名古屋フィルハーモニー交響楽団 定期演奏会に浜松国際優勝者が登場

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2016.6.16
指揮/高関健(左)ピアノ/アレクサンデル・ガジェヴ(右)

指揮/高関健(左)ピアノ/アレクサンデル・ガジェヴ(右)


2016年に創立50周年を迎えた名古屋フィルハーモニー交響楽団。4月に小泉和裕が音楽監督に就任し、就任披露公演では得意のR.シュトラウス 「家庭交響曲 作品53」などを演奏して話題となった。そんな名フィルの6月の定期演奏会は、昨年の浜松国際ピアノコンクールで優勝したアレクサンデル・ガジェヴが登場。

前半はモーツァルトのオペラ「魔笛」から序曲と、「ピアノ協奏曲 第27番」。2曲ともモーツァルトの晩年の作品で、いずれも人気の高い作品だ。ガジェヴと今回指揮をする高関健は、浜松国際の本選で共演している。高関はコンクール時にインタビューで「リハーサルのとき、彼の中で組み立ててある考えをたくさん伝えてくれるのですが、本番はとにかく即興的でした。その場でどんどん変わっていくおもしろさがありました」とガジェヴについて語っている。瞬間芸術とも言われる音楽の醍醐味を今回のモーツァルトでも存分に味わうことができるだろう。

後半はラヴェルの「ラ・ヴァルス」とバレエ「ダフニスとクロエ」第1組曲,第2組曲。ラヴェルはかねてより、ヨハン・シュトラウス2世へのオマージュとして交響詩風のウィンナ・ワルツを書くという構想を考えていた。しかし、第一次世界大戦中に健康を害し、1917年1月には母の死というショックに見舞われるなど、およそ3年間、新作が生まれなかった。そんな中、ラヴェルは今回演奏する「ラ・ヴァルス」から再び創作に取り組むようになっていった。「ダフニスとクロエ」はもともとバレエ音楽の作曲依頼にこたえるために作ったが、バレエ的でないなどの理由からバレエ音楽として使われることはなかった。しかし、ラヴェルは自伝においてこのバレエ音楽を3部からなる舞踏交響曲と形容し、現在は「ボレロ」「スペイン狂詩曲」と並んでラヴェルの管弦楽曲の主要なレパートリーとされている。

今回はモーツァルトとモーツァルトの影響を強くうけたというラヴェルの名曲を一度に聴ける充実したプログラムだ。なお、ピアノはガジェヴがコンクールでも使ったカワイのフルコンサートピアノSK-EXが特別に用意される。

公演情報
名古屋フィルハーモニー交響楽団第436回定期演奏会​

◆日時:2016年6月17日 (金) 18:45 / 18 (土) 16:00
◆会場:愛知県芸術劇場コンサートホール
◆出演者:指揮/高関健  ピアノ/アレクサンデル・ガジェヴ 管弦楽/名古屋フィルハーモニー交響楽団
◆曲目:
モーツァルト/歌劇『魔笛』 K.620 序曲
モーツァルト/ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K.595
ラヴェル/ラ・ヴァルス
ラヴェル/バレエ『ダフニスとクロエ』第1組曲,第2組曲
◆料金:S¥6,200 A¥5,100 B¥4,100 C¥3,100 D¥2,100 Y¥1,000(24歳以下・当日券のみ)
◆公式サイト:http://www.nagoya-phil.or.jp/​
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