ボードゲームに恋して~ ROUND:5

コラム
アニメ/ゲーム
2015.8.11
 (c)Dear Spiele

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「ボードゲームショップは中央・総武線に集中している!?」
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中央・総武線ゲームフェスタ

関東のボードゲーマーの方ならなんとなくピンとくるかもしれません。
東京のボードゲームショップは、西は立川から東は秋葉原まで、狙ったわけではないとは思いますが、なんとな~くJRの中央・総武線沿線に集中しています。

そんなボードゲームショップを一堂に集めたイベントが、8月9日(日)にJR三鷹駅から徒歩7分、三鷹産業プラザにて開催された「中央・総武線ゲームフェスタ」です。この割り切り具合、なんという潔いタイトルでしょう(笑)

猛暑もひと段落して、少し落ち着いた暑さのなか実施されたボードゲームショップによる祭典!とり急ぎ、どういった雰囲気のイベントだったかレポートしたいと思います。

 

>>主催は今年5周年を迎えるテンデイズゲームズ

イベントの発起人は、今年5周年の節目を迎える三鷹のボードゲームショップ「テンデイズゲームズ」のタナカマ店長こと田中誠氏。テンデイズゲームズは、少しコアなファンが喜びそうな作品を日本語にローカライズしているディストリビューターでもあり、ドイツの他にもポーランドを中心に強いネットワークを持つショップです。

今回のイベントは、テンデイズゲームズの5周年イベントという側面もあり、タナカマ店長の声掛けにより他のショップが集う形で行われました。

主催となるテンデイズゲームズのタナカマご夫妻  (c)Dear Spiele

主催となるテンデイズゲームズのタナカマご夫妻  (c)Dear Spiele

テンデイズゲームズの目玉は、この日より販売となった「メキシカ」。
メキシカは2002年に発売された超人気タイトルですが、絶版となっており、昨今は入手自体が困難になっていました。この度、内容物を一新し再販され、テンデイズゲームズの取り扱いとなっています。一新された内容物も非常に凝った作りになっており、旧版を持っている私も思わず欲しくなる出来!ぐぬぬ......

 

>>目玉は「巨大キャプテンリノ」!

JR高円寺駅そばに店舗を構えるすごろくやも、もちろん出店。

すごろくやは、HABAのゲームを中心に展開  (c)Dear Spiele

すごろくやは、HABAのゲームを中心に展開  (c)Dear Spiele

「ファラ・オー・オー!」や「お宝つめホーダイ」といったHABA社のゲームを中心に展開していましたが、なんと言っても目を惹いたのは「巨大キャプテンリノ」!

噂の巨大キャプテンリノも販売されていました  (c)Dear Spiele

噂の巨大キャプテンリノも販売されていました  (c)Dear Spiele

デモプレイも行われており、高く積み上げられた際には周囲から歓声と拍手が巻き起こるほど盛り上がっていました。通常サイズの「キャプテンリノ」も、盛り上がりは鉄板でしたが、巨大キャプテンリノはサイズも盛り上がりもワンランク上という印象です。

……プレイする場所確保が難しいのがやや難点ではありますが(笑)

試遊卓では、巨大キャプテンリノで歓声が沸き起こる場面も  (c)Dear Spiele

試遊卓では、巨大キャプテンリノで歓声が沸き起こる場面も  (c)Dear Spiele

 

>>エッセン発のグッズなども

JR水道橋駅を最寄りとするメビウスゲームズも、もちろん参加しています。

「エルグランデ ビッグボックス」などの最新のゲームはもちろん、ドイツ町娘風の衣装に身を包んだメビウスママさんが、ドイツのエッセンで購入したボードゲームモチーフのアクセサリなどの販売もしていました。

メビウスゲームズも新作ゲームやエッセンで買ってきたグッズを販売  (c)Dear Spiele

メビウスゲームズも新作ゲームやエッセンで買ってきたグッズを販売  (c)Dear Spiele

本場ドイツで最大のボードゲームイベント「エッセンフェア」に行くと、ボードゲームのみならず、ボードゲームに関連したデザインのTシャツや食器なども売っています。ゲーム自体はかなり日本に入ってくるようになりましたが、こういった小物類は正にここでしか買えない(@日本)のではないでしょうか。なかなか希少です。

 

>>曼荼羅一押しニューゲームズオーダー

JR立川駅近くに店舗を構えるニューゲームズオーダーの一押しは、この日に初出しとなったゲーム「曼荼羅」。

少し前にかなり話題になった「枯山水」というボードゲームをご存知の方もいるかと思いますが、「枯山水」は、ニューゲームズオーダーとテンデイズゲームズが主催する「東京ドイツゲーム賞」の最優秀賞受賞作品で、今回ニューゲームズオーダーより発売された「曼荼羅」は、同賞にて「ニューゲームズオーダー特別賞」を受賞した作品となります。

