Equalツアー初日 結成を発表して1年――苦悩の果てに辿り着いた現在

レポート
2016.4.13
Equal

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Equal LIVE TOUR 2016 -REASON-
2016.4.10 渋谷CLUB QUATTRO

インターネットを中心に活動していたりょーくんが、RYOTAと名を改め、ボカロP・164と結成したロックユニット・Equalが、1stフルアルバム『REASON』をついに完成させた。始動から丸1年、ここまで経験してきたすべてを詰め込んだ本作をもって、2人は東名阪ツアー『Equal LIVE TOUR 2016 -REASON-』を開催。その初日公演が、4月10日(日)、渋谷CLUB QUATTROにて行なわれた。

ALL OFF

ALL OFF

But by Fall

But by Fall

ALL OFF、But by Fall、ROOKiEZ is PUNK’D、SABOTENという猛者達による熱演に次ぐ熱演で盛り上がった会場に、まずは164とサポートメンバーの2人がステージに登場。そして、164が情感たっぷりにギターを奏でているところに、RYOTAが姿を表わし、1曲目から凄まじい勢いで突き進んで行った。残りの公演が控えているため、セットリストの詳細は伏せさせていただくが、これまで培ってきたものを完全燃焼させるように、アルバム『REASON』に収録されたアッパーな楽曲達を矢継ぎ早に繰り出していく。

ROOKiEZ is PUNK’D

ROOKiEZ is PUNK’D

SABOTEN

SABOTEN

その勢いは中盤になればなるほど熱を帯びていき、熾烈なものへとなっていった。RYOTAは感情を爆発させるように何度も激しく咆哮し、164はときにステージ最前線まで飛び出してギターをかき鳴らしながら、ノーマイクながらも口を大きく開けて歌っている。また、『REASON』から披露された「ignorance」では、フロアにサークルモッシュが発生。ステージもフロアも一体となってライヴは進んで行った。そんな中、RYOTAがフロアに向かってゆっくりと話しはじめた。

Equal・RYOTA

Equal・RYOTA

RYOTA「ライヴハウスでみんなとシェアしたいことっていっぱいあって。もちろん、楽しい部分をシェアしたい人達もたくさんいると思うんだけど、でも俺は──やっぱり人間って、変化とか迷いの中で生きていると思うんですよ。もちろん俺らも変化の中にいて、今も迷ったりすることもあるし、最初から最後までずっと同じ気持ちで、同じ目線で歩いて行ける人ってすげえ少ないんじゃないかなって。ずっと最初からそうやってこれている人もいると思うけど、不器用な人間もいっぱいいるから」

言葉をひとつひとつ大切にしながら、RYOTAは急ぐことなく話を続ける。

RYOTA「そういう迷いとか変化の中でも、選択しなきゃいけない場面があって。これを選んでよかったのか、このまま進んでいいのか、もしもあのとき、これを選んでいなかったらどうなっていたのか。こうやって音楽をして暮らしていると、そんなことをよく思います。そうやってもがいたり、苦しんでいる部分も、俺はみんなと共有したいと思っているんだけど……シェアしてくれますか? 今自分が抱えている痛みとか、悩みとか、不安なこととか、しっかりここに置いて行こうぜ!」

Equal・164

Equal・164

Equalとして始動してから、彼らは苦悩の中にいた。新たなフィールドで戦うためにも、まずはそこに順応しなければならないとひらすら模索し続けてきていたが、なかなか思うような結果を得ることができなかった。そのことは以前行なったインタビューでも話してくれていたし、アルバムにはそんな葛藤や、そこに対して何もできない虚無感が綴られている楽曲も存在する。しかし、それでも彼らは愚直にライヴを重ねていくことで、自分達がEqualである意味や、歌う理由に気付き、それを汲み取ることができた。苦難の果てに完成した作品を「血も汗も涙も詰め込んだ」なんて形容したりもするが、『REASON』は大袈裟な話でなく、まさにそんな作品である。

Equal・RYOTA

Equal・RYOTA

そして、そこに閉じ込めた様々な感情を「共有したい」とRYOTAはMCで話していた。Equalの音楽はライヴでこそ威力を発揮するものが多く、オーディエンスを高揚させる力がある。ただそれだけでなく、絶望や虚無を味わったからこそ見える景色や、その中にわずかながらも存在する希望や、自分達を愛してくれるオーディエンス達と共に歩んで行こうとする意志を歌った音楽でもあるのだ。そんなたくさんの想いを、この1年で鍛え上げられたパフォーマンスでもって堂々と高鳴らしている姿は、とにかくエモーショナルだった。

Equal・164

Equal・164

RYOTA「今日は、先輩達が繋いできてくれたたすきを、まだまだ未熟な俺達が受け取って、こうやってみんなと楽しい時間を共有できて本当に幸せでした! 初日が渋谷で本当によかった!」

最後に再びオーディエンスのシンガロングが会場に響き渡り、約60分に及ぶステージが終了。残りの公演へ幸先のいい走り出しをみせた。残りの公演は、4月16日(土)に名古屋CLUB QUATTROにて、翌日17日(日)に梅田CLUB QUATTROにて開催。また、両日ともにAnother Story、THE MUSMUSの2組が出演することになっている。Equalがこの1年間で築き上げ、辿り着いた今を是非全身で味わってみてほしい。

撮影=Viola Kam (V'z Twinkle)  レポート・文=山口哲生

Equal

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>>Equalインタビュー記事はコチラ

ライヴ情報
Equal LIVE TOUR 2016 -REASON-

4月10日(日) ※公演終了
渋谷CLUB QUATTRO
16:30 / 17:00
[出演]Equal w/ ALL OFF / But by Fall / ROOKiEZ is PUNK’D / SABOTEN

4月16日(土)
名古屋CLUB QUATTRO
16:30 / 17:00
[出演]Equal w/ Another Story / THE MUSMUS

4月17日(日)
梅田CLUB QUATTRO
16:30 / 17:00
[出演]Equal w/ Another Story / THE MUSMUS

 

 

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