舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺 ゲネプロ速報、キャスト陣からコメントも

レポート
2016.5.3
©舞台『刀剣乱舞』製作委員会

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原作のオンラインゲームが刀剣ブームを巻き起こした『刀剣乱舞』の舞台版が、ついに初日を迎えた。本日5月3日幕を開け、14日まで東京、17〜20日まで大阪と駆け抜ける。初回直前に行われたゲネプロもマスコミ・関係者で満席で、期待値の高さを反映していた。その熱演の模様を、速報でお届けしたい!

原作には数多の刀剣男士が登場するが、今舞台ではタイトルどおり、「本能寺」に関わる刀剣男士にスポットが当たる。時は西暦2205年。三日月宗近(鈴木拡樹)をはじめとした12振りが、歴史改変を目論む「歴史修正主義者」と対峙し、歴史を守るために戦う雄姿を描く。

まず目を奪われるのは、太刀、脇差、短剣など、各キャラクター性に合わせた華麗な殺陣。しかしそれが、単なるアクションにとどまらないのが、本作の魅力。モノでありながら人の心を持つ刀剣男士は、戦いながらも時に悲哀を抱え、時に仲間同士でぶつかってしまう。戦いのなかにそれぞれの苦悩や葛藤が描きこまれ、絡み合っていく構成に、惹きこまれていく。

©舞台『刀剣乱舞』製作委員会

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たとえば、「写し」として生み出され、出自に自信が持てないまま「近侍」(部隊長)に任命され、皆をまとめることとなった山姥切国広(荒牧慶彦)。前任の近侍である三日月宗近に見守られつつも、自らのコンプレックスを克服できずにいた。そんななか、同じく「ダメ刀」と自嘲する新入り・不動行光(椎名鯛造)の世話係を命じられたことが、山姥切国広を変えるきっかけとなる。どこか自分と似た不動行光に苛立ちつつも、彼と接することで成長していき……。

そんな山姥切国広を見守る三日月宗近は、あたたかく達観したまなざし、優しく癒される声音、包み込むような愛情あふれる態度が印象的。演じる鈴木拡樹と言えば、『弱虫ペダル』の荒北靖友役のイメージが強いが、荒北とは好対照の穏やかな空気感を見事に表現している。特に、三日月宗近が山姥切国広に、「刀剣は人の心を運ぶよすが」と伝えるシーンは、『刀剣乱舞』という作品自体の核を突いているように感じた。

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また、一期一振(廣瀬大介)と鯰尾藤四郎(杉江大志)や、左文字兄弟など、同じ刀鍛冶から生まれた兄弟関係も注目どころ。弟の小夜左文字(納谷 健)が、兄の江雪左文字(輝馬)をかばって負傷するシーンなど、深い“兄弟愛”を感じた。自らを「かごの鳥」と称する宗三左文字(佐々木喜英)と、彼の背中を守る薬研藤四郎(北村 諒)など、友情関係も繊細に描かれている。全身から沸き立つ宗三左文字の色気も、「美しい」の一言!

また、かつての主たちとの思い出を抱えて生きる刀剣男士は、宗三左文字いわく「自分を取り巻く物語にとらわれてしまう」。その主への思いの違いが、あつれきを生むことに。同じ織田信長を主君とした宗三左文字、薬研藤四郎、不動行光、へし切長谷部(和田雅成)の4振りも、信長への思いはそれぞれ異なる。今も信長を大切に思う不動行光に対し、信長に捨てられた経緯のあるへし切長谷部は、信長に否定的。ふたりの対立を宗三左文字や薬研藤四郎が諫めるが、溝は深まるばかりで……。

そんななか、主から全員に指令が下る。舞台は、「本能寺」。本能寺の変を止め、歴史を変えようと過去を攻撃する敵から、歴史を守れとの指令。だが、指令通りに歴史を守れば、かつての主・織田信長はそのまま死んでしまう。逆に、指令を破れば、失ってしまった大切な人を再び守ることができる。歴史を守るか、大切な人を守るか。究極の選択肢を前に、刀剣男士たちが出した答えとは……!? 哀しくも衝撃の展開が待ち受ける。

©舞台『刀剣乱舞』製作委員会

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注目の劇作家・末満健一による脚本・演出も華々しく、飽きることなく2時間が過ぎた。視線、佇まい、声にいたるまで原作に忠実な役者陣からは、作品やキャラクターへの愛、そして役者魂が感じられ、原作ファンも納得できることと思う。ゲネプロ後のキャスト陣からも、作品への熱い意気込みが飛び出した。

