嬌のある可愛らしい妖怪達が多く登場しています。シリアスなお話の中にも笑えるシーンが毎回練りこまれており、本当にどなたでも楽しめる作品だなという印象を受けました。
――お二人がキャラクターを演じるにあたって、気を付けた点などはありますか?
梶:本作は、主人公の芦屋がひょんなことから妖怪が見えるようになったことをきっかけに始まります。それはきっと彼がピュアな子だからだと思うので、高校一年生らしく、フレッシュで真っ直ぐな気持ちを持って演じようと心がけています。
そしてそんな彼を中心に物語が展開していくので、ある意味視聴者の皆さんと近い立ち位置でいろんなドラマの中に飛び込んでいける存在なのかなと思います。またモノローグ台詞も多いので、表面的な言葉と心の中の言葉の差を、ご覧頂いてる方にしっかりと伝えられるように意識しながら演じさせていただきました。
前野:安倍はこのビジュアルなのに、芦屋と同い年なんです……彼は僕の半分くらいの年齢なんですけど(笑)。でも高校生ながら、仕事に対しての使命感や責任感を人一倍強く持っていて、妖怪を祓う仕事を第一に考えている人物です。僕も仕事が最優先なので、そういうところは似ているかなと思います(笑)。
また原作が連載中ということもあって、安倍がどうして物怪庵の主になったのか、芦屋がたまに見せる秘めた力の謎など、まだ明確なところは分かっていません。だから、そういった点は想像の範囲内で演じさせていただきました。
――既にアフレコは始まっていますが、現場の雰囲気はいかがでしょう。
梶:基本的に1話完結のエピソードが多く、その度にゲスト妖怪役の役者さんがいらっしゃるので、毎回ちょっとずつ現場の雰囲気は変わりますね。
前野:そのゲストさんが凄い方々ばかりなんです。それこそ僕達が子供の頃にアニメなどで見ていて、憧れていた方々がいらっしゃいます。
梶:そういった大先輩方と共演させていただける喜びも感じつつ、緊張感のある空気の中でお芝居ができて、とても勉強になりました。もちろん先輩方だけではなく、新人の役者さんも多勢いらっしゃるので、キャリアと年齢層のバランスが絶妙に上手く取れている現場だとも思います。
前野:収録がすごいスピーディーです。丁寧かつ早く録っていただけるので、1話から信じられないスピードだと思います。またアフレコ時点での絵が、非常に良い状態で届けてくださるので、キャラクターの動きだったり表情が分かりやすく、とてもお芝居しやすい作品です。あと見学の方々もいらっしゃるので、大先輩と新人の方々に見られる緊張感がまさに中間管理職だなと(笑)。
梶:たしかに(笑)。そういったところも含めて、色々な所に気を配りつつもちゃんとお芝居に集中できていて、先輩後輩含めて、皆で楽しくお話できるような和やかな現場だと思います。
前野:毎回清々しい気持ちで1話が終わるので、ゲストさんも「また出られたらいいね」なんて話をされながらお帰りになるので、それは純粋に嬉しいです。
――アフレコにあたり、原作者や監督から要望などはありましたか?
梶:特に具体的な指示やメッセージはなく、基本的に自由にお芝居させていただいています。第1話のアフレコには原作のワザワキリ先生がいらしてくださっていて「その感じで大丈夫です! 素敵です!」と仰っていただき、ホッとしました。先生ご自身からのそういったお言葉には勇気をいただけますし、やはり励みとなる部分がありますね。
前野:監督とは「そこは原作合わせでいきましょう」とか「そこは原作とは言い回しが変わりますけどこうしましょう」とか、細かいやり取りはありましたけど、大きな指示はありませんでした。安倍に関しては「終始イライラしててください」というご指示を最初の方にいただきました(笑)。
――今回、作中でお二人は相棒として活躍すると思いますが、相棒としてのお互いの印象をお願いします。
梶:僕と前野君は同期なんですが、デビューしてから十数年経って、最近やっと同じ現場になる機会が増えてきたように感じます。かと思えば、急にバディになるような役も多かったりしてとても嬉しいですし、なにより一緒にお芝居が出来て本当に楽しいですね。共に下積み時代を過ごし、悩んで苦しんで……という経験を共有できている分、ある部分において他の人よりお互いのことを分かりあえていると思うので、一緒に現場に居てとても過ごしやすいです。
前野:十年以上の付き合いになるんですが、今でも新人だった頃のネタも言い合ったりして楽しく過ごしています。本作は二人でメインキャラクターを担当させていただくことになり、下積み時代から培った絆をより強く実感しています。お互いに頑張ってこれて良かったな、という感じですね。
――妖怪が登場する作品にちなんで、お二人が過去に経験したことのある怖かった出来事、不思議な出来事などを教えてください。
梶:僕にそういった力がないからか、思い当たる経験はありませんね……(笑)。強いて言えば、中学生の頃肝試しをすることになったのですが、いざ始めようとしたら、遠くからすさまじいエンジン音を鳴らしたバイク集団の皆さんが来まして、友達全員身の危険を感じ、結局何もせずに帰った…という思い出があります。つまるところ、一番怖いのは人間なんじゃないかな…と (笑)。
前野:僕は車に乗るのが好きなんですけど、近所に野良猫が何匹か居て、必ず僕の車のボンネットに乗るんです。しかも、他の車には興味を示さないんです。
梶:妖怪?(笑)。
前野:妖怪じゃないよ!(笑) でも、何故僕の車が良いのかなと疑問を持っています。足跡付いちゃうからやめてほしいんですよね(笑)。
――ちなみに、漫画の絵に声をあてるモーションコミックが配信されますが、漫画を読んでアフレコしてみていかがでしたか?