ニューゲームズオーダーのブースではこの日発売の「曼荼羅」をプッシュ  (c)Dear Spiele

ニューゲームズオーダーのブースではこの日発売の「曼荼羅」をプッシュ  (c)Dear Spiele

紙のボードの代わりに布で盤面を構成する変わり種で、アートワークは枯山水と同じ「ママダ・ユースケ氏」を起用。「枯山水」に負けず劣らず雰囲気を持った作品になっており、ヒット作の再来を予感させますが、ニューゲームズオーダーの吉田氏曰く「かなりヘビーゲームなので、枯山水のような盛り上がり方はしなさそう」とのこと。

それはそれで、ボードゲームにどっぷりハマってしまっている私にとっては大好物です(笑)

 

>>おでこで操るアクションゲーム

JR新宿駅とJR秋葉原駅に店舗を構えるイエローサブマリンはカードゲームには欠かせない「カードスリーブ」の販売や、おでこでクレーンを操ってブロックを積みあがるアクションゲーム「リフトイット!」などを販売。

カードスリーブなども扱っていたイエローサブマリンブース  (c)Dear Spiele

カードスリーブなども扱っていたイエローサブマリンブース  (c)Dear Spiele

「リフトイット!」は昨年のエッセンフェアで発表されたゲームで、その見た目のインパクトから、デモプレイ卓も非常に盛り上がっていました。

もちろん、エッセンフェアの会場でも非常に目立っており、事前の注目度は高くなかったものの、当日のブースには人だかりが出来ていたタイトルです。

ドイツのエッセンフェアにて、リフトイット!のデモプレイ卓の様子  (c)Dear Spiele

ドイツのエッセンフェアにて、リフトイット!のデモプレイ卓の様子  (c)Dear Spiele

魅せるプレイで盛り上がれる良作ですよ!

 

>>ホビージャパンは大賞作が平積み

ショップこそ構えていませんが、新宿に本社を持つホビージャパンも今回のイベントに参加されていました。ボードゲームの輸入やローカライズを数多く手がける同社は、イベントに欠かせない重要なポジションです。

最近品薄になっていたドイツ年間ゲーム大賞をとったコルトエキスプレスも販売されていました 

最近品薄になっていたドイツ年間ゲーム大賞をとったコルトエキスプレスも販売されていました 

並んでいるゲームも、昨年のドイツ年間ゲーム大賞を受賞した「キャメルアップ」の日本語版や、今年の同賞を受賞した「コルト・エキスプレス」など豪華。特に、コルト・エキスプレスは、7月に大賞を受賞した「受賞ホヤホヤ」の作品で、受賞後は品薄になっていたため探していた方も多かったのでは?

また、面白い商品として「宝石の煌き」というゲームを快適に遊ぶためのプレイマットも販売していました。
これは買い!

 

>>8日発売の新作とカナイ氏推し

JR秋葉原駅と東京メトロ末広町駅の間に位置するロール&ロールステーションは、「ラブレター」や「シークレットムーン」といった、最近海外でも評価の高い日本人ゲームデザイナー「カナイセイジ氏」の作品を中心に、母体であるアークライト社製のゲームを展開。

8日に発売になったばかりの「ノイシュヴァンシュタイン城」ホットなラインナップ  (c)Dear Spiele

8日に発売になったばかりの「ノイシュヴァンシュタイン城」ホットなラインナップ  (c)Dear Spiele

8月8日に発売となったばかりの「ノイシュヴァンシュタイン城」の日本語版も非常に旬で、惹きのあるタイトルを揃えている印象でした。

 

>>そして買ってしまった......

これだけ物販が充実していれば、そりゃあ買ってしまうわけで(笑)
私の戦利品は3つ。かなり厳選して欲しいものを我慢して、歯がボロボロになりそうなくらい歯を食いしばって我慢して、そして我慢して......その結果が以下の3つです。

イベントの戦利品はこちら (c)Dear Spiele

イベントの戦利品はこちら (c)Dear Spiele

購入品は「曼荼羅」「ボードゲームギークカードゲーム」「宝石の煌きプレイマット」
他のゲームは再会に期待して撤退です。南無三。

ショップが中心となって実施されたイベントということもあり、物販の充実はもちろん、各店舗インストラクターを用意するなどゲームのデモプレイにも力を入れていて、より多くの方にゲームを楽しむ&知ってもらおうという意欲が感じられるイベントになっていました。

会場はデモプレイや販売ブースで賑わっていた  (c)Dear Spiele

会場はデモプレイや販売ブースで賑わっていた  (c)Dear Spiele

デモプレイに参加すると「スタンプ」がもらえたりして、スタンプが溜まると豪華景品が当たる(かもしれない)抽選にも参加できるので、主催側の思惑通り(?)結構みなさんデモプレイを渡り歩いていた印象です。

いや、だって......本当に景品が豪華なんですもの(笑)

 

前述したように、このイベントはテンデイズゲームズの5周年企画の一環という位置づけなため、次回があるかはわかりませんが、開催されるなら是非また参加したいと思います。今度はもうちょっと早い時間からゆっくりデモプレイをやりたいなと!

タナカマさん!また是非!
こういったイベントをお願いします!

 

See You :-)

 

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