三日月宗近役・鈴木拡樹:本日から、舞台版『刀剣乱舞』がスタートします。元をたどればパソコンゲームに始まり、アプリ版、ミュージカル版、アニメ化の発表もありました。そのなかで舞台版は、また一つ新たなコンテンツとして、皆様を楽しませられるよう頑張ってまいりますので、最後まで応援の程、よろしくお願いします。

山姥切国広役・荒牧慶彦:12振りの魅力ある刀剣男士が織りなす舞台『刀剣乱舞』の世界観を、たくさんの方々に愛していただきたいと思っています。どうぞ最後まで応援の程、よろしくお願いします。

宗三左文字役・佐々木喜英:舞台『刀剣乱舞』が決まってから、ゲームをずっとやりこんできました。舞台上でも宗三左文字として精一杯やりたいと思いますので、よろしくお願いします。

江雪左文字役・輝馬:今日ゲネプロを終えて、本当にたくさんの発見がありました。これを糧にして、皆さんに楽しんでいただけるようがんばりますので、よろしくお願いします。

小夜左文字役・納谷 健:僕自身、こういう2.5次元の大きな舞台は初めてです。尊敬するキャストの皆さんと、『刀剣乱舞』の世界を盛り上げていけるようがんばりたいと思います。

薬研藤四郎役・北村 諒:薬研藤四郎として、戦場を駆け抜け、大将の皆さんに楽しんでいただき、期待に応えられるような舞台にしたいと思います。

へし切長谷部役・和田雅成:最良の結果を主にお届けできるよう、しっかり務めてまいります。

不動行光役・椎名鯛造:とても人気のある作品なので、舞台でも『刀剣乱舞』という作品の可能性を感じていただき、今後も続いていく作品にしたいなと思います。

一期一振役・廣瀬大介:12振り12色のアクション、ぜひ最後まで見ていただけたら、伝わるものがあるんじゃないかと思います。最後まで楽しんでください。

鯰尾藤四郎役・杉江大志:たくさんのスタッフの皆さんが最後までこだわって作り上げてきた作品です。その思いをしっかり背負って、素晴らしい作品にできるようがんばります。

燭台切光忠役・東 啓介:僕自身は剣殺陣をするのが初めてですが、燭台切光忠としてカッコよくキメていきたいと思います。そして12振り全員が、怪我なく千秋楽を終えられるよう祈ってがんばってまいります。

鶴丸国永役・染谷俊之:楽しみにしてくださってる皆さんに“驚きの結果”をもたらせられるよう、劇場で精いっぱい刀剣男士として生き抜いていきたいと思います。

三日月宗近役・鈴木拡樹:今回の顔合わせで、「戦ってください」という強い言葉をいただきました。我々一同、すべての物事において、戦い続けてきました。ご観劇いただく皆様に、最高に楽しんでいただけるステージを届けたいと思いますので、次を目指す思いもありますが、止まらぬよう戦い続け、この作品を終えたいと思います。よろしくお願いします!

撮影=原地達浩  文=荒川陽子

©舞台『刀剣乱舞』製作委員会

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舞台情報
舞台『刀剣乱舞』​

■原案: 「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMMゲームズ/Nitroplus)
■脚本・演出: 末満健一
■音楽:manzo テルジヨシザワ

■出演: 三日月宗近:鈴木拡樹 山姥切国広:荒牧慶彦/宗三左文字:佐々木喜英 江雪左文字:輝馬
小夜左文字:納谷健/薬研藤四郎:北村諒 へし切長谷部:和田雅成 不動行光:椎名鯛造/
一期一振:廣瀬大介 鯰尾藤四郎:杉江大志 燭台切光忠:東啓介/鶴丸国永:染谷俊之/
森蘭丸:丸目聖人 明智光秀:窪寺昭/
アンサンブル:小笠原慶顕 釣本南 並木鉄平 福島悠介 外村泰誠 三上竜平 柳沢卓 山下潤 山田諒
結城伽寿也 吉田邑樹 渡辺寛久郎

■日程: 【東京】シアター1010/2016年5月3日(火・祝)~14日(土)
           【大阪】大阪メルパルクホール/2016年5月17日(火)~20日(金)

■公式サイト:http://www.marv.jp/special/toukenranbu/​
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