梶:最近、漫画のコマ割りに合わせてお芝居するメディアも増えてきましたが、今回はアニメのアフレコをしてから漫画に声をあてるという珍しい流れの収録でした。その分、既に役が固まっていたこともあり演じやすかったです。第1話のストーリーを懐かしみつつ、また新鮮な気持ちで演じさせていただきました。
前野:アフレコでは原作の拡大コピーを台本として使わせていただいて、各キャラクターのセリフに読む順番が書いてあるんです。そういった台本でアフレコするのは初めてだったんですが、非常に分かりやすかったです。でも僕の記憶が正しければ、セリフの番号が飛んでいる箇所がありましてね……(笑)。
梶:中々見られない安倍さん……前野くんの動揺が見られましたが、当然そこは収録されていないのであしからず(笑)。
前野:そういったトラブルもありましたが、楽しく演じさせていただきました!
――第1話にはモジャモジャと呼ばれる可愛らしい妖怪が芦屋に取り憑きますが、もしお二人が芦屋のように妖怪が見えるようになったらどうしましょう?
梶:キービジュアルから分かる通り、たくさんの妖怪が登場しますが、みんな本当に良い奴なんですよ。ただ見た目だけだと怖い妖怪も結構いるので、いざ見えるようになったらやっぱり嫌かなと…(笑)。なので、もしモジャと出会って取り憑かれるようになった場合は、ぜひ安倍さんとセットでお願いしたいです(笑)。
前野:モジャモジャは最初、芦屋の生気を全部吸うくらいの勢いがありましたけどね(笑)。可愛らしいマスコットタイプの妖怪なら見たいですけど、基本的にはあんまり見たくないですね(笑)
――そんなモーションコミックも踏まえつつ、アニメで注目して視聴してほしいというポイントをお願いします。
梶:心温まるお話ばかりですし、基本的に1話完結のエピソードが多いので、どなたでもご覧いただきやすい作品なのかなと思います。またゲスト妖怪役で出演される先輩方のお芝居が本当に素敵なので、そういった点も楽しみにしていただければと思います。まだまだ謎の多い作品でもあるので、1話ずつ先の展開を予想しつつ、原作含めて楽しくご覧いただければなと思います。よろしくお願いします。
前野:笑いあり、涙あり、そして見終わった後にはほっこりする作品です。またゲストには豪華な方々が出演して、各キャラクターに命を吹き込んでくださるので、その点も注目していただきたいです。それと安倍の過去だったり、芦屋の秘めた力、物怪庵の空間の秘密など、明かされていない部分がたくさんあるので、原作はもちろんアニメーション共々注目していただけたらと思います。
■ 作品情報
【あらすじ】
「妖怪祓い」とは、本来すむべき「隠世(かくりよ)」から、何らかの事情で「現世(うつしよ)」に留まる妖怪たちを「隠世」へと送り届ける仕事である。ある日、妖怪にとり憑かれた高校生・芦屋花繒(あしやはなえ)は、偶然、見かけた連絡先を頼りに、妖怪祓いの店「物怪庵(もののけあん)」を訪れる。そこにいたのは不機嫌そうな主・安倍晴齋(あべのはるいつき)だった。
わけあって、そのまま芦屋は物怪庵の奉公人(アルバイト)として働くことに……。安倍と芦屋の妖怪祓いコンビと妖怪たちの物語が幕を開ける。
【放送情報】
2016年7月スタート予定
【キャスト】
芦屋花繪:梶裕貴
安倍晴齋:前野智昭
【単行本情報】
ガンガンコミックスONLINE『不機嫌なモノノケ庵』
(著:ワザワキリ)1~5巻発売中
>>TVアニメ『不機嫌なモノノケ庵』公式ホームページ
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(C) ワザワキリ/スクウェアエニックス・「不機嫌なモノノケ庵」製作委